2013年08月25日

鍋冠山(安曇野市/松本市)

三郷スカイライン・展望台912-935林道ゲート940-1027冷沢登山口1030-1120[道標・大滝山6.8km]-1210鍋冠山1245-1325[道標・大滝山6.8km]-1400冷沢登山口1407-1447林道ゲート1452-1511展望台

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(左)展望台がある舗装道終点。(右)舗装道終点付近から見た鍋冠山(帰路)。

何となく前から気になっていた鍋冠山へ登る。北アルプス稜線の大滝山への途中として考えられる山ではあるものの、こちらから大滝山を目指す人はほとんどいないのではないかと思う。登山道は終始樹林に囲まれ、山頂も展望はないとわかっていた。どうせ展望がないのだからこんな小雨の落ちてくるような天気でもいいか、と考えて歩き始めた。

安曇野市旧三郷村から「三郷スカイライン」が北アルプスの稜線を目指してつけられていて、一時は上高地までつなぐ計画もあったと聞くが、いまは途中の展望台までが舗装されている。その展望台のある舗装道終点に車をとめて歩き出す。林道ゲートはこの先約1kmの地点にあるが、その間は路盤が荒れていてちょっと車を乗り入れる気にはならない。山腹の北側をなぞるように林道はのびて行く。帰路は天気も晴れたのでところどころで安曇野の展望が開けたが、往きは周囲の山並も雲に隠れている。やがて右手に別の山腹が取り付けば、峠状になった冷沢の登山口。用水施設が奥にある。正面の霧の間から、鍋冠山の山容の一部見える。

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(左)林道からみおろす安曇野。(右)冷沢の登山口。

ここからは鬱蒼とした針葉樹林帯の中のゆるやかな登り。途中「大滝山へ6.8km冷沢へ1.5km」の道標のあたりからは登りが緩み、針葉樹の大木の中を行く。足元は熊笹が覆う。その先、登りがきつくなると一時、大木が姿を消し空が明るくなる。山上台地の一角に飛び出してから、ゆるやかに最西端まで行くと深い森の中に三角点と山名標がある。大滝山へと続く登山道の通過点であるかのような山頂ではあったが、こんな深閑とした山頂もいいと思う。下山は往路をそのまま戻った。当然ながら、今日はひとりの登山者にも会わなかった。

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(左)針葉樹林帯の中の登山道。(右)鍋冠山・山頂。