(左)途中の四阿からはわずかに展望が得られる。(右)山頂直下。道形はよくわからなくなる箇所も。
観龍寺915-930林道出合-945鉄塔950-1035大峰山山頂1115-1145鉄塔-1155林道出合-1208観龍寺
アンズで有名な森集落の背後にある変哲もない里山、というのが登る前の印象。春先のアンズの花の季節以外はまず訪れる機会のない千曲市・森。その集落を見おろすような古刹・観龍寺の駐車場に車をとめ、石段の上の本堂の脇から登り始める。
右へ行けば林道のような幅広の道が山腹を巻き、左は赤松の中を登っていくが、いずれも尾根の突端にある展望台をかねた四阿のところで合流する。尾根を登る広い林道をたどれば、すぐに水平に走る林道と交差。これを横切る先に道形は見えないが、茂みをかき分け踏み跡をみつけて尾根を直登する。すぐに踏み跡ははっきりしてくるものの、枝を払いながら進むことになる。
送電鉄塔の真下に出ればわずかに展望が得られるが、期待するほどのものではない。さらにアカマツの多い尾根を急登すれば、溝状の道が登る方向を明らかにしているけれど、積もった落葉と枯れ枝などで歩きにくい。いきおいその両側に歩きやすい踏み跡を探すことになるが、ときにこの急登にヤブをこぐ羽目になる。雑木が多くなれば、ドングリを拾い気を紛らわす。やがて傾斜が緩めば、樹林帯の中でまったく展望のない山頂に到着。三角点と文字の消えかけた板切れが散らばっているので、それとわかるだけの山頂ではある。
帰路は往路を戻ったが、山頂一帯はなだらかで特徴がないため、下山時に方向を誤らないようにしたい。私もコンパスを見ていたものの、ひとつ南側の尾根に入りかけてあわてて軌道修正した。観龍寺あたりには簡単な散策コースであるかのような案内板があるが、登山道もはっきりしないところが多く、現状では一般向けとはいいがたい山のようだ。
ラベル:千曲市