2023年12月03日

鞍骨山[千曲市/長野市](大日堂コース)

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鞍骨山の山頂。

倉科の里広場1005-1030鷲尾城跡-1105「682ピーク」-1128二本松峠-1154鞍骨山1225-1245二本松峠-1257荒れた林道-1346倉科の里広場

雑事に追われまとまった時間がないので、近場の里山へ出かける。未踏の大日堂からのコースで、鞍骨山に登る。最初の鷲尾城跡までと、最後の鞍骨山直下は急登だが、そのほかは比較的歩きやすい道で、地味ながら晩秋・初冬の里山の風情を楽しむことができた。倉科の入口にある「倉科の里公園」の駐車スペースに車をとめれば、ほんの数分で大日堂・鷲尾城跡・倉科将軍塚の案内板がある登山口。

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(左)鷲尾城跡へはロープも設置された急登。(右)鷲尾城跡。

歩きはじめるとすぐに大日堂があらわれ、その脇を登る。途中、大善寺跡という平地を挟んで、ロープも設置された急登が続く。足元が落葉で滑る。前方に山城の石積みが見えて、尾根の突端にある鷲尾城跡に到着。樹林に囲まれて展望はない。ここから、倉科将軍塚古墳を挟んで、いくつかの堀切が続く。その先は緩やかで気持ちの良い雑木林と赤松の林の中を歩く。

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(左)倉科将軍塚古墳を過ぎ、緩やかな道。(右)標識の多い二本松峠。

いくつか小ピークを越え、3つの鉄塔を通過して行く。682標高点を過ぎると下りに転じ、最後は緩やかな登りで妻女山からの道に合流。そして、すぐに案内標識が賑やかな二本松峠。杉や桧の林の中なので薄暗い。鞍骨山へも堀切が多数。急な登り下りを強いられる。鞍骨山の直下は、落葉で足元が滑る急登。山城らしい雰囲気ではあるけれど気の抜けないところ。

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(左)山城らしい堀切。(右)雑木林の間に鞍骨山が見える。

鞍骨山の山頂からは、樹間越しに長野市街方面が見える。以前はもっとすっきりとした展望があったはず。草木が成長したせいか。下山は二本松峠から南へ下る。石がゴロゴロとして歩きにくい林道から、倉科集落の中を歩いて駐車場所に戻った。案内標識は多数設置されている。時折、ミゾレ混じりの小雨が落ちてくるような天気だったが、鞍骨山付近で2組4人の登山者とすれ違った。

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(左)鞍骨山直下の急登。(右)鞍骨山から、樹間越しに長野市街地方面を望む。

2023年11月22日

初冬の燕岳[安曇野市/大町市]

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燕山荘直下から望む表銀座縦走路。その先に槍ヶ岳。

第2駐車場707-722中房温泉登山口724-753第1ベンチ-814第2ベンチ-842第3ベンチ848-909富士見ベンチ927-953合戦小屋1000-1013合戦沢の頭1023-1108燕山荘1128-1157燕岳1209-1234燕山荘1308-1339合戦沢の頭1342-1352合戦小屋1358-1415富士見ベンチ1423-1440第3ベンチ-1507第2ベンチ-1522第1ベンチ1523-1546中房温泉登山口1556-1608第2駐車場

燕岳にはつい1ヶ月前に登ったばかり。しかし、12月1日から登山口(中房温泉)までの林道が冬期通行止めになるので、その前に初冬の景色を見るために登っておきたい。平日だから中房温泉下の駐車場はすいているだろうと思っていたら、朝6時半過ぎ、目の前で第1駐車場が満車になってしまい、第2駐車場にとめる。意外と多くの人が登っていた。

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(左)富士見ベンチ。チェンスパからアイゼンに。(右)合戦小屋。

登山口から雪があり凍結していたので、歩きはじめてすぐにチェーンスパイクをつける。徐々に積雪が増え、富士見ベンチでチェーンスパイクからアイゼンに履き替える。道は良く踏まれている。合戦小屋を過ぎると合戦沢の頭で視界が開け、燕山荘・燕岳へは晴天のもと、素晴らしい展望を楽しみながら歩くことができた。

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(左)合戦沢の頭から燕岳を望む。(右)振り返ると八ヶ岳・富士山・南ア。

正面に燕山荘と燕岳、左手に槍ヶ岳と大天井岳、右手には餓鬼岳方面。振り返れば八ヶ岳と南アルプスを従えた富士山。燕山荘の直下は、尾根上を直登する冬道に切り替わっていて、ここの勾配はけっこう急でこたえる。燕山荘に到着すれば、笠・双六・三俣蓮華・鷲羽・水晶など裏銀座方面の展望が開ける。

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(左)燕山荘前から裏銀座方面を望む。(右)燕山荘から燕岳へ向かう。

燕山荘から燕岳に向かう。稜線上は雪の付いていないところも多かった。燕岳山頂からはいつもながらの大展望。正面に立山・剱。右手に鹿島槍など後立山連峰、妙高山など北信五岳、四阿山・浅間山。しかし、目を引くのはやはり後方に見える大天井岳・穂高連峰・槍ヶ岳。燕山荘の前で休憩してから、下山は往路を戻った。

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(左)お馴染みの…槍ヶ岳とイルカ岩。(右)燕岳山頂。

それにしても、今日はなんだか体調がすぐれず、今冬はじめてのアイゼン歩行ということもあってか、ペースが上がらなかった。単に体力が落ちているだけかもしれないけれど。

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(左)燕岳から望む鹿島槍ヶ岳。(右)大天井岳・穂高連峰・槍ヶ岳。

前年のようすはこちら → 「初冬の燕岳(2022年11月25日)」
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2023年11月19日

虫倉山[長野市:旧 中条村] まさかの雪山

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虫倉山の山頂から北アルプスを望む。

不動滝登山口1029-1121高福寺分岐-1134東屋-1141日本記分岐-1155虫倉山1236-1252日本記分岐-1258東屋1304-1312高福寺分岐-1352不動滝登山口

晩秋の里山を楽しむ気分でいたけれど、前日の寒波で多少は雪があるだろうくらいに思って出かけた。ところが思っていた以上に積雪があった。冬タイヤに交換していなければ、登山口まで行けなかったかもしれない。

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(左)里山らしい雑木林の登り。(右)高福寺分岐。ここから少し緩やかに。

不動滝登山口から先行者(3グルーブ:7人)のトレースがあったので、問題なくツボ足で山頂まで歩けたけれど、トレースがなければ登るのを躊躇したかもしれない。沢沿いの道から左の山腹に取付き、雑木林の中を折返しながら山腹を登って行く。金倉坂の標識からはさらに斜度が急になる。

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(左)アズマヤからの展望。(右)虫倉山山頂に到着。

気温が高いので雪は徐々にシャーベット状に。数日で消えてしまうだろうか。高福寺からの道が合流すると、山頂稜線の趣きとなり傾斜は少し緩くなる。途中のアズマヤでは白馬岳方面が開けるが、稜線は雲に覆われていた。日本記への道を分け、小ピークをいくつか越えて虫倉山の山頂へ。

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(左)山頂から八ヶ岳・南ア・中ア方面。(右)四阿・浅間方面。

虫倉山の山頂からは北アルプスの連なりがまず目をひく。後立山連峰はほぼ雲に隠れていたけれど、くっきりとした三角形の蓮華岳が意外に立派で、そこから左に、槍ヶ岳あたりまではっきり望むことができた。南ア・八ヶ岳・浅間山・四阿山方面も見渡すことができた。下山は往路を戻った。

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(左)槍ヶ岳をアップで。(右)秋から突然、冬に。
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2023年11月11日

大姥山~大姥山三角点[大町市:旧 八坂村]

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大姥山三角点から布川峠への道。紅葉がきれい。

駐車場所(大姥神社下)832-840大姥神社-924大穴分岐-931大穴(大姥神社 本宮)942-949大穴分岐-1005大姥山1017-1037大姥山三角点1043-1116廃屋(旧 桐山集落)-1137山姥の滝1142-1154駐車場へのショートカット道入口-1214駐車場所

秋の一日、手軽に歩ける里山へ。以前、布川峠から大姥山三角点まで往復したことがある。身構えて登るような山ではないけれど、それでは大姥山に登ったことにはならないと思っていた。金太郎伝説の残る山で各所に金太郎のかたちの案内板があるのは知っていた。

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(左)大姥神社の下から歩きはじめる。(右)すぐにクサリ場があらわれる。

予備知識はあったけれど、思っていた以上にクサリ場が連続する登山道。大姥神社の少し先からクサリ場。左右が切れ落ちて意外に高度感があり、急である。途中の分岐から左に斜面をトラバースして大穴まで往復してみる。岩壁に大きな穴があり、大姥神社の本宮が祀られている。南側には京ヶ倉方面の山並を望むことができた。

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(左)大穴への分岐。(右)大穴。大姥神社・本宮。

分岐に戻り、連続するクサリ場をよじ登って大姥山の山頂へ。アズマヤと電波塔が建っている。周辺は切り開かれて、晴れていれば北アルプスの展望があると思う。案内板には常念・大天井・槍・燕が見えると書いてあったが、今日は雲が多くて有明山の山腹あたりが見えただけ。

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(左)連続するクサリを登る。(右)大姥山の山頂。アズマヤがある。

大姥山三角点へは林道に出入りしながら緩やかな道をたどる。大姥山三角点は樹林帯の中で展望はない。大姥山三角点の前後から、布川峠に向かって尾根を下るあたりは紅葉が美しかった。時期はもう遅いのだが、道に敷き詰められたような落葉がきれい。

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(左)大姥山山頂から北アルプス方面。(右)大姥山三角点は樹林の中。

廃屋が点在する山麓に下って、山姥の滝を見学してから駐車場所へ登り返すショートカットの道に入ったが、荒れていてわかりにくい。マークを頼りに荒れた竹林の中を突破したが、一般的には勧められない。クサリ場の下りは避けて周回コースをとるのがいいと思うけれど、これでは周回も難しいではないか。

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(左)山姥の滝。

布川峠~大姥山三角点の記録はこちら → 「大姥山(2011年5月7日)」
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2023年11月02日

[美ヶ原]王ヶ頭(百曲り↑ダテ河原↑)

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アルプス展望コースを歩き、王ヶ頭へ向かう。

三城いこいの広場846-918広小場922-1016百曲り園地1021-1038烏帽子岩-1105美ヶ原(王ヶ頭)-1112王ヶ頭ホテル東1140-1222美岳荘1227-1240ダテ河原分岐-1301ダテ河原登山口-1311三城いこいの広場

なんとなく雑事が重なり、三連休も山に行けないので、平日に時間を見つけて出かける。とはいっても、体調も脚の調子もいまひとつなので、歩きなれた美ヶ原へ。当然下から登る。三城いこいの広場の駐車場に車をとめて、広小場経由で百曲りを登ることにする。

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(左)百曲りの登り。下部は紅葉の盛り。(右)視界が開けて鉢伏山方面を展望。

登山口周辺は紅葉の盛り。折り返しながら登ると、南には鉢伏山が見えてくる。標高を上げて視界がさらに開けると、山上台地やそれに続く岩壁を見上げるようになり、期待が高まる。このあたりが、下から登るときのハイライト。たどり着いた百曲り園地は広い美ヶ原山上台地の一角。

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(左)山上台地まであと少し。(右)百曲り園地。 

百曲り園地からは、アルプス展望コースをたどって王ヶ頭へ。ただ、今日は気温が高く景色は霞みがち。振り返ると八ヶ岳方面はなんとか見えるけれど、前方の北アルプスは雲の中。王ヶ頭の山頂は電波塔やホテルに隣接するやや風情のないところ。ホテルの東側に出て、美ヶ原の広さを感じながら休憩。下山はダテ河原コースで。こちらも標高を下げるとカラマツの紅葉がきれいだった。

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(左)ホテルの脇から蓼科山・八ヶ岳方面。(右)三城牧場から美ヶ原山頂
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2023年10月25日

燕岳(中房温泉↑↓) 秋晴れを楽しむ

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朝焼けの燕岳。右手前方に鹿島槍ヶ岳。

10月24日[1日目]穂高駅740=(バス)835中房温泉登山口741-814第1ベンチ820-840第2ベンチ845-910第3ベンチ923-940富士見ベンチ951-1014合戦小屋1041-1057合戦沢の頭1104-1140燕山荘1236-1301燕岳1334-1400燕山荘[泊]
10月25日[2日目]燕山荘625-653蛙岩701-730燕山荘733-753合戦沢の頭-802合戦小屋-820富士見ベンチ-838第3ベンチ842-904第2ベンチ-924第1ベンチ935-1004中房温泉登山口1045=(バス)1140穂高駅

冬が来る前にもう一度、北アルプスに登っておきたい。常念山脈の各山小屋は営業期間が長いので、その方面で燕岳~大天井岳の縦走を考えていた。しかし、大天井岳の北斜面トラバースは思っていたより雪がついているようすで、装備も心構えもまだ雪モードになっていない。体調も不安。結局、合戦尾根のピストンになった。

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(左)合戦沢の頭から大天井岳・槍ヶ岳。(右)燕岳を望む。

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(左)八ヶ岳・富士山・南ア。(右)稜線に着いて鷲羽岳・水晶岳方面を望む。

それなら日帰りでもよかったけれど、今回は1泊でゆっくりする行程に。日帰りだと(私の脚力では)なんとなくせわしないから、秋晴れのもと、ゆっくり展望を楽しめたのはよかったのかもしれない。登山口付近は紅葉の盛り。合戦尾根は旧都ではあるが、よく整備され歩きやすい。合戦小屋を過ぎ、合戦沢の頭で展望が開ける。山頂部が白くなった大天井岳と槍ヶ岳。前方に燕岳への稜線。

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(左)燕山荘から燕岳を望む。(右)燕岳への道。

稜線にたどり着けば、目の前に裏銀座方面の山並が連なる。燕山荘に重い荷は置いて、燕岳山頂へ。花崗岩の砂礫の中を進む。山頂からは大天井・穂高・槍・笠ヶ岳方面の展望。その右に双六・鷲羽・水晶。北燕の左に立山・剣。鹿島槍方面は雲に覆われている。ゆっくりと展望を楽しむ。

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(左)燕岳の山頂。(右)朝焼けの表銀座縦走路。大天井岳・槍ヶ岳。

燕山荘に宿泊。平日なので広い燕山荘に宿泊者は30人ほど。翌朝は蛙岩まで裏銀座縦走路を散歩。やはり正面の大天井・穂高・槍に目が行く。こちらの稜線の影を映した鷲羽・水晶方面の山並。岩が重なる蛙岩までで折り返す。燕山荘経由で合戦尾根を中房温泉へ下山。2日間、天候に恵まれた。

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(左)稜線から望む双六・鷲羽・水晶。(右)蛙岩と槍ヶ岳。

[参考]バス(穂高駅前~中房温泉)片道1,500円
    燕山荘 1泊2食 15,000円

2年前のようすはこちら → 「燕岳(2021年10月9日)」


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2023年10月17日

若穂太郎山(天王山登山口↑南登山口↓)[長野市]

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若穂太郎山の山頂から斑尾山・高社山方面を望む。

天王山登山口656-720春山分岐-740田子峰-809こしき岩-834南コース分岐-855若穂太郎山909-926南コース分岐-953霜台城跡-1008弾正岩-1025南登山口-1118天王山登山口

前回と同様、病み上がりのトレーニングを兼ねて、近場の里山へ。若穂太郎山のいい所は、比較的標高の低いところでも岩場などで善光寺平越しの展望が得られる箇所があること。整備された階段状の遊歩道を登れば鳥居・拝殿・功霊殿を過ぎて、天王山アルプス展望台。ただし、北アルプスは雲の中。

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(左)急な登りから振り返り長野市街を見おろす。(右)岩場を登る。

尾根上の道はやがてロープも張られた岩場へ。田子岩の小ピークを過ぎ、左に蓮台寺への道を分けると城ノ峰城跡。左にダルマ岩を見て右手に回り込んで急登すればこしき岩の上に出る。中間部の樹林帯は変化が少なく退屈な感じ。樹木はまだ青々としている。右に南登山道を分け、三村境の案内を過ぎれば、ブナも見られ、山上台地にのる。最後に少しばかりの急登で、若穂太郎山の山頂に到着。

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(左)こしき岩。(右)南登山道分岐を過ぎ、三村境。

山頂からは北東方向の展望が開け、晴れれば北信五岳などが望めるはず。ただ、今日は雲が多くて、斑尾山や高社山がぼんやり見えたくらい。下山は南登山道を下ったが、途中、保科氏ゆかりの霜台城跡や弾正岩からの展望など、見どころもあった。最後は車道を歩き、途中、長電屋代線跡の遊歩道も経由しながら、駐車場所まで戻った。登山適期はやはり晩秋初冬なのだろうと思う。

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(左)若穂太郎山の山頂。北東方向が開けている。(右)弾正岩からの展望。

2023年10月12日

飯縄山(一の鳥居↑戸隠中社↓)[長野市]

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南峰の先から飯縄山山頂(北峰)を望む。

一の鳥居駐車場628-642一ノ鳥居登山口-711五地蔵-731駒つなぎ場737-757天狗の硯岩-821飯縄山南・西登山道分岐824-829飯縄山南峰834-843飯縄山(北峰)909-921飯縄山南峰-931飯縄山南・西登山道分岐-1014萱ノ宮-1040飯縄山西コース登山口-1102戸隠神社中社大鳥居(戸隠中社BS1130→1148飯綱登山口:バス)

しばらく体調を崩していて、山に行くのも久しぶり。体調の確認とリハビリを兼ねて、長野市民の山へ。地元にこのような山があるのは有難い。一の鳥居の駐車場に車をとめて、南登山道へ。十三仏を数えながら登る。南登山道には、途中の広場に何箇所か「休憩場所」という掲示が新たにできていた。ここ数日の雨でぬかるみが多い。

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(左)駒つなぎ場上の巻道あたり。(右)善光寺平を覆う雲海。

登っている途中はさほど天気は悪くなかったが、遠望はきかない。南峰南側の分岐あたりから振り返り、鹿島槍や五竜が見えたのがせめても。白馬や高妻なども雲の中から姿を見せることはなかった。そして、飯縄山山頂に着いたときには周囲はすっかり霧に覆われてしまった。下山をはじめるとすぐに青空が見え始めたが、それでも雲が多い。

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(左)八合目付近。視界が広がる。(右)振り向くと鹿島槍・五竜。

紅葉も見頃といえたのは山頂付近だけのような感じ。下山は中社へ向かう。途中、戸隠連峰を望める場所も、雲が多くてはかばかしい展望は得られない。中社についてみると「うずら家」など有名蕎麦店は平日なのに相変わらずの行列ができていた。途中、すれ違った登山者は20人ほど。

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(左)南峰。(右)飯縄山山頂(北峰)。

[参考]バス(戸隠中社~飯縄登山口)460円
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2023年09月25日

コガラ登山口から木曽駒ケ岳(福島Bコース↑北御所↓)[木曽町/宮田村]

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伊那前岳から千畳敷カールと宝剣岳を望む。

9月24日[1日目]コガラ登山口725-807幸ノ川渡渉地点810-858力水(四合半)913-1001六合目1008-1041七合目避難小屋1118-1215八合目水場1227-1333玉乃窪山荘1348-1359木曽前岳1345-1458玉乃窪山荘・泊
9月25日[2日目]玉乃窪山荘610-637木曽駒ヶ岳643-711宝剣山荘726-730乗越浄土-751伊那前岳802-809八合目-837七合目847-912小屋場917-951うどんや峠957-1014清水平-1043蛇腹沢登山口(林道)1102-1142北御所登山口バス停
<北御所登山口バス停1158(バス)→1238駒ヶ岳1246(JR)→1355岡谷1359→1409塩尻1503→1530木曽福島(タクシー)→1550コガラ登山口>

木曽駒ヶ岳は、一度、木曽側を下から登らなければならないと思っていた。木曽側のコガラ登山口から福島Bコースを登り、下山は伊那前岳・うどんや峠経由で北御所に下るプラン。ロープウェイのお世話になることもない。いつの間にかオートキャンプ場になって多くの人で賑わっているコガラ登山口前に駐車。歩きはじめる。

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(左)四合半「力水」。細いが水は出ていた。(右)七合目避難小屋。

幸ノ川を渡渉して山腹に取付き、ジグザグの急登をこなせば尾根上の四合目。四合半の水場は細い流れ。五合目・六合目と針葉樹林帯を我慢して登れば、樹間に麦草岳の姿を確認し、岩がちな痩せ尾根から小ぎれいな七合目避難小屋に到着。ここからは麦草岳の東側を巻くトラバース道。標高差はないが岩場の上下があって歩きにくい。八合目の水場は枯れていた。

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(左)ダケカンバの向こうに木曽駒ケ岳。(右)振り返ると槍穂高。

展望は開け、振り返ると北アルプスが望める。玉乃窪カールの底部に出て、カールの中を登って行く。ハイマツ帯になり、ほどなく玉乃窪山荘に到着。意外と早く着いたので、傍らにある木曽前岳に登って、しばらく展望を楽しみながら過ごす。晴天の下、や宝剣岳など、花崗岩の巨岩とハイマツの中央アルプスらしい風景が広がる。北アは後立山連峰、槍穂高、笠ヶ岳。乗鞍、御嶽、恵那山、南駒、空木。

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(左)玉乃窪カールの底部から。(右)木曽前岳から木曽駒ケ岳・宝剣岳。

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(左)木曽前岳から空木・南駒・三ノ沢岳。(右)木曽駒ケ岳山頂。御嶽を望む。

宿泊した玉乃窪山荘は、すいていると話に聞いていたが、宿泊者は2人だけ。昔ながらの山小屋の雰囲気。小屋につくとお茶と梅干を出してくれたし、シャワー(シャンプーも有)で汗を流せたのは嬉しかった。ただ、夜は冷え込んだ。翌朝はまず、木曽駒ケ岳に登る。ここでも360度の展望を楽しむことができた。新たに南アの連なりや富士山、八ヶ岳、浅間山、北信五岳方面など、北側や東側展望が加わった。

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(左)木曽駒ケ岳山頂から北アを望む。(右)伊那前岳から宝剣岳・木曽駒ケ岳。

中岳西側の岩場のある巻道で宝剣山荘・乗越浄土へ。ここから伊那前岳へ気持ちの良い稜線をたどる。振り返ると千畳敷カールの上に宝剣岳がそびえている。伊那前岳からも展望を楽しんだ後、長大な尾根を東へ下って行く。八合目あたりは気持ちよいが、だんだんハイマツが濃くなってくる。七合目を過ぎると色づき始めたダケカンバの樹林帯に。

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(左)八合目付近。南アと富士山を見て尾根を下る。(右)ダケカンバ帯を下る。

その先は針葉樹林帯の下りになり、小屋場・一丁ヶ池を過ぎてうどんや峠へ。右折して尾根を外れれば、歩きやすい峠道となるが、なかなか長い下りである。最後は林道歩きをこなして北御所バス停に到着。駒ケ根行きのバスを待つ。しかし、ここから駒ケ根・岡谷・塩尻・木曽福島を経由してコガラ登山口にとめた車を回収するのに時間がかかった。

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(左)うどんや峠(五合目)。ここで右折。(右)北御所登山口バス停に到着。

福島Bコースは(日曜日なので)下山する登山者15人ほどとすれ違ったが、北御所へ下山する道ですれ違ったのは1人だけ。木曽駒ヶ岳周辺の喧騒を除けば、静かな山行が楽しめた。道は特段、難しいところはない。中央アルプス特有の花崗岩の大岩を登り降りしたり、ハイマツをかき分けるところ、木の根の段差などは至るところにあるけれど。

[参考]
玉乃窪山荘 1泊2食 10,000円(シャワー使用料500円)
バス(北御所登山口~駒ケ根駅) 810円
JR(駒ケ根~岡谷~塩尻~木曽福島) 2,350円
タクシー(木曽福島駅~コガラ登山口) 5,500円

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2023年09月11日

越百山~南駒ケ岳(伊奈川ダムから周回)[大桑村/飯島町]

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ひとつ南側のピークから見た南駒ケ岳山頂部。

9月10日[1日目]伊奈川ダム下ゲート716-800今朝沢橋分岐(二合目)-839福栃平(南駒-越百分岐)-928下のコル(四合目)936-1004上のコル-1050展望台1102-1128上の水場1157-1255越百小屋[泊]
9月11日[2日目]越百小屋526-610越百山616-724仙涯嶺730-833南駒前衛峰841-855南駒ヶ岳915-950「2712」巻く957-1042北沢尾根三角点1055-1126六合目-1147五合目1154-1257南駒ヶ岳登山口(四合目)1315-1336福栃平(南駒-越百分岐)1338-1447伊奈川ダム下ゲート

中央アルプスの中で、歩いてない南駒から越百山の間を歩くために出かけた。全体に曇り空のもとでの山行となったが、中央アルプスらしい、ハイマツの中に花崗岩の巨岩が立ち並ぶ姿を堪能することができた。道は北アルプスの人気ルートのように、きれいに整備されているわけではないが。

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(左)上のコル。ヒノキ林の中の登り。(右)水場への分岐。水場は近く、豊富。

R19から伊奈川沿いの細い道を走って、伊奈川ダム下のゲート前へ。10台ほどの車があったが、少し下った路側に駐車する。ここから少々長い林道歩き。福栃平で道標に従って登山道に入る。山腹をジグザグに登り尾根にたどり着いたところが下のコル。ヒノキ林の中を登り、上のコル。

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(左)越百小屋。(右)越百小屋から見た早朝の越百山。

針葉樹林帯となるが、視界の開ける場所はほとんどなく淡々と樹林帯を登る。上の水場への分岐は小広場。左に少し下って水を補給。そして木の根の張り出す急登の後、道が平坦になり少し下ると越百小屋。越百小屋は小規模な小屋だったけれど、小さいなりの落ち着いたよさがあった。今日の宿泊者は7人。

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(左)越百山山頂。南アと富士山を望む。(右)仙涯嶺へ向かう。

2日目は越百山への登りから。樹木が覆いかぶさって歩きにくい所もあるが、やがてハイマツ帯となり視界が開け、緩やかな越百山のピークへ。曇り空ではあるものの、南アルプスや富士山を望むことができた。ここからは稜線を仙涯嶺へと向かう。急な岩峰をもたげる仙涯嶺へは、最後は足元がザレていて滑りやすい。岩峰を巻いた先の小広場に山名標があった。

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(左)仙涯嶺の最高地点付近。山名標はこの先の小広場に。(右)仙涯嶺の先は切れ落ちた岩場が続く。

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(左)南駒ケ岳へ。手前ピークへの登り。(右)ナナカマドの実と花崗岩。

仙涯嶺の先は、クサリ場や切れ落ちた岩場が続くので、慎重に。ハイマツ帯に出入りしながら登り続けると、南駒の手前のピークに出る。ここから見た南駒ケ岳は、花崗岩とハイマツをちりばめた美しい山容だと思う。わずかな登りで南駒ケ岳に再訪を果たす。宝剣岳や空木岳は雲に霞んでいるが、南アルプスや富士山は顔を出している。振り返ると歩いてきた縦走路が一望できた。

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(左)南駒ケ岳山頂。宝剣・空木方面を望む。(右)南駒ケ岳から何ア・富士山。

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(左)北沢尾根の最初は岩場の急登降。(右)2712前後からはハイマツ帯。

下山は西へ、北沢尾根を下る。最初は岩が累々と重なる中、クサリ場や岩の急登降を繰り返す。2712を巻く前後からはハイマツ帯になるが、ハイマツは思ったほど邪魔をしない。その先、少しずつ灌木帯に入る。樹林帯に入ると意外に道は歩きやすくなり、針葉樹林帯からヒノキ林の中を下って行く。最後は長い林道歩きで、伊奈川ダム下のゲートに戻り着いた。

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(左)北沢尾根三角点。尾根のほぼ中間点か。(右)四合目登山口で林道に出た。

[参考]越百小屋 1泊2食 12,000円

山小屋の食事はこちら → 「山小屋の食事」
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