登山口1011-1026送電鉄塔-1050稜線南端-1127南峰-1143鍬ノ峰山頂1245-1259南峰-1324稜線南端-1327送電鉄塔-1348登山口
国営アルプスあずみの公園の入口を過ぎ、さらに餓鬼岳の登山口を通り過ぎて狭い舗装道を進む。安曇野の里山のひとつくらいにしか考えていなかったが、登山口につくと駐車スペースには10台以上も車が止まっているのに驚いた。ようやく一番奥に1台分のスペースを見つけて車を滑り込ませる。けっこう人気のある山のようで「安曇野の里山の盟主」とも呼ばれるらしい。さらに新緑や花などちょうどこの山にとっての一番魅力のある季節でもあったようだ。
(左)南尾根の稜上から南峰方面。(右)イワカガミ
最初は送電線の巡視路で階段状の登り。鉄塔を過ぎ山腹を急登していく。山頂までの標高差は500mあり、侮れないが気持ちよく道は標高をあげていく。ヒノキの混在した雑木が、少しずつ新緑の美しい雑木の風景にかわっていく。やがて南尾根の稜線に達すると視界が開ける。木の間越しに残雪の北アルプス。ときどきは安曇野を見下ろせる。2箇所ほど岩場があり、右側を巻く。岩場にはイワカガミの花が見られる。
稜線まではシャクナゲ・ツツジもぽつぽつとは咲いていたが、稜線上ではかなりまとまっているところも見られる。シラカバの新緑を過ぎ、南峰までは急登が続く。ときには手足を使って攀じるような場所も。南峰までで厳しい登りは終わり、あとは多少の上り下りはあるが気持ちの良い稜上の道。左手には残雪の山並の展望が広がってくる。
(左)南峰への道。(右)シャクナゲ咲く道。前方に残雪の北アルプスを見ながら。
山頂はこの程度の標高の山としては珍しく、360度の展望が開けている。まず、目に飛び込んでくるのは残雪の北アルプス。左から、餓鬼・唐沢・烏帽子・北葛・針ノ木・蓮華そして爺ヶ岳。その右手の頸城山塊は霞んでいる。眼下には七倉ダム。反対側に目をやると大町市付近の平地が見渡せ、その向こうの山地は霞んでいる。ゆっくり展望を楽しんでから、往路を下山した。
(左)山頂からの展望。餓鬼岳・唐沢岳、ダム湖の奥に烏帽子岳。(右)山頂からの展望。北葛・蓮華の間に針ノ木岳。右に爺ヶ岳。
2012年05月26日
中房温泉[湯原の湯](安曇野市)
登山の後、少し距離はあるが、前から入りたかった中房温泉へ。何年か前に日帰りの施設ができたと聞いて、いつか訪れたいと考えていた。
安曇野の平地から、曲がりくねった細い道を10km余も走って中房温泉にたどりつく。700円という料金は高いが、この立地や泉質を考えれば納得できる。洗い場は5つ程しかなく、大小の2つの露天風呂のみ。2つは源泉が違うらしい。大きい方は熱くてあまり長く入っていられなかった。小さい方はややぬるい湯で快適。2つの浴槽は水冷・空気冷却と源泉の冷まし方が違うらしいが、つるつるする感じの湯が源泉掛け流し。露天風呂からの風景は、もちろん北アルプスのお膝元だから悪かろうはずがない。
中房温泉といえば燕岳の登山口である。私が入ったときにいた5~6人も下山してからの入浴のようだった。私たちが中学生の頃は、長野市内の中学2年生は学校登山ですべてこの燕岳に登山した。そのときも中房に一泊してから登り始めたはずだがよく憶えていない。最近では、学校の集団登山は敬遠される傾向にあるのではないかと思うが、山国信州に育ったものとしては是非続けてほしいと思う。