(左)双子池ヒュッテと雄池。(右)双子池から亀甲池への道は苔むした針葉樹林帯。
雨模様の天気が多くて登山の計画が立てられない。何とか午前中だけでも天気がよければ、蓼科山にでも登ろうかと大河原峠まで車を入れたけれど、霧雨が降っていた。こんな日に蓼科山に登っても展望はないので、双子池から亀甲池へと周回してみることにした。これなら天候が悪くても大丈夫だろう。
大河原峠からまずは双子山に登る。いつもは展望の良い緩やかな山頂部の草地も、今日は霧の中。針葉樹林帯の中をくだって双子池ヒュッテの前に出る。霧雨も少し晴れてきた。ヒュッテの向こうに雄池があり、振り返った方向に雌池が見える。水の色はきれいなエメラルドグリーン。簡単に通り過ぎてしまうことが多いけれど、こうしてみるとなかなかきれいな水の色だと思う。
雌池のほとりを半周して、亀甲池へと向かう。亀甲池までの間は、鬱蒼とした針葉樹林帯。大きな岩や倒木を苔が覆い、原生林のような景色をつくりだしている。北八ツらしい道である。亀甲池あたりでまた雨が落ちてきた。霧におおわれた亀甲池は不気味さを感じた。亀甲池からは笹原、そして樹林帯をくだり天祥寺原へ。ここからゆるやかな登りで、大河原峠に戻る。まわりは笹原に針葉樹が点在する美しい景観だが、霧雨に閉ざされがちであった。
(左)霧の中の亀甲池。(右)天祥寺原から大河原峠への道沿いの景色。