2014年11月29日

虫倉山(長和町)

松沢林道ゲート1147-1204星糞峠1208-1224黒曜石遺跡最上部-1237小ピーク-1252虫倉山(祠)1258-1303虫倉山(南峰)1335-1351小ピーク-1403黒曜石遺跡最上部-1416星糞峠1422-1438松沢林道ゲート

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(左)黒曜石遺跡の最上部。この裏を直登する。やがてあらわれる安山岩の露岩の左を登る。(右)稜線に出るとよく踏まれた道が続く。

1ヶ月ほど前に黒曜石産地である星糞峠の西に位置する高松山に登った。今度は峠の東に位置する虫倉山に登りたいと思っていた。虫倉山というと中条の山が有名だけれど、これは長和町の虫倉山である。

朝起きると雨が降っていたが、昼頃にはあがるだろうという予想で出かける。国道152号から右折してブランシュたかやまスキー場、そして黒曜石体験ミュージアムの前を通って、松沢林道の入口ゲート付近に車をとめる頃には雨もあがっていた。林道を歩いて四阿もある星糞峠へ。ここを右に折れて黒曜石遺跡の遊歩道に入る。遺跡群をめぐるように解説板や矢印が設けられているが、それに従って最上部まで登っていく。

最上部の解説板で遊歩道は終わるが、その背後の踏み跡を登っていく。赤テープに従って、大きな安山岩岩塊の左を通って急登して行くと稜線上に出る。右に穏やかな稜上の道が続く。思ったよりもはっきりした踏み跡があり、楽しく進むことができる。

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(左)小ピークから虫倉山へと続くカヤトの原。(右)虫倉山側から振り返る小ピークとその右背後に高松山。左下はブランシュたかやまスキー場。

足元はクマザサから、やがてカヤトに覆われ、露岩が多くなると小ピークに至る。虫倉山西方の1630等高線で囲まれたピークである。ここで東の虫倉山を見ると、その手前には一面カヤトの原が広がっている。踏み跡もあるものの錯綜しており、とにかくカヤトを掻き分けながら進む。虫倉山の山頂部に着くとカラマツ林となり、まずは最高点を探しに左(北)へと向かう。

南北に長い山上台地の北端に石祠が鎮座している。そこから少し南に行ったカラマツ林のクマザサの中に三角点が見いだせた。このあたりでは展望がないので、踏み跡がはっきりしない山上台地を南端まで歩いてカヤトの中の展望のよいところで休む。傍らの木に「虫倉山」の表示があるが、どうみてもここが最高点ではないと思う。山名標の背後に見えるはずの蓼科山は雲の中。ブランシュたかやまスキー場の駐車場が眼下に見える。晩秋にはこういう山がいい。雪が来る前に、こういう山が輝きを見せる一瞬だと思う。

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(左)山頂の北端には石祠。(右)山頂の南端には山名標が取り付けられていた。背後には晴れていれば蓼科山が見える。

隣接する高松山への登山記録はこちら
→ 「高松山(2014年11月3日)」
→ 「高松山~大出山(2022年5月3日)」
posted by 急行野沢 at 23:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 登山(霧ヶ峰) | 更新情報をチェックする

鹿教湯温泉[文殊の湯](上田市)

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長和町の虫倉山の帰りは、少し遠回りだが鹿教湯温泉に寄った。鹿教湯は高齢者が多い温泉地というイメージだったが、土曜日の夕方、家族連れなどの泊り客が到着しているのも見受けられた。

温泉街から川沿いに下ったところにある文殊の湯へ。鹿教湯は温泉旅館に泊まったことはあるのだが、この文殊の湯ははじめて。渓流沿いの雰囲気はいいけれど、ちょっと手狭なところにある。一般的な立ち寄り湯の施設は網羅しながら、300円という料金はうれしい。浴室もコンパクトながら、内湯のほかに渓流を見下ろす露天風呂もある。基本的には循環なのだが、無色透明無臭の源泉が注がれている熱めの内湯にばかり入った。
posted by 急行野沢 at 23:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 温泉(上田・小県) | 更新情報をチェックする

2014年11月09日

戸倉山(新潟県糸魚川市)

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(左)「原の館」の前にあった手書きの地図。(右)白池の畔から見た戸倉山。

しろ池の森「原の館」前・駐車場1002-(どんぐり歩道)1022白池-1042角間池-1110戸倉山・山頂1145-1205角間池1210-1225白池(-白池周回1237)-1253駐車場

午後は天気が崩れそうなので、午前中に登ってしまえる山に行こうと考えて、糸魚川市の戸倉山に出かける。糸魚川シーサイドバレースキー場のさらに奥に進んだところにある。国道148号から東に折れて進めば、「しろ池の森・戸倉山」を示す標識が過不足なく道端にあって、それに従えば「しろ池の森」の駐車場まで導かれる。駐車場の近くには「原の館」という施設もあり、白池までの一帯には遊歩道などが整備されている。

駐車場のすぐ先に「どんぐり歩道」の入口があるので、並行している舗装道ではなくこれをたどって白池まで歩く。やや盛りを過ぎた紅葉の中を戸倉山を正面に見ながら、多少のアップダウンで白池まで。途中の四阿から振り返ると雨飾山・鋸山などが展望できる。

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(左)駒ヶ岳方面を背景とした白池。(右)角間池からは塩の道と分かれ、右へ折れて登りとなる。

白池の畔にも四阿が建ち、その脇からは「塩の道」が合流して古道らしい雰囲気となる。道はゆるやかな登りで角間池へ。右手に見える戸倉山の山腹は、色とりどりの紅葉が美しい。角間池の畔で「塩の道」と分かれ、右へと戸倉山への登りにかかる。最初はブナの樹林の中のゆるやかな登り。途中、左手の小ピークとの鞍部からは右のやや痩せた尾根上を登る。左に北アルプスの展望が開ける場所には「頑張10~15分」の案内標。ここからは階段状の道となり、赤黄の葉を少しだけ残した樹林の中を登る。

到着した山頂は遮るもののない360度の展望。今日はあいにくの曇り空だが、目の前に雨飾山が大きい。その左に雪を被って霞んでいるのは焼山か。さらに駒ヶ岳から左に目を移せば、日本海が見える。眼下にはシーサイドバレースキー場のゲレンデ。振り向けば北アルプス北部の峰々にはもう雪が来ているのが見えた。下山は往路を戻った。角間池あたりで小雨が降り出したがたいしたことはない。帰路、白池の周回歩道を歩いたが、紅葉の戸倉山を背景とした白池の佇まいはなかなかのものだった。

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(左)戸倉山山頂から北アルプス方面。(右)山頂から右は雨飾山、左は駒ヶ岳。
posted by 急行野沢 at 23:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 登山(新潟県-上越) | 更新情報をチェックする

湯原温泉[猫鼻の湯](小谷村)

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糸魚川からの帰路、小谷村の湯原温泉に立ち寄る。いろいろな温泉サイトでも取り上げられているので、前から興味があった。国道148号の湯原トンネル南側から東に分岐し、幟や案内板に従って姫川の河岸まで下ったところにある。建物はいかにも仮設風だが、それが逆に何ともいえない雰囲気となっている。

浴室は姫川に向けて開放されていて、簡単に屋根がかかっただけのもの。木製の湯船に掛け流しの湯が注がれている。一角にひとり分だけのシャワースペースがつくられている。湯は鉄分を強く感じる。源泉が50度を超えているので、加水して温度を下げている。姫川を眺めながら、ゆっくりと入ったが、入浴後は肌がすべすべし気持ちがよかった。(おとな入浴:500円)
posted by 急行野沢 at 22:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 温泉(白馬山麓・大町) | 更新情報をチェックする

2014年11月03日

高松山(長和町)

松沢林道ゲート1020-1035星糞峠1042-1053(1551ピーク)-1117(1650ピーク)小ピーク-1142高松山山頂(三角点)-1145北峰1230-1255男女倉集落上部の林道-1310車道-1430松沢林道ゲート(下山は大きく道を誤っているので参考にならない)

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(左)黒曜石体験ミュージアム。背後の右側の鞍部が星糞峠。(右)四阿の立つ星糞峠。

山頂一帯に草原が広がるという高松山は、ブランシュたかやまスキー場の北西にある1668mのピーク。ほとんど道らしい道もないと聞いていたが、晩秋のこの季節を逃してはならないと出かけてみた。

国道152号からブランシュたかやまスキー場を目指す。スキー場の駐車場を過ぎて、すぐ右手に黒曜石体験ミュージアムがある。この付近は、石器時代には刃物・槍の材料などとして用いられた黒曜石の産地として知られている。このミュージアムからも星糞峠までの遊歩道がつけられているようだったが、今回は松沢林道の入口(ゲートあり)付近に駐車して歩き始める。ほぼ水平の林道を東に向かえば、15分ほどで星糞峠に到着。星糞とは黒曜石のことでこの一帯に多く産出するらしい。四阿やトイレが建ち黒曜石の解説看板がいくつもある。

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(左)1650ピークまで来ると正面に高松山が見える。(右)高松山山頂直下。草原にカヤトをかき分けて登る。

星糞峠から北西方向の1551ピークを目指す。地図とコンパスを頼りにカラマツ林の中を進む。幸いカラマツ林の中は、どこでも歩ける。赤テープや黄テープがあらわれ踏み跡も交錯するが、途中、あらぬ方向に行ってしまうので、あくまでコンパスが頼り。10分ほどで1551ピークに到着。カラマツ林の中、やや右に尾根通しに進むようなルートをとって、次の1650ピークに。ここまで来ると、カヤトの鞍部の向こうに高松山が見える。カヤトの中を下り、カラマツ林の中を登る。左手には一面の草原が広がる。カヤトと樹林帯の境界線あたりをたどって、山頂と思われる地点へ。山頂台地上にはしっかりした踏み跡があり、その途中に三角点があった。

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(左)高松山山頂の三角点。(右)山頂部から見た蓼科山・八ヶ岳。

草原の山頂からは360度の素晴らしい展望。来た方を振り返ると、蓼科・八ヶ岳。ブランシュたかやまのゲレンデの右に、鷲ヶ峰や三峰山、さらに美ヶ原の台地。北に目をやると浅間山。風が強くて寒い。数本の木が立つ西北方向のピーク(北峰というらしい)まで行き、風をしのいで休憩とする。下山は南にまっすぐ下るルートがあるとのことだったので、それをたどったつもりだったが、方向を勘違いして男女倉に降りてしまった。したがって下山の記録は参考にできない。距離は短くカラマツ林の中はどこでも歩けるような感じの山だが、赤テープの類や頼りになる踏み跡もほとんどなく、完全にコンパスを頼りに登る山であった。

*その後、南側山麓には林道などがつくられて様子が少しかわっているらしい。登山する場合には、最新の情報を入手願いたい。
posted by 急行野沢 at 21:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 登山(霧ヶ峰) | 更新情報をチェックする

和田宿温泉[ふれあいの湯](長和町・旧和田村)

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高松山からの帰路には旧和田村側を通り、和田宿温泉ふれあいの湯へ。

以前、訪れたのはもう10年も前になるだろうか。旧和田村中心部の国道142号から少し東に入ったところにあり、信州産カラマツを多用したという建物は規模も適度で気持ちがよい。地元のオジサンたちが多く、会話が弾んでいた。内湯の横に加熱してない源泉浴槽がある。この季節にはやや冷たいと最初は感じたが、長く入っていると気持ちがよくなってくる。デッキ状の露天風呂からも内湯からも展望が開けている。湯の特徴は特別にインパクトを感じなかったが、湯上りには温かさがいつまでも続いた。(入浴:おとな500円)
posted by 急行野沢 at 20:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 温泉(上田・小県) | 更新情報をチェックする