しらびそ峠1100-1140前尾高山1150-1230尾高山1310-1355前尾高山1405-1440しらびそ峠
(左)しらびそ峠から南アルプス展望。(右)登山口。
今日はこの夏でも最も猛暑の日になりそうだと天気予報が告げていた。少しでも標高が高くて涼しい山に行きたいと考えたが、登山道も日陰の山はないかと考えて思いついたのが、この尾高山。南信方面の山の中ではいつか登りたいと考えていた山。標高も2,200mあるし登山道は鬱蒼とした樹林帯につけられていると聞いていた。
割とゆっくりと長野を出たので、松川ICから大鹿村を経由してしらびそ峠に到着したのは11時近くになっていた。峠には数台の車がとまっている。すぐ脇の登山口から登り始める。終始「南信州ウォーキングコース」の標識が立てられている。危険な箇所はないものの、ウォーキングというより普通の登山道である。最初はカラマツ林の中の登り。2箇所ほど「ビューポイント」という標識に導かれて南アルプスの展望のある場所に寄って登れば、やがてシラビソ・コメツガ・トウヒなどの苔むした針葉樹林の中の道となり、前尾高山に到着。
(左)登りはじめはカラマツ林。(右)針葉樹林に囲まれた前尾高山。
前尾高山からしばらくが、このコースで一番楽しいところ。アップダウンはあるものの、それほど厳しいものではなく、針葉樹林の中の静かな道が美しい林相の中を進んで行く。やがて山頂直下の少々厳しい登りをこなし露岩の道になれば、尾高山山頂。針葉樹林に囲まれて展望は皆無。少し先にいれば「ビューポイント」があるという案内板があるけれど、それほど素晴らしい展望があるわけでもなかった。下山は往路を戻る。南アルプスの展望台のような位置にはあるが、展望が得られる場所はわずかで、むしろ苔むした針葉樹林帯の美しさを堪能しながら歩いた山であった。
(左)山頂直下の登り。(右)尾高山山頂。