下生坂登山口1030-1133はぎの尾峠1140-1205大城1235-1258はぎの尾峠1303-1325分岐-1333林道-眠峠-1438登山口
生坂村を象徴するのは岩場が連なる京ヶ倉だろうが、どうもそういう山は苦手だ。と思っていたら、その山稜に連なる大城に北からおだやかな道でアプローチできると知り出かけた。空を雪雲が覆い、小雪が舞う天候だ。国道19号の下生坂バス停から東に入って進むと、正面には地元で設置した案内板。右ははぎの尾峠へ、左は眠峠への登山口と書かれている。右にわずかに進み、はぎの尾峠への登山口脇に車をとめて登りはじめる。全行程にわたり、生坂村教育委員会による案内板が立てられている。
(左)はぎの尾峠への登山口。(右)稜線上の道は松林に囲まれて。
赤松に雑木が混在する山腹を九十九折に道は登っていく。古くから歩かれている道らしく歩きやすい。落葉を踏みながら歩く初冬の山はしみじみとした味わいを感じさせる。1時間ほどで登りついたはぎの尾峠からは右へ。すぐに筑北方面が開けた三等三角点、続いて生坂側を見下ろす物見岩と続き、おだやかな稜上の道が続く。その先、2箇所ほど生坂側の展望が開けた後は最後の急登。登りが緩むと三の郭、二の郭とあり、最後に一段登れば「大城跡」と案内板のある山頂に到着。小雪が降りしきる静かな山頂にはベンチが置かれ、筑北・生坂両方向への切り開きがある。
その後は、はぎの尾峠まで戻り、さらに眠峠方面に進む。途中、某ソムリエの寄付で整備されたという森林を過ぎ、分岐を右に進むと林道に出る。そのすぐ先に眠峠の案内板があった。舗装された林道が通っていて、もう少し雰囲気のある峠を期待していたので違和感が大きい。その先、アルプスの眺めが良いというこの林道を大回りに歩いて登山口まで戻る。もっとも今日の天気では北アルプスの展望は望むべくもないが、今日の山行を反芻しながら周囲の里山を眺めながら歩くのも悪くない。
(左)大城からの筑北側の眺め。(右)大城から生坂側の眺め。