林道ゲート920-1100登山口1105-1115下ノ田代(分岐)-1157中ノ田代(分岐)1202-上ノ田代-1240小松原小屋1305-1320上ノ田代1330-1352中ノ田代(分岐)-1432下ノ田代(分岐)-1442登山口1446-1625林道ゲート
(左)林道ゲート。ここから長い林道歩き。(右)登山口には三角屋根のトイレ。登山口は前方右側の案内板の脇。
苗場山周辺の地図を広げるたびに気になっていたのが、苗場山の北側にある小松原湿原。ただ、アプローチがけっこう厄介で、津南町結東から5時間かけて登るか、グリーンピア津南から林道を南下しゲートから2時間の林道歩きを我慢するか。今回は後者を選択した。
林道ゲート前にある5台ほどの駐車スペースに車をとめて歩き始める。2時間かからずに何とか登山口に辿り着く。登山口には三角屋根のトイレも設置されている。倒れかけている案内板の横から木道をたどる。さっそく2~3の小さな湿原があらわれる。下ノ田代と呼ばれるところだと思う。湿原を囲む樹林には色づきはじめているものも多い。その先は鬱蒼としたブナ林の中、階段状の急登となる。汗を絞らされるところだが、ブナの美しさをここで味わえるとは思わなかった。
(左)下ノ田代から中ノ田代まではブナ林の中の急登が続く。(右)中ノ田代。
傾斜が緩むと中ノ田代と呼ばれる湿原。中規模な湿原が断続的に5つ6つあらわれる。この季節、鮮やかな花々は望むべくもないが、静かな樹林に囲まれた湿原の姿も神秘的である。その先は再び、階段状の登りとなる。傾斜が緩むと小さな湿原をかすめた後、上ノ田代の広大な湿原にとびだす。これまでの湿原はこれを見せるための前座だったと思わせるほどのもの。点在する池溏の数は30~40になろうか。晴れていれば、華やかで輝かしい広大な湿原を満喫できたのだろうが。ただ、ひっそりとした姿も味わいがあった。その先の小松原小屋(避難小屋)まで足をのばして、下山は往路を戻った。途中、出会った登山者は単独行2名のみであった。
(左)上ノ田代。(右)小松原小屋。