2024年09月18日

[中央アルプス]麦草岳 …コガラ登山口から往復(木曽町)

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麦草岳から望む木曽駒ケ岳・宝剣岳・木曽前岳。

以前から気になっていた麦草岳。私の足でも日帰りできそうなので、コガラ登山口から往復してみた。登山口周辺は大規模なキャンプ場として整備され、登山者の方が場違いなほど。幸ノ川を渡渉し、山腹をジグザグに登って尾根に出たところが四合目。尾根上も樹林帯の登りが続く。

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(左)幸ノ川の渡渉地点。(右)水場のある四合目半。

四合目半に力水と呼ばれる水場がある。細いけれどしっかり水は出ていた。五合目を過ぎると少し勾配が緩んだような気がする。登りに慣れただけかも。少し岩がちな道があらわれ、七合目の避難小屋に到着。各方面への道が分岐するが、福島Aコースは通行止め。今日の本番はここから。

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(左)六合目。樹林帯の登りが続く。(右)七合目避難小屋。

麦草岳へは急登だと聞いていたが、やはりそれなりの登りが続く。登山者も多いはずはないので、足元も少し不安定。ダケカンバやハイマツの向こうに空が広くなってくると、前方に駒石が見えてくる。花崗岩の大岩が積み重なっている。それを過ぎれば、すぐに麦草岳の山頂(三角点峰2721.3m)。

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(左)麦草岳へは急登。(右)駒石。

東に木曽駒ケ岳・宝剣岳・木曽前岳、さらに三ノ沢岳などをきれいに望むことができた。その左手には将棊頭山や茶臼山。その向こうには八ヶ岳が霞んでいる。ただ、北アルプス方面は暑い雲に覆われてまったく見えない。すぐ南に麦草岳最高点(2733ピーク)が見えるので、ややヤブっぽい道をそこまで往復してみる。

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(左)麦草岳の山頂(三角点峰)。(右)前方右に見える麦草岳最高峰(2733m)まで往復する。

三角点峰を振り返ると、花崗岩とハイマツのコントラストが美しい、中央アルプスらしい風景が広がっていた。午後から天気が崩れるという予報通り、下山途中から遠雷が聞こえはじめて、四合目半の水場で強い雨が降りはじめたので雨具をつけた。中央アルプスの展望が得られただけ、よしとしなければ。下山後は「二本木の湯」で汗を流した(620円)。

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(左)2733から三角点峰を望む。(右)茶臼山・将棊頭山の向こうに八ヶ岳。
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2024年08月28日

[立山周辺]弥陀ヶ原・剣御前小舎・立山(雄山)(富山県立山町)

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剱御前小舎への登りから見た立山

8月28日[1日目]追分1053-1117一ノ谷1138-1226獅子ヶ鼻岩1236-1314天狗鼻1320-1420天狗平山荘1425-1509室堂1514-1524立山室堂山荘・泊
8月29日[2日目]立山室堂山荘716-746雷鳥沢-923剣御前小舎1016-1131雷鳥沢1137-1240立山室堂山荘1245-1257ホテル立山・泊
8月30日[3日目]ホテル立山805-852一の越山荘856-951立山(雄山)1030-1101一の越山荘1107-1142室堂ターミナル

当初の計画は、同行者の希望による剱岳登山。台風直撃の日程と思われたが、その後、台風のスピードはずいぶん遅くなった。しかし、この時点では天気が悪いことにかわりないので、剱岳は断念して縮小した計画に変更。室堂を拠点に天候を見ながら、臨機応変に山に登ることになった。

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(左)弥陀ヶ原。池塘の向こうに大日連山。(右)獅子ヶ鼻岩への登り。

初日は曇り空の下、弥陀ケ原を歩いて室堂へ。大日連峰の姿を左に見ながら進む。弥陀ヶ原は気持ちのよい木道が緩やかに続く。しかし、一ノ谷から獅子ヶ鼻岩にかけては、思っていた以上の急登、鎖場の連続だった。濡れた岩が滑る。室堂は急遽変更して予約した立山室堂山荘泊。

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(左)獅子ヶ鼻岩を登り立山が見えてきた。(右)2日目、雷鳥平を眼下に剱御前方面を望む。

2日目は天気がよければ、別山から立山への周回を考えていた。朝からの小雨がだんだん強くなり、剱御前小舎までで折り返すことになった。しかし、剱御前へと登って行く道は展望がよくて気持ちよかった。右手に真砂岳から立山、振り返れば室堂・雷鳥平、その右に奥大日岳。剱御前小舎の前から、雲に隠れ気味の剱岳がぼんやりながら望めたのが嬉しかった。昼過ぎには室堂に戻り、まったり過ごした。

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(左)剣御前小舎への登りから雷鳥平・室堂平方面。(右)剣御前小舎から剱岳。

3日目は天気が悪ければそのまま帰ろうかと思っていたが、好天だったので立山(雄山)まで往復した。同行者は「昔、立山に登ったことがある」と言い張るが、話を聞くとどうもあやしい。山頂の雄山神社・峰本社でご祈祷をしていただき(700円)、彼の「立山に登ってないかも疑惑」もこれで晴れた。山頂部は霧に覆われていたが、少しずつ晴れてきた。剱岳は雲間にぼんやり見えた。

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(左)3日目。一の越から雄山へは急登。(右)雄山直下から富山湾・能登半島。

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(左)雄山山頂。(右)雄山から剱岳を望む。

この天候なので山に人の姿は少なかった。結局、台風など天候に翻弄された山行になってしまった。富山の平地に降りてくると、むっとする暑さ。東海道新幹線が運転を取りやめた影響で、帰路の北陸新幹線はけっこう混雑していた。

[往路アクセス]
電鉄富山840=(富山地鉄・特急)933立山1000=(ケーブルカー)1007美女平1020=(高原バス)1050追分バス停 4,250円
[復路]
室堂1340=(高原バス)1430美女平1440=(ケーブルカー)1447立山1500=(富山地鉄)1607電鉄富山 5,320円
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2024年08月19日

[八ヶ岳]横岳 …南八ヶ岳林道登山口から杣添尾根往復(南牧村/茅野市)

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横岳から望む赤岳・阿弥陀岳。

南八ヶ岳林道登山口647-757標高2300m803-852横岳見晴台テラス856-935三叉峰947-959横岳1040-1052三叉峰1102-1131横岳見晴台テラス1135-1209標高2300m1220-1319南八ヶ岳林道登山口

杣添尾根を登るときに、海ノ口自然郷の駐車場に車をとめて最初に30分ほど別荘地の中を歩かなければならないのをいつも面倒に思っていた。ところが東屋やWCもある南八ヶ岳林道登山口まで車で入れるようになったことを知った。これなら、いままでより手軽に杣添尾根を登れそうだと思い出かけてみた。

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(左)南八ヶ岳林道登山口。(右)針葉樹林帯の登りが続く杣添尾根。

R141から県堺尾根の登山口を経由して25分ほど車を走らせると南八ヶ岳林道登山口。大部分は未舗装だけれど路面はさほど荒れてはいない。南八ヶ岳林道登山口には7~8台は駐車できそう。今日は、他に車はいなかった。歩きはじめは、とにかく暑くて汗が噴き出して、こんな状態で歩き続けられるのだろうかと思ったほど。

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(左)見晴台から八ヶ岳主稜線を望むが…(右)三叉峰への最後の登り。

いつもながら延々と針葉樹林帯の登りが続く。しかし、標高をあげると気温も少し下がり、勾配の緩む箇所もあらわれて、ひと汗かいた後は少し元気が出てきた。見晴台のウッドデッキに着いても前方の主稜線は雲に隠れ気味。それでもハイマツの枝で歩きにくい尾根をたどり、最後の急登を登って三叉峰の下で縦走路に合流。

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(左)三叉峰の下で縦走路に合流。(右)稜線を横岳へ向かう。

いままでより登行時間が短いこともあって何とか稜線までたどり着いた。天気も微妙で展望もいまひとつなので、横岳まで往復するにとどめる。しかし、横岳山頂で少し休んでいると雲が晴れる瞬間が時々あって、赤岳や阿弥陀岳、硫黄岳などを見渡すことができた。雲間から姿を見せる山並もそれはそれで美しい。

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(左)横岳に到着。(右)横岳から硫黄岳方面を望む。

花はあまり見られなかったが、横岳付近ではトウヤクリンドウがきれいだった。あまり天気のはっきりしない平日だったが、杣添尾根で10人ほど、稜線縦走路でも10人ほどの登山者とすれ違った。帰路は小海町の日帰り温泉「八峰の湯」に寄って汗を流した(平日:600円)。

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(左)横岳付近のトウヤクリンドウ。(右)下山時、雲に隠れ気味の赤岳。

同様のコースの記録はこちら
→ 「八ヶ岳(横岳=杣添尾根往復)2020年9月27日」
  このときは海ノ口自然郷の駐車場から
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2024年08月11日

大滝山[三郷スカイラインから往復](安曇野市/松本市)

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稜線にたどり着き縦走路と合流。傍らにトウヤクリンドウの花。

三郷スカイライン展望台・駐車場602-700冷沢登山口705-827鍋冠山833-920大滝山あと2km927-1037稜線(鍋冠山・小倉分岐)1041-1047大滝山北峰-1052大滝山荘-1057大滝山南峰-1101大滝山荘1108-1110大滝山北峰1137-1139鍋冠山・小倉分岐-1220大滝山あと2km1224-1316鍋冠山1326-1419冷沢登山口-1511駐車場

山の日に、あまり人の多くない山を考えて、結局いつもの大滝山に登ることにした。延々と樹林帯の中を歩き続け、途中に展望が開ける場所はないので、それなりの忍耐力が求められるかもしれない。今日は雲が多く、思ったよりも暑くなかったので多少助かったけれど、それでも思い切り汗をかいて稜線手前では少しエネルギー切れのようになった。

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(左)冷沢登山口。(右)鍋冠山の山頂。

朝6時前、三郷スカイライン展望台の下の駐車場に車をとめる。先着10台、残り数台分ほど。1時間ほど林道を歩いて冷沢の登山口へ。最初は歩きやすい緩やかな登り。尾根が左に曲がってしばらくしたあたりから勾配が増す。鍋冠山の山頂は登山道の途中のような雰囲気。その先はしばらく「八丁ダルミ」と呼ばれる緩やかな道が深い樹林帯の中に続く。

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(左)緩やかな道が続く八丁ダルミ。(右)「あと1km」あたりは勾配が急。

「大滝山北峰まであと2km」の標識から少しずつ勾配が増す。「あと1km」を過ぎたあたりが頑張りどころ。森林限界ぎりぎりの山なので、稜線直下まで行かないと視界は開けない。木々が低くなって、ダケカンバの向こうに稜線が望めると花も見られるように。あまり期待はしていなかったけれど、ハクサンフウロ・トリカブト・ウサギギクなどの花を楽しむことができた。

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(左)視界が開け花も多く。ハクサンフウロ。(右)トリカブトとウサギギク。

トウヤクリンドウが咲く稜線に登り着き、縦走路と合流。ところが、雲が多いため、期待した穂高・槍などの展望がはっきりしなかったのが残念。槍ヶ岳はまったく見えない。北穂・奥穂あたりも山頂部は雲に隠れていた。北峰や南峰に移ってもはかばかしい展望は得られなかった。しばらく北峰近くで待ったが、雲は濃くなる一方なので諦めて下山に移った。

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(左)大滝山・北峰。(右)大滝山北峰から穂高連峰を望む。

途中すれ違った登山者は15人。大滝山としては意外に多いというべきか、山の日なのにこの程度というべきか。登山道はよく整備されていて終始歩きやすい。中間の八丁ダルミなど、樹林帯の水平距離がちょっと長すぎるけれど。下山後は近くの「ファインビュー室山」の日帰り温泉で汗を流した(700円)。

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(左)大滝山北峰から焼岳方面。(右)大滝山(南峰)。

同様のルートの記録はこちら 
→ 「鍋冠山~大滝山(三郷スカイラインから)2020年10月3日」
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2024年08月02日

針ノ木岳・蓮華岳[針ノ木雪渓から](大町市/富山県立山町)

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針ノ木岳から黒部湖と立山・剱岳を望む。

8月2日[1日目]扇沢駅653-805大沢小屋810-843雪渓取付き856-1005雪渓終点1010-1018最終水場1020-1106針ノ木小屋(針ノ木峠)1155-1258針ノ木岳1334-1422針ノ木小屋(泊)
8月3日[2日目]針ノ木小屋455-555蓮華岳625-706針ノ木小屋725-752最終水場757-816雪渓上821-850雪渓下857-926大沢小屋930-1030扇沢駅

当初の計画では蓮華岳から北葛岳・七倉岳・船窪小屋を経由して七倉山荘まで歩こうかと思っていた。そのため帰路の車の回収を考えて大町駅前に駐車して、バスで扇沢に向かった。しかし、針ノ木峠に向けて登っているうち、あまりの暑さでやる気をなくし、結局、針ノ木・蓮華のピストンだけとなった。年齢のせいか、最近、さらに暑さに弱くなった気がする。

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(左)針ノ木雪渓。(右)ミヤマキンポウゲ。

アルペンルートのチケット購入の行列を横目に見て、扇沢駅の脇から登山道に入る。舗装林道と交錯しながら進み、ブナの美林を過ぎ、沢を何箇所か渡って大沢小屋(休業中)へ。その先、右手山腹を絡むように進めば、雪渓の下部に出る。軽アイゼンを装着。針ノ木雪渓は思っていたよりも長い距離、雪の上を歩くことができた。雪渓の上はときどき冷気を感じられるものの、猛暑のせいかさほどでもない。

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(左)ザレ場の登り。(右)針ノ木峠に到着。

ノドのあたりで雪渓は終わり。沢の右岸を登れば、ミヤマキンポウゲなどの花が多くなる。花の季節にはやや遅いのだろう。チングルマは一部、綿毛になりかけていた。汗が噴き出してくるが、水場が多いのがこのコースの救い。最後はザレ場を折り返しながら登って針ノ木峠に到着。南側正面に槍穂高を眺めながら針ノ木小屋で小休止後、針ノ木岳へ。

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(左)チングルマ咲く登山道。(右)針ノ木岳山頂。正面に槍ヶ岳と穂高。

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(左)針ノ木岳から鹿島槍・五竜・白馬三山。(右)針ノ木小屋と蓮華岳。

チシマギキョウ・チングルマなどの咲く斜面を登って行く。右手には爺ヶ岳・鹿島山などを望む。ガラガラした足元の中を登り、針ノ木岳に再訪。ここからの展望は見事。黒部湖の向こうに立山・剱。その左は薬師・赤牛・水晶・槍・穂高・大天井など。振り返ると蓮華岳が大きい。針ノ木小屋まで戻り一泊。

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(左)砂礫にコマクサ。(右)蓮華岳山頂。雲海に浮かぶ富士山を望む。

針ノ木小屋は、平日なので予約時にすいていそうな雰囲気だったが、それなりに宿泊者は多かった。翌日は早朝に蓮華岳を往復。途中の砂礫にはコマクサが群生していた。蓮華岳の山頂からの展望も素晴らしい。北アルプス中央部の主要な山々に加えて、南東には雲海の上に富士山が浮かんでいた。その左には八ヶ岳、右には南アルプス。下山は針ノ木峠経由で扇沢に戻った。

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(左)蓮華岳から槍・鷲羽・水晶・赤牛・薬師。(右)針ノ木・立山・剱。

[参考]針ノ木小屋(1泊夕食+弁当) 11,700円
    大町駅前駐車場(上限)      1,500円
    バス(信濃大町駅~扇沢駅)片道:1,650円 往復:2,950円

類似の山行記録はこちら → 「蓮華岳~針ノ木岳(2016年10月7日)」

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2024年07月12日

<新潟遠征>浅草岳 …梅雨空にヒメサユリ(新潟県魚沼市)

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前岳付近に咲いていたヒメサユリ。前方は浅草岳の山頂。

ネズモチ平駐車場755-802ネズモチ平登山口805-1000前岳分岐1005-1019浅草岳1032-1045前岳分岐1052-1113嘉平与ポッチ-1206桜曽根登山口1212-1230ネズモチ平登山口-1237ネズモチ平駐車場

梅雨前線が南下するため、東北や新潟方面は天気がよさそう。そこで、浅草岳まで足をのばそうと考えた。しかし、思ったほど天気はすぐれず、小雨の中の登山となってしまった。2時間余りで登れるので、それほどの苦労はなかったが。もう終盤だというヒメサユリを見ることができたのが嬉しかった。

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(左)ロープが設置された岩場も。(右)標高1400m付近。稜線を見上げる。

小雨降る平日なので、だだっ広いネズモチ平の駐車場には他に3台ほどの車のみ。傍らの小屋には登山届箱やWCが完備されていた。舗装林道を少し歩いて、左の登山道へと入る。登山道には水が流れ、岩や木の根、そして木道も滑る。中盤からやや傾斜が増し、ロープが設置された岩の登りも随所にあらわれる。

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(左)前岳の分岐。(右)稜線上の残雪。

標高1400m付近で前方に稜線を望むが、そこからもけっこう時間がかかった。前岳の分岐に到着して左折すれば、道脇にヒメサユリが咲いていた。浅草岳までは稜線上の気持ちよい木道を行く。右手に残雪を見て進めば、イワイチョウやウラジオヨウラク・トキソウなども見られる。霧の中、幻想的に池塘がいくつかあらわれ、ニッコウキスゲも咲いている。その先ひと登りで浅草岳山頂。

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(左)木道を行くと池塘が点在。(右)ニッコウキスゲも咲いていた。

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(左)道脇にウラジオヨウラク。(右)浅草岳に到着。

一瞬、雲が少し晴れたが、地理感に乏しい山域なのでどんな山が見えているのかわからない。北は守門岳か、南は会津朝日岳や越後駒ケ岳あたりだろうか。前岳分岐まで戻り、嘉平与ポッチ方面に木道を進むと、ヒメサユリが何箇所かまとまって咲いていた。その景色を楽しんでから、嘉平与ポッチのピークを越えてブナなどの樹林帯を桜曽根登山口へと下った。

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(左)嘉平与ポッチへと向かう木道。(右)ヒメサユリがまとまって咲いていた。

桜曽根登山口ヘの下りでは、雨が本降りになってしまった。桜曽根登山口からは舗装林道を歩いて、ネズモチ平の駐車場に戻った。途中擦れ違った登山者は5人だけ。汗と雨にまみれてしまったので、帰路の途中にある入広瀬の「寿和(すわ)温泉」(700円)で汗を流した。
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2024年07月07日

[野反湖畔]弁天山~エビ山(群馬県中之条町)

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野反湖畔(東側)。

富士見峠929-945弁天山-950弁天峠-1051エビ山1101-1138野反湖キャンプ場1208-1235エビ沢出合-1327空堀沢-1342富士見峠

今年はニッコウキスゲの当たり年だとか。飯盛山や霧ヶ峰の登山記録では、ニッコウキスゲが咲き誇る写真が見られる。そのあたりより知名度は落ちるかと考え、野反湖に花を見に出かける。ノゾリキスゲなどとも呼ばれるが、植物としてはニッコウキスゲと同じなのだと思う。猛暑が予告された日曜日だが、富士見峠の第一駐車場はほぼ満車状態。

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(左)富士見峠から野反湖を見おろす。(右)イブキトラノオ。弁天山への登り。

キスゲは富士見峠から野反湖畔にかけての斜面に、一面に咲いていて見事。標高はさほど高くない山域なので、歩きはじめるとやはり暑い。弁天山を緩やかに越え、エビ山への登りで汗が噴き出してきた。樹林帯の中はやや涼しいけれど、日向を歩いていると熱中症になりそう。ハクサンフウロ・シモツケソウ・イブキトラノオ・カラマツソウなども足元を彩る。

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(左)左手に浅間山・白根山。(右)エビ山の山頂。高沢山方面を望む。

場合によっては高沢山まで行こうかと思っていたが、エビ山から湖畔のキャンプ場に下ってしまった。キャンプ場からの帰りはおとなしく湖畔西側の道をたどった。その途中にもキスゲの群落。日向は暑いけれど、ダケカンバの美林の中は気持ちよい。富士見峠北側斜面から東側湖畔まで歩いてみると、そちらも一面のキスゲ。富士見峠付近の遊歩道は多くの人で賑わっていた。

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(左)湖畔西側のダケカンバの美林。(右)富士見峠下の斜面。

逆コースの記録はこちら → 「エビ山~弁天山(2015年8月23日)」
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2024年06月28日

<東北遠征>早池峰山…花を楽しみながら登る(岩手県花巻市/遠野市/宮古市)

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道脇に咲くハヤチネウスユキソウ。

河原坊駐車場759-831小田越登山口838-905御門口-1009御金蔵1013-1034天狗の滑り岩(ハシゴ)1047-1057剣ヶ峰分岐-1113早池峰山1215-1224剣ヶ峰分岐-1238天狗の滑り岩1247-1309御金蔵-1359御門口-1423小田越登山口1428-1459河原坊駐車場

家族と観光旅行を兼ねて岩手へ。そして、早池峰山にも登ることになった。登山口までの公共交通がないので、レンタカーに頼ることになった。新花巻駅でレンタカーを借り、1日目は花巻観光。わんこそば(やぶ屋総本店)を食べ、宮沢賢治記念館・イーハトーブ館・童話村・イギリス海岸などを訪れた。花巻東和で前泊。

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(左)樹林帯を抜けた御門口(一合目)。(右)ミヤマオダマキが多く見られる。

翌朝、レンタカーを1時間弱走らせて河原坊の駐車場へ(河原坊まで来るまで入れるのは平日のみ。土日祝は岳でバスに乗り換え)。午前7時40分到着だが、梅雨の最中の平日ということもあってか、まだ十分な空きがあった。舗装道を歩いて小田越登山口へ。ここから登山道。

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(左)御金蔵(五合目)。(右)天狗の滑り岩。ハシゴを登る。

小田越登山口から最初の樹林帯を抜けると、滑りやすい蛇紋岩の登りが続く。御金蔵(五合目)の先でやや勾配は緩むが、それ以外はそれなりの急な登りが続く。足元に気を取られながらの登り。それにしても花が多いのに驚く。それも登るにつれて、どんどん種類が増える。有名なハヤチネウスユキソウはもとより、ミヤマオダマキの紫色が斜面を覆っていた。

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(左)稜線直下のハヤチネウスユキソウ。(右)稜線に出ると緩やかな木道。

稜線の少し下にはハシゴがある。その先、岩の中をひと登りすれば山頂稜線に出る。剣ヶ峰分岐で左折。勾配は緩み、木道沿いにコイワカガミ・ミヤマシオガマ・コバイケイソウ・イワベンケイなど。薄曇りの天気なので、それほど暑くないのが助かった。山頂付近からは三陸海岸の太平洋まで見渡すことができた。

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(左)早池峰山の山頂。(右)山頂から南方向を望む。正面は薬師岳。

家族と一緒の登山なので、終始ゆっくりしたペース。花を見ながら登るので、それはそれでよかったと思う。下山後、東和温泉で入浴(700円)。下山後に汗を流した東和温泉は、13年前、大震災のボランティアで遠野に滞在した帰りに立ち寄ったところ。そのときは「ボランティアの人は無料」といわれ、嬉しかったのを思い出した。

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(左)山頂に咲くホソバイワベンケイ。(右)剣ヶ峰とその先の三陸海岸を望む。

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2024年06月20日

蝶ヶ岳~蝶槍[三股からピストン](安曇野市/松本市)

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蝶槍手前の横尾分岐から槍ヶ岳を望む。

三股駐車場615-628三股登山口-655ゴジラみたいな木-744まめうち平749-828蝶沢832-858第2ベンチ903-935最終ベンチ-950大滝山分岐-1000蝶ヶ岳1034-1038蝶ヶ岳ヒュッテ1044-1104横尾分岐-1117蝶槍-1129横尾分岐-1150蝶ヶ岳ヒュッテ1201-1210大滝山分岐-1217最終ベンチ-1237第2ベンチ-1250蝶沢-1320まめうち平1331-1404ゴジラみたいな木1407-1429三股登山口-1440三股駐車場

朝6時、三股の第1駐車場はほぼ満車状態。区画された駐車場所は残り3台だけで何とかとめられた。平日だから空いていると思っていたが、けっこう車が多かった。梅雨入り前の晴天に登っておこうと、みんな考えることは同じなのだろうか。ゲートを越えて少し歩けば登山口。吊橋を渡り、水場を過ぎれば、階段状の登りもあらわれる。

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(左)ゴジラみたいな木。(右)まめうち平。休憩適地。

おなじみのゴジラのような木の脇を過ぎる。人気の山だけあって、登山道はよく整備されているが、山頂まで急な木段がこれでもかというほどある。樹林帯をひとしきり登った後、左折した尾根上では勾配は増す。まめうち平が休憩適地。その先はしばらく緩やかな道。そこかしこに咲く白い花を「オオバグサ」だと、すれ違った自然保護レンジャーの人が教えてくれた。

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(左)まめうち平の先は緩やかな地形。オサバグサが多い。(右)蝶沢に残る雪。

蝶沢でわずかに残る雪渓を横切り、第2ベンチの前後は急坂。サンカヨウ・ツマトリソウ・キバナノコマノツメ・オオサクラソウなどの花に気を紛らわせながら登る。最終ベンチ付近では視界が開けて花も多くなる。道が緩んで大滝山分岐。道脇のキヌガサソウが迎えてくれた。森林限界を抜け、ハイマツの中を緩やかに登る。

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(左)木段の急登が続く。(右)サンカヨウ・ツマトリソウ・オオサクラソウ・キヌガサソウ。

緩やかな山頂をもつ蝶ヶ岳に到着。肝心の槍・穂高の展望は、やや雲が多いものの、稜線をはっきり見せていた。ただ、常念岳側はどんどん雲がわいてきた。蝶ヶ岳の山頂でゆっくり休んでから、せっかくなので槍穂高の展望を楽しみながら、蝶槍まで稜線を往復した。イワベンケイやミヤマキンバイが稜線上を彩っていた。

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(左)大滝山分岐。森林限界を越える。(右)蝶ヶ岳山頂。

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(左)蝶ヶ岳から穂高と槍。(中)稜線上のミヤマキンバイ。(右)イワベンケイ。

雲が少し多かったけれど、そのためあまり暑くなかったので助かったのかもしれない。思っていたよりも速いペースで歩くことができた。平日だが、途中擦れ違った登山者は60人ほど。三股から車での帰路には、道脇に熊がいるのを見かけた。その先の道沿いにある温泉施設「ほりでーゆ~」で汗を流した。

[参考]ほりでーゆ~(日帰り入浴) 600円
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2024年06月12日

[八ヶ岳]赤岳 …文三郎尾根↑地蔵尾根↓(茅野市)

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赤岳天望荘の前から赤岳を見上げる。

美濃戸(赤岳山荘・駐車場)649-842行者小屋848-855阿弥陀岳分岐-944中岳分岐951-956キレット分岐-1009赤岳1014-1017赤岳頂上山荘1024-1043赤岳天望荘1103-1106地蔵の頭-1140行者小屋1150-1334美濃戸

夏を前に(梅雨入り前に)、少し高い山に登っておかなければいけないなと考えて赤岳へ。気温が高くなることが予想されていたが、思っていたよりも雲が多くて午前中はそれほど暑さを感じないまま、文三郎尾根を登ることができた。しかし、雲が多いということは、展望は期待できないということで、富士山や南アルプスなど遠くの山並は望むことができなかった。下山時は暑くなった。

美濃戸口から美濃戸までの道はあいかわらずの悪路。車高のある4WD車が望ましい。美濃戸の赤岳山荘の駐車場に車をとめて、今日は南沢に沿って歩きはじめる。樹林帯の中の単調な道だが、途中、イワカガミやキバナノコマノツメなどが咲いていて、気を紛らわす。

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(左)行者小屋。(右)行者小屋の前から赤岳・中岳を望む。

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(左)文三郎尾根から行者小屋を振り返る。(右)稜線から阿弥陀岳を望む。

まだ朝早いためか、行者小屋に人の姿はまばら。ここからは文三郎経由で登る。文三郎尾根の階段状の急登はやはりこたえる。途中で小屋を振り返るとやはり高度感がある。阿弥陀岳からの稜線に合流すれば、あとは手足を使って岩場の登り。そして、赤岳山頂にたどり着くも、雲が多くて展望はいまひとつ。

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(左)赤岳山頂直下の岩場。(右)赤岳山頂。

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(左)赤岳頂上山荘から見た赤岳山頂。(右)硫黄岳・横岳方面。

赤岳天望荘側への下りも急な岩場が続くが、やがてオヤマノエンドウなどの花が楽しめるようになる。赤岳天望荘の前で赤岳や阿弥陀岳を眺めながら休憩。目の前にウルップソウが咲いていた。ツクモグサがまだ咲いているはずの横岳方面に足をのばす気には、今日はちょっとなれない。

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(左)オヤマノエンドウ。(右)ウルップソウ。

地蔵の頭から地蔵尾根を下る。ハシゴとクサリが連続するこの下りもやはり気が抜けない。行者小屋まで下ると、この時間は多くの登山者で賑わっていた。下山時、美濃戸の直前ですぐ前を歩いていた女性が、咲き残りのホテイランが咲いているのを見つけて教えてくれた。いつも人が多い八ヶ岳だが、平日でもあるのですれ違った登山者は40人弱。

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(左)地蔵尾根を振り返る。(右)ホテイラン。

[参考] 美濃戸(赤岳山荘):駐車 1日1,000円
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