2009年09月21日

天狗原山~金山(小谷村)

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(左)天狗原山から見た金山と、右手には焼山が頭をもたげている。(右)金山直下の「神の田圃」は秋の装い。

登山口(林道笹ヶ峰小谷線の途中)800-850水場854-925溝状の道入口-1010ザレ場上のピーク1014-1120天狗原山1128-1200金山山頂1245-1325天狗原山1330-1420ザレ場上のピーク-1454溝状の道入口1458-1522水場1528-1606登山口

長い登りの果てにようやく花畑にたどり着けるというこの山は、ずっと気持ちの片隅に引っかかっていたのだけれど、なかなか踏切りがつけられなかった。せっかくの連休なので、意を決して白馬経由で小谷の山中まで車を入れた。小谷温泉から笹ヶ峰に向かう林道を進めば、すでに7~8台の先着あり。マイナーな山だと思っていたが、さすがにこの連休では結構登っている人がいるようだ。

いきなり九十九折の急登がはじまる。ブナの大木を眺めながらじっと我慢して登る。やや傾斜が緩んでくると水場に到着するが、水の流れはごく細い。ブナの尾根を急登していけば、木の間越しに多少の景色も眺められ気も紛れる。1741ピークの左を行く頃から道は深くえぐれた溝状となる。滑りやすい赤土だし、展望もないから気が滅入る。再び尾根を登ると正面に岩壁があらわれ、ロープのあるザレ場を登る。一瞬、周囲の展望が開ける。その先は針葉樹林が多くしっとりした道となり、さらに尾根を直登するようになる。

山頂までもう少しと思う頃、道は左の山腹を巻きながらの登りとなる。そして、天狗原山の山頂台地の一角に飛び出し、展望を思いのままにする。笹原に草モミジとナナカマドの赤い色が彩りを添え、山では紅葉の季節がもう始まっているようだ。道端に石仏を見て、もう一段登ったあたりの左に三角点があるようだが、あえてそこまでは行かなかった。金山に直行する道では、どこが天狗原山の山頂かわからないまま通り過ぎてしまう。

前方に赤・黄・緑のパッチワークのような色合いの金山の山容を見、右手には焼山・火打・妙高と頚城山塊の展望が広がる。振り返れば北信五岳、西には後立山の山並みが屏風のようだ。いったんくだって、季節には花畑となる「神の田圃」を過ぎる。この季節に見られるのはリンドウ、シシウド、そしてワタスゲ。ゆるやかな登りで金山山頂へ。展望の主役はやはり焼山の溶岩ドームかもしれない。この展望を十分に楽しんでから、下山。往路を戻った。

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(左)登山道途中からは後立山連峰が望めた。(右)金山山頂から見た焼山と火打山。
ラベル:天狗原山 小谷村
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2009年09月13日

桑沢山(辰野町/箕輪町)

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(左)緑まぶしい稜上の道。(右)山頂からの伊那谷の眺め。

登山口935-954十六ノ尾根956-1037桑沢山1114-1145十六ノ尾根-1151六夜さま1156-1159十六ノ尾根-1210登山口

地形図を見たときから気になっていた山。少しの登りで稜線に到達でき、その後は楽しい稜線歩きができそうだ。中央道伊北ICで降り、西側の山麓へ。桑沢川に沿う林道はやがて、北に向かって山腹をトラバースしていくが、「桑沢山登山口」の標識を見て左折。ここから道は少々荒れ気味になるが、尾根に沿って標高を稼いでくれる。林道の終点は広場になっていて5~6台の駐車はできる。

マツタケ山のようで、歩き始めから右側のアカマツの林には「入山禁止」としてテープが張られている。左はカラマツと雑木が混じる。稜線まで20分ほどの登りだが、道はよく整えられ息を弾ませることもない。稜線に達するとそこは「十六ノ尾根」と呼ばれる所らしい。左へ稜線をたどる。しばらく広い道を登るが、それはアンテナの立つ小ピークまで。そこからはゆるやかに稜上の道をたどる。足元をクマザサが覆い、カラマツに雑木の混在する林相。展望は皆無だが、気持ちの良い緑のトレイルが続く。

最後にちょっとした登りがあって、予想していたよりも手狭な山頂へ。南東側が切り開かれ、伊那谷とその向こうに南アルプスが望める。下山時には、「十六ノ尾根」から5分ほど稜線を反対側に登り、「六夜さま」という石仏のあるところまで行ってみる。こちらも伊那谷の眺めが秀逸だった。
ラベル:桑沢山
posted by 急行野沢 at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 登山(諏訪伊北) | 更新情報をチェックする

2009年09月05日

角間山(群馬県嬬恋村)

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(左)角間峠 (右)角間山登山道から見た湯ノ丸山

鹿沢スキー場下1027-1113角間峠1126-1155角間山1244-1307角間峠1312-1320牧場分岐-1353コンコン平1410-1426鹿沢スキー場下

夏の疲れもあってか体調は万全とはいい難い。そこで手軽な山はないかと物色。そういえば、このあたりの山は最近行ったことがない、ということで湯ノ丸の隣の角間山に登ることにした。数年前に登った時の記憶では、花も多く展望も良い山で鹿沢から簡単に登れた気がする。

昔の鹿沢スキー場の下にある駐車スペースに車をとめ、道沿いにある九十九番観音の脇から西に入る。しばらくすると舗装道は登山道にかわり、沢沿いにしばらく登った後、左折して沢を渡り、角間山の南山麓を西に向かって緩やかに登っていく。カラマツの林に少しずつ白樺が混じるようになり、クマザサの広がりが大きくなっていく。花の季節は過ぎているはずなので期待しないでいたが、それでもリンドウやマツムシソウが道の脇を彩っている。角間峠には立派なアズマヤができていた。昔はなかったと思う。

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(左)角間山登山道 (右)角間山山頂から湯ノ丸山を見る

そこから笹原の広がる角間山の南斜面を、長い斜上トラバースで折り返しながら登っていく。道は終始なだらか。振り返れば、湯ノ丸が大きい。最後に針葉樹林帯の中の岩がちな登りという変化も見せて、角間山の山頂へ。今日は雲が多くてはかばかはい展望が得られず、せいぜい湯ノ丸、籠ノ登山くらい。前回は、端正な姿の四阿山が左右に雄大な裾野を広げている姿が印象的だった。

下山は角間峠までくだり、往路の途中から旧鹿沢スキー場の中を通るルートをとった。道標にはさかんに「コンコン平」と記されているが、これは昔の鹿沢スキー場のロッジがあった場所を示すらしい。今は潅木の茂るゲレンデをたどり、ロッジやリフトもきれいに撤去されたコンコン平を通って、鹿沢スキー場の下の駐車スペースに戻った。
ラベル:角間山 鹿沢
posted by 急行野沢 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 登山(四阿・湯の丸) | 更新情報をチェックする

布引観音温泉(東御市)

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角間山の帰路、湯ノ丸を越えて東御市側に下って、布引観音温泉に寄った。いろいろな温泉サイトによれば、この界隈では泉質はここが一番と評価しているものもある。実際、湯の花が舞いぬめり感のある湯は気持ちよい。施設はやや古びているが、地元の常連も多い様子だ。
ラベル:布引観音温泉
posted by 急行野沢 at 22:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 温泉(佐久・東御) | 更新情報をチェックする