2010年11月20日

富士尾山(安曇野市)

北ノ沢登山口1020-1034アートヒルズからの道と合流-1046馬頭観音(1086峰)1052-1105天狗の中庭-1116第3ピーク(1169峰)-1133大岩の松-1200富士尾山頂1240-1300大岩の松-1314第3ピーク-1322天狗の中庭-1333馬頭観音-1344分岐1351-1400登山口

安曇野の西、北アルプスの前衛の里山。ガイドブックやネットでは結構なヤブ山と書かれていて躊躇していたが、行ってみると道標も整備され、笹の切り開きもされている。ヤブっぽい雰囲気は残っているものの、道形もはっきりしていてヤブ漕ぎは杞憂に終わった。

101120DSC_0042.JPG 101120DSC_0046.JPG
(左)富士尾山山頂直下は気持ちよい尾根道。(右)山頂から燕岳・有明山の展望は木の間越しにこの程度。

旧穂高町から西の山あいに入ったところにある満願寺。その入口にかかる橋を左に見て通り過ぎ、ダートの林道を北ノ沢に沿って進めると、やがて右手に「富士尾山登山口」と書かれた小さな道標。林道の広くなったところに車をとめ、登りはじめる。ひとしきり登ると「茸山・入山禁止」の立札。赤いテープが張られ、右へ迂回するように誘導している。茸の季節は終わっているが、素直に指示に従えばやがて尾根の突端にのり、右からアートヒルズ方面からの道が合流する。すぐ横に有刺鉄線に囲まれたコンクリート製の源泉の施設がある。

アカマツと砂礫の尾根道をゆるやかに登っていく。途中、右手に崩壊地があり安曇野が見おろせる。たどり着く最初の小ピーク(1086峰)には馬頭観音の石仏。その先は道標に従い、尾根のやや右に寄った松林の登りが続く。道沿いに張られてきた茸山のテープが消える頃、「天狗の中庭」と標識のある2つめの小ピークに登りつく。このあたりから笹が高くなるものの、切り開かれている。道順を示す赤テープや笹の切払いがされなければ苦戦するところだろう。薄暗いヒノキ林の中を通り、登り返しはやがて溝状の道に。下山時にはこの溝状の道をそのまま下らずに、途中から左にそれることに注意(赤テープがある)。3つめの小ピーク(1169峰)には右に面白い枝振りのアカマツがある。

平坦な尾根道が続き、やがて左手にきれいに整ったカラマツ林が広がる。松がはえているような大岩を過ぎると二重山稜の右側の急登がしばらく続く。登りが緩めば、山頂まで大きな上下はない。葉を落とした雑木の中の明るい尾根道は気持ちよい。左手、木の間越しに燕岳や有明山が見えて、元気が回復してくる。やがて到着する山頂は尾根上の小ピークのようで、期待していたような山頂らしさがなく拍子抜けするが、安曇野側は切り開かれ大きな展望がある。期待の燕岳・有明山方面は木の枝越しに見えるだけだった。山中、登山者にひとりも会うことはなかった。下山は往路を戻った。

101120DSC_0043.JPG 101120DSC_0044.JPG
(左)富士尾山・山頂は稜線上の小ピークといった雰囲気。(右)山頂からの安曇野の展望。
ラベル:富士尾山

葛温泉[高瀬館](大町市)

富士尾山からの下山後は、安曇野から北に向かい大町市内から山中に入り、一度行ってみたいと思っていた葛温泉の高瀬館へ。このあたりは、以前、北アルプス縦走の下山時に車で通り過ぎたことがあるくらい。かすかに硫黄臭ただよう無色の湯は、掛け流しで湯の花が浮いている。女湯からは人の声が聞こえたが、男湯は他にはいっている人はいなかった。内湯のほかに広い露天風呂があり、山の疲れをほぐすことができた。(入浴:おとな700円)

101120DSC_0076.JPG 101120DSC_0073.jpg
ラベル:葛温泉
posted by 急行野沢 at 21:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 温泉(白馬山麓・大町) | 更新情報をチェックする

2010年11月06日

光城山~長峰山(安曇野市)

光城山登山口(駐車場)1003-1045光城山・山頂1100-1145長峰山・山頂1220-1257長峰荘-1331光城山登山口

101106DSC_0012.JPG 101106DSC_0037.JPG
(左)光城山への登山道はサクラ並木。(右)光城山の山頂。光城址でもある。

明科の裏山という感じのところで、北アルプスの展望が良いことは知っていたが、山頂まで車道が通じているのがわかっているので気がのらなかった。好天の秋の休日、手軽に登れそうなこの山を選んでみた。光ニュータウンという新しい住宅街が開発された山麓。その奥に登山口の広い駐車場があり、10台以上の車がとめられている。思いのほか登山者が多いようだ。

光城山への登山道は、サクラの木が植えられた尾根をジグザグに登っていく。遊歩道といってよいほど整備された道。やがて、傾斜が緩めばサクラの園地と呼べそうなところで、はじめて北アルプスの展望が開ける。展望の主役はやはり常念岳。右は、鹿島槍・五竜あたりまで視界は広がる。ここはもう山頂台地の一角で、その先、バイオトイレを併設した休憩小屋を傍らに見て、三角点と古峯神社社殿のある山頂に導かれる。

光城山から長峰山までは稜線上の舗装車道を歩く。ここに車道が開かれずに登山道があったら、さぞや人気の登山コースになっただろうに、と思われる。

101106DSC_0057.JPG 101106DSC_0062.JPG
(左)長峰山の山頂。(右)長峰山山頂からの展望。常念岳をはじめとする北アルプスの山々が眼前に。

天平の森という施設を横に見て進めば、山頂直下に駐車場がある長峰山の山頂。軽装の人々が多く、登山の格好がむしろ場違いな感じ。西側が大きく切り開かれていて、北アルプスと安曇野の展望が広がる。パラグライダーの発進台にもなっていて、何人かが飛び立っていく。

長峰山からの下山路には、途中、ブナや雑木など樹相が美しい所も。標高が下がるとアカマツが多くなり、里山らしくなってくる。長峰荘の裏に降り立ち、山麓の道を駐車場所まで戻った。
ラベル:光城山 長峰山