大河原峠1006-1030双子山-1100双子池1105-1150亀甲池1218-1235天祥寺原-1325大河原峠
(左)双子池ヒュッテと雄池。(右)双子池から亀甲池への道は苔むした針葉樹林帯。
雨模様の天気が多くて登山の計画が立てられない。何とか午前中だけでも天気がよければ、蓼科山にでも登ろうかと大河原峠まで車を入れたけれど、霧雨が降っていた。こんな日に蓼科山に登っても展望はないので、双子池から亀甲池へと周回してみることにした。これなら天候が悪くても大丈夫だろう。
大河原峠からまずは双子山に登る。いつもは展望の良い緩やかな山頂部の草地も、今日は霧の中。針葉樹林帯の中をくだって双子池ヒュッテの前に出る。霧雨も少し晴れてきた。ヒュッテの向こうに雄池があり、振り返った方向に雌池が見える。水の色はきれいなエメラルドグリーン。簡単に通り過ぎてしまうことが多いけれど、こうしてみるとなかなかきれいな水の色だと思う。
雌池のほとりを半周して、亀甲池へと向かう。亀甲池までの間は、鬱蒼とした針葉樹林帯。大きな岩や倒木を苔が覆い、原生林のような景色をつくりだしている。北八ツらしい道である。亀甲池あたりでまた雨が落ちてきた。霧におおわれた亀甲池は不気味さを感じた。亀甲池からは笹原、そして樹林帯をくだり天祥寺原へ。ここからゆるやかな登りで、大河原峠に戻る。まわりは笹原に針葉樹が点在する美しい景観だが、霧雨に閉ざされがちであった。
(左)霧の中の亀甲池。(右)天祥寺原から大河原峠への道沿いの景色。
2014年08月30日
春日温泉[国民宿舎もちづき荘](佐久市)
大河原峠からの帰路、春日温泉の表示が出ていたのでそれにつられるままに車を走らせた。春日温泉とは旧望月町の中心地から南の方にある……という知識しかなかった。たどり着いてみると営業を中止した温泉旅館もいくつかあって、寂れた感じの温泉街。一隅には源泉公園なるものもあったが、どこで日帰り入浴ができるのかわからない。集落の中心部に掲示されている案内板では入浴できそうなところは3か所。そのうちの「もちづき荘」に行ってみる。車ですぐの場所だった。温泉ブログで名前を見たような気がする。
やや疲れた感じの国民宿舎だったが、受付の人の対応は丁寧で感じは良い。日帰り用の浴室は左に廊下を進んだ正面。露天風呂などないけれどガラス越しに温泉街全体を見下ろせる。25度の源泉を加熱して掛け流していて、泉質は予想外にいい感じ。ヌルスベ感があって気持ちのいい湯だった。入っているのは地元の望月あたりの人が多い感じだった。(おとな:400円)
2014年08月23日
北八ヶ岳 [八柱山~雨池~縞枯山~茶臼山](佐久穂町/茅野市)
麦草峠駐車場818-858林道に出る-915雨池南岸-946八柱山956-1023雨池東岸-1036雨池西岸-1113雨池峠1118-1145縞枯山-1158展望台-1205展望台分岐1235-1258茶臼山-1326中小場1330-1345大石峠-1400麦草峠駐車場
(左)南岸からの雨池。(右)八柱山へはおだやかな樹林の道。
天気予報が刻々とかわり天気が読めないので登山の計画が立てにくい。午後、雷雨になってもいいようにと、麦草峠から雨池経由で八柱山まで軽く歩いてみるつもりで出かけた。久しぶりに北八ツの樹林帯を歩いてみたいという気持ちがあった。
空は厚い雲に覆われている。天候が思わしくないせいか、8時過ぎに麦草峠の駐車場は1/3程度しか埋まっていない。麦草ヒュッテの前から雨池方面への道をたどる。深い針葉樹林帯を40分も歩けば林道に出て、その先右手に折れて木道を進めば思っていたよりあっけなく雨池の南岸に到着。東岸に回って八柱山へと登る。最初はちょっとした登りだが、あとは穏やかな道がクマザサと針葉樹林の中に続いている。以前、残雪期に、八千穂自然園から八柱山に登り雨池に降りたことがあったけれど、その時とは印象がまったく違う。樹林帯でありながら比較的明るい印象が今日は残った。八柱山の山頂からは佐久方面の平地を見おろすことができた。
(左)雨池峠への登りで振り向けば八柱山。(右)縞枯山への登り。
雨池まで戻ったが、まだ11時前で雨も落ちてきそうにないので、雨池峠まで足をのばすことにする。深い樹林帯の中、石がゴロゴロとしていつも歩きにくい道。振り返れば、樹海の向こうに八柱山が頭をもたげている。雨池峠からは、坪庭から五辻経由を考えていた。しかし、雨池峠まで来ると登山者がぐっと増え、しかもみんな縞枯山へと登っていく。ならばと縞枯山経由で戻ることにしたが、縞枯山・茶臼山への登り下りはこんなにきつかったかと思い返すことになった。縞枯山の山頂や展望台も霧に囲まれて、見晴らしはまったく得られなかった。ところが茶臼山への途中で晴れ間が出てきた。中小場あたりで振り返ると、縞枯山も茶臼山もきれいにその山容を見せていた。そのまま樹林帯を下って麦草峠に戻った。
(左)縞枯山・茶臼山間の縞枯れが見られる一帯。(右)中小場からの茶臼山・縞枯山方向。
(左)南岸からの雨池。(右)八柱山へはおだやかな樹林の道。
天気予報が刻々とかわり天気が読めないので登山の計画が立てにくい。午後、雷雨になってもいいようにと、麦草峠から雨池経由で八柱山まで軽く歩いてみるつもりで出かけた。久しぶりに北八ツの樹林帯を歩いてみたいという気持ちがあった。
空は厚い雲に覆われている。天候が思わしくないせいか、8時過ぎに麦草峠の駐車場は1/3程度しか埋まっていない。麦草ヒュッテの前から雨池方面への道をたどる。深い針葉樹林帯を40分も歩けば林道に出て、その先右手に折れて木道を進めば思っていたよりあっけなく雨池の南岸に到着。東岸に回って八柱山へと登る。最初はちょっとした登りだが、あとは穏やかな道がクマザサと針葉樹林の中に続いている。以前、残雪期に、八千穂自然園から八柱山に登り雨池に降りたことがあったけれど、その時とは印象がまったく違う。樹林帯でありながら比較的明るい印象が今日は残った。八柱山の山頂からは佐久方面の平地を見おろすことができた。
(左)雨池峠への登りで振り向けば八柱山。(右)縞枯山への登り。
雨池まで戻ったが、まだ11時前で雨も落ちてきそうにないので、雨池峠まで足をのばすことにする。深い樹林帯の中、石がゴロゴロとしていつも歩きにくい道。振り返れば、樹海の向こうに八柱山が頭をもたげている。雨池峠からは、坪庭から五辻経由を考えていた。しかし、雨池峠まで来ると登山者がぐっと増え、しかもみんな縞枯山へと登っていく。ならばと縞枯山経由で戻ることにしたが、縞枯山・茶臼山への登り下りはこんなにきつかったかと思い返すことになった。縞枯山の山頂や展望台も霧に囲まれて、見晴らしはまったく得られなかった。ところが茶臼山への途中で晴れ間が出てきた。中小場あたりで振り返ると、縞枯山も茶臼山もきれいにその山容を見せていた。そのまま樹林帯を下って麦草峠に戻った。
(左)縞枯山・茶臼山間の縞枯れが見られる一帯。(右)中小場からの茶臼山・縞枯山方向。
八ヶ岳海尻温泉[灯明の湯](南牧村)
2014年08月14日
<尾瀬遠征> 至仏山(群馬県片品村/みなかみ町)
鳩待峠740-900オヤマ沢田代906-937小至仏山-1015至仏山1108-1157小至仏山-1229オヤマ沢田代1335-1346鳩待峠
(左)鳩待峠の至仏山登山口。(右)山上に開けた湿原「オヤマ沢田代」。
「あまり長く歩きたくない」という家人を連れての登山。考えあぐねて尾瀬の至仏山へ登ることにした。長野からは遠いし、尾瀬戸倉でバスに乗り換えなければならない煩わしさはあるけれど、登り2時間半程度の行程は登山初心者の家人でも大丈夫だろう。
今日は鳩待峠までの交通規制解除日だったが、午前7時前に尾瀬戸倉に到着した時には「鳩待峠駐車場 満車」の掲示があり、第一駐車場に車をとめて乗合タクシー(約20分・片道930円)で鳩待峠に向かう。今日は天気予報があまり良くなかったせいか、それほど混雑していない方ではないかと思えた。
鳩待峠から大部分の人は尾瀬ヶ原に向かう。至仏山に向かう人もそれなりにいて、多くの登山者とすれ違った。前半は樹林帯の中の緩やかな登りが続く。息を切らすような登りはなく、木道が多く整備され歩きやすい。樹林はブナ林から針葉樹林帯へ。やがて右手に展望が開け、霧に隠れがちではあるが尾瀬ヶ原とその向こうに燧ケ岳の姿が見える。ほどなく田代沢の水場、そしてしばらくの登りでオヤマ沢田代という湿原に出る。周囲の展望も開け、ワタスゲの揺れる景色に思わずほっとする。かたちのよい笠ヶ岳も見える。その先、左に笠ヶ岳への道を分ければ森林限界を超える。山腹右側につけられた木道の向こうには小至仏山の岩峰が見える。曇りがちの天気なので、日差しがきつくないのが救い。
(左)小至仏山の手前から見た尾瀬ヶ原と燧ケ岳。(右)岩峰の小至仏山への登り。
滑りやすい蛇紋岩が多い道を登れば、小至仏山に到着。至仏山が鞍部をはさんで向こうに見える。ハイマツや露岩の道をくだり、そして登り返す。やや最盛期はすぎた感があるが、このあたりは一面の花畑。多いのはヒメシャジンの紫色、さらにオゼソウ・イワシモツケ・カワラノナデシコ・ウスユキソウなど。足の運びに気を取られることの多い、岩場の登りを慰めてくれる。
遠方から見えていたのは手前の小ピークという感じで、最後はなかなか山頂にたどり着かないもどかしさ。到着した山頂は岩がちであまり広間はない。本来ならば多数の山々が望めるところだが、あいにく霧に閉ざされがちの天気で展望ははかばかしくない。霧の晴れ間から、尾瀬ヶ原と燧ケ岳、平ヶ岳が見える程度。小一時間休んで、往路を鳩待峠へと下った。途中、小雨が降りはじめ雨具をつけたり外したりして時間がかかった。
(左)小至仏山付近から、岩陰の花々と向こうに至仏山。(右)至仏山の山頂。
(左)鳩待峠の至仏山登山口。(右)山上に開けた湿原「オヤマ沢田代」。
「あまり長く歩きたくない」という家人を連れての登山。考えあぐねて尾瀬の至仏山へ登ることにした。長野からは遠いし、尾瀬戸倉でバスに乗り換えなければならない煩わしさはあるけれど、登り2時間半程度の行程は登山初心者の家人でも大丈夫だろう。
今日は鳩待峠までの交通規制解除日だったが、午前7時前に尾瀬戸倉に到着した時には「鳩待峠駐車場 満車」の掲示があり、第一駐車場に車をとめて乗合タクシー(約20分・片道930円)で鳩待峠に向かう。今日は天気予報があまり良くなかったせいか、それほど混雑していない方ではないかと思えた。
鳩待峠から大部分の人は尾瀬ヶ原に向かう。至仏山に向かう人もそれなりにいて、多くの登山者とすれ違った。前半は樹林帯の中の緩やかな登りが続く。息を切らすような登りはなく、木道が多く整備され歩きやすい。樹林はブナ林から針葉樹林帯へ。やがて右手に展望が開け、霧に隠れがちではあるが尾瀬ヶ原とその向こうに燧ケ岳の姿が見える。ほどなく田代沢の水場、そしてしばらくの登りでオヤマ沢田代という湿原に出る。周囲の展望も開け、ワタスゲの揺れる景色に思わずほっとする。かたちのよい笠ヶ岳も見える。その先、左に笠ヶ岳への道を分ければ森林限界を超える。山腹右側につけられた木道の向こうには小至仏山の岩峰が見える。曇りがちの天気なので、日差しがきつくないのが救い。
(左)小至仏山の手前から見た尾瀬ヶ原と燧ケ岳。(右)岩峰の小至仏山への登り。
滑りやすい蛇紋岩が多い道を登れば、小至仏山に到着。至仏山が鞍部をはさんで向こうに見える。ハイマツや露岩の道をくだり、そして登り返す。やや最盛期はすぎた感があるが、このあたりは一面の花畑。多いのはヒメシャジンの紫色、さらにオゼソウ・イワシモツケ・カワラノナデシコ・ウスユキソウなど。足の運びに気を取られることの多い、岩場の登りを慰めてくれる。
遠方から見えていたのは手前の小ピークという感じで、最後はなかなか山頂にたどり着かないもどかしさ。到着した山頂は岩がちであまり広間はない。本来ならば多数の山々が望めるところだが、あいにく霧に閉ざされがちの天気で展望ははかばかしくない。霧の晴れ間から、尾瀬ヶ原と燧ケ岳、平ヶ岳が見える程度。小一時間休んで、往路を鳩待峠へと下った。途中、小雨が降りはじめ雨具をつけたり外したりして時間がかかった。
(左)小至仏山付近から、岩陰の花々と向こうに至仏山。(右)至仏山の山頂。
2014年08月03日
<新潟遠征> 平標山(新潟県湯沢町/群馬県みなかみ町)
(左)松手山付近から見た山頂方面。山頂は右手奥。(右)松手山から稜線までの登りはお花畑。
登山口840-942送電鉄塔947-1025松手山1030-1121稜線1126-1145平標山山頂1231-1302平標山の家1307-1400林道-1454登山口
以前東京に住んでいたころは「みつまた・かぐら・田代」でスキーをする機会が多かったが、その頃から気になっていたのが平標山。ついに登る機会がやってきた。登山口には登山者用有料駐車場(500円)が整備されていて、40台ほどの車がとまっていたがまだ余裕はあった。真夏に標高2,000mに満たない山に登る人はあまり多くないのではないかと思っていたが、けっこう人気があるようだ。
周回コースがとれるのが魅力。松手山側から登るコースを選ぶ。いきなり階段状の急登が続く。途中、送電鉄塔で苗場スキー場方面の展望がひられるほかは、ひたすら樹林帯の登り。急坂がゆるむと展望が開け、右手前方に平標山が見え松手山に着く。その先しばらく緩やかな道が続いた後、稜線に向けての急登がはじまる。この登りの両側が素晴らしいお花畑。稜線直下まで、ツリガネニンジン・シモツケソウ・ハクサンフウロ・ウツボグサなどが斜面を彩っている。稜線に出てからは花は少なくなり、山頂までは思っていたよりも距離があった。たどり着いた平標山頂は、最初、霧に覆われてはかばかしい展望がなかったが、やがて晴れてきて近場の山々を望むことができた。特に目の前にそびえる仙ノ倉山の山容は見事。小広い山頂で休んでいた登山者の数は20~30人。
(左)稜線上から。一番奥が平標山。(右)平標山からの仙ノ倉山。
場合によっては仙ノ倉山まで足をのばそうと思っていたが、午後の雷雨の可能性を考えて今日は自重する。下山は平標山の家へ。こちら側は一面の笹原。木材で組まれた階段状の下りが続く。山の家で少し休んでいたら、小雨が降ってきた。それではと腰を上げて、樹林帯の階段状の下りを進むが途中から本降りとなった。林道に出る頃にはさらに激しくなり、雨具をつけていても中までしみてくるような大雨になった。仙ノ倉まで足をのばさなくて、今日のところは正解だった。
(左)平標山・山頂。(右)平標山の家から見た平標山。