林道吉野東野線登山口957-(Aコース)-1053カヤト境-1106カヤトの丘-1114風越の頭-1130風越山山頂-1137展望台1141-1148山頂-1200風越の頭-1205カヤトの丘1250-(Bコース)-1340登山口
(左)案内板のある登山口。(右)急登が一段落すると「カヤト境」。ここからカヤトの登りになる。
中間部にカヤトの原が広がると知って、気にかかっていた山。木曽路を南下して寝覚ノ床の少し南から東側に曲がり、滑川に沿う道から橋を渡り吉野集落に入る。舗装された林道吉野東野線を進めば、案内板と車4台ほどのスペースがある登山口へ。
登山口からすぐにA・Bコースの分岐。右にBコースを見送り、直登のAコースを選ぶ。覚悟していたが、急登が続く。赤松と雑木類が混在した登り。しっかり尾根に乗った感じになると、勾配がやや緩んで「カヤト境」という標識の箇所へ。ここからカヤトの中の登りがはじまって気が晴れてくる。振り返れば眼下に木曽川、遠く乗鞍・御嶽。ブルーシートで覆われた木材が積まれている「カヤトの丘」に至って、右手前方に風越山の山頂が見えた。
(左)「カヤトの丘」から風越山山頂方向。(右)「カヤトの丘」から遠く御嶽山と眼下に木曽川。
カヤトの風景も「風越の頭」までで、その先は樹林帯に入る。道沿いにコバイケイソウの群落が続く。鬱蒼とした針葉樹林は中央アルプス前衛としての亜高山の雰囲気も感じさせる。風越山の山頂は道の真ん中に三角点と山名標があるだけのところ。その先、7~8分ほどで展望台に到着する。思ったほどの展望が開けているわけではなかったが、東側の切り開きから木曽駒ケ岳、宝剣岳、三ノ沢岳などが望めた。
(左)山頂らしくない風越山山頂。(右)山頂の先の展望台から。右は三ノ沢岳。中央奥が宝剣岳、木曽駒ケ岳。
「カヤトの丘」まで戻って、カヤトの中で展望を楽しみながら昼食。下山はBコースをとる。カヤトの丘の直下を左に入り、最初はカヤトの中、やがてカンバ類の多い尾根を下っていく。道はジグザグにつけられた箇所もあり、Aコースよりは歩きやすい気がする。御嶽方面の展望が開けるところが数か所。右に折れてあとはひたすら山腹をトラバースして下り、登山口にたどり着いた。最初の急登はたいへんだが、明るく開けたカヤト、樹林帯の雰囲気、御嶽や木曽駒の展望といくつもの楽しみを備えた山だった。