登山口(吹上)1110-1150黒湯山山頂1225-1255登山口
(左)シャクナゲ咲く稜線から見た山頂。(右)山頂からは北側の展望が主となり、正面には笠岳。
稜線まで車で上り、たかだか40分も歩けば山頂についてしまう山なのでこれではとても登山とはいえないかも知れない。けれど標高が標高だから周囲の展望は素晴らしい。標高が2007mなので、それにあわせて数年前に上信国境を走る車道から山頂までの登山道が切り開かれたようだ。その恩恵にあずかろうという目算だが、そんなことでもなければすさまじい根曲がり竹に行く手を阻まれ、進むこともままならないだろう。高山村から万座を目指して上ってきた車道はここに至って、上信国境の概ね群馬側につけられているが、長野側に崩壊した谷が見えるところにある駐車スペースに車をとめ、すぐに稜線に取り付く。
振り返れば、御飯岳の大きな山容が広がっている。道はきれいに切り開かれ、ところどころシャクナゲの花が咲いている。左は深い根曲がり竹、右手は樹林帯。途中、小ピークを越えるあたりは笹が深くなり、道も不明瞭だが、稜線を進めば問題はない。最低鞍部から登り返せばあっという間に三等三角点のある山頂に到着。北側が切り開かれて、正面にはずんぐりしたかたちの笠岳が陣取っている。その他の方面は樹林越しの視界。徐々に雲が多くなり、展望も閉ざされがちになった。
*その後、笹刈りがされておらず登山道は消滅状態らしい。笹刈り直後でないと完全なヤブ漕ぎになると思われる。