麦草岳から望む木曽駒ケ岳・宝剣岳・木曽前岳。
以前から気になっていた麦草岳。私の足でも日帰りできそうなので、コガラ登山口から往復してみた。登山口周辺は大規模なキャンプ場として整備され、登山者の方が場違いなほど。幸ノ川を渡渉し、山腹をジグザグに登って尾根に出たところが四合目。尾根上も樹林帯の登りが続く。
(左)幸ノ川の渡渉地点。(右)水場のある四合目半。
四合目半に力水と呼ばれる水場がある。細いけれどしっかり水は出ていた。五合目を過ぎると少し勾配が緩んだような気がする。登りに慣れただけかも。少し岩がちな道があらわれ、七合目の避難小屋に到着。各方面への道が分岐するが、福島Aコースは通行止め。今日の本番はここから。
(左)六合目。樹林帯の登りが続く。(右)七合目避難小屋。
麦草岳へは急登だと聞いていたが、やはりそれなりの登りが続く。登山者も多いはずはないので、足元も少し不安定。ダケカンバやハイマツの向こうに空が広くなってくると、前方に駒石が見えてくる。花崗岩の大岩が積み重なっている。それを過ぎれば、すぐに麦草岳の山頂(三角点峰2721.3m)。
(左)麦草岳へは急登。(右)駒石。
東に木曽駒ケ岳・宝剣岳・木曽前岳、さらに三ノ沢岳などをきれいに望むことができた。その左手には将棊頭山や茶臼山。その向こうには八ヶ岳が霞んでいる。ただ、北アルプス方面は暑い雲に覆われてまったく見えない。すぐ南に麦草岳最高点(2733ピーク)が見えるので、ややヤブっぽい道をそこまで往復してみる。
(左)麦草岳の山頂(三角点峰)。(右)前方右に見える麦草岳最高峰(2733m)まで往復する。
三角点峰を振り返ると、花崗岩とハイマツのコントラストが美しい、中央アルプスらしい風景が広がっていた。午後から天気が崩れるという予報通り、下山途中から遠雷が聞こえはじめて、四合目半の水場で強い雨が降りはじめたので雨具をつけた。中央アルプスの展望が得られただけ、よしとしなければ。下山後は「二本木の湯」で汗を流した(620円)。
(左)2733から三角点峰を望む。(右)茶臼山・将棊頭山の向こうに八ヶ岳。
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