(武尊牧場・リフト山麓駅818-(ラベンダーリフト)-826山頂駅)
リフト山頂駅826-839登山口-912花咲湿原分岐-938武尊避難小屋943-1048鎖場直下1054-1117中岳南分岐1121-1150武尊山山頂(沖武尊)1238-1303中岳南分岐-1328鎖場直下1333-1429武尊避難小屋1433-1518登山口-1530リフト山頂駅
(リフト山頂駅1530-1538山麓駅)
(左)武尊牧場内の駐車場とリフト。(右)最初はブナやダケカンバの美林の中を行く。
先週に引き続いて群馬の山へ。上州武尊山にはいくつかの登山口があるが、等高線を見てなだらかと思われる武尊牧場からのルートをとることにする。武尊牧場スキー場上部の駐車場に車をとめ、目の前のラベンダーリフト(第6リフト)に乗る。リフトは大した距離でもないが往復720円。駐車料金とキャンプ場内を通る入山料的なものも含まれると解釈する。なお、リフト運行は8:30からとなっているが、実際には8:15頃から動かし始めている。熱中症に注意と呼びかけられていて、今日も暑くなりそうだ。
キャンプ場内の遊歩道をしばらく歩いて、登山口から左に折れる。ダケカンバやブナの美しい森の中を緩やかに歩く。右に花咲湿原への道を分けると傾斜が増し、それが緩むとぬかるんだところが多くなる。この先、山頂までぬかるみが多く悩まされる。シラビソなど針葉樹が多くなり、約1時間で赤い三角屋根の避難小屋に到着。その先、小さなアップダウンが続き木の間越しに少しは展望が開けるように。小さな湿原を過ぎるとやがて樹林帯を出て展望が開ける。勾配が増し、目の前に中岳の岩峰がそそり立つ。
(左)武尊避難小屋。(右)樹林帯をぬけると中岳の岩峰があらわれる。
垂直に切り立つような鎖場が3箇所続く。このルート最大かつ唯一の難所。しかし、手や足を掛けるところはしっかりしていて危険は少ない。その先は中岳を左から巻いていく。登山道左下にコバイケイソウの群落が広がり、振り返ると日光・尾瀬方面の山並みが連なる。前武尊方面への道が分かれる中岳南分岐を過ぎるとすぐに右手に水場がある。冷たい水がおいしい。いったん三ツ池と呼ばれる池が点在する窪地に下り、主峰の沖武尊へと登り返していく。鞍部には残雪も見られた。主稜線の南側の展望を楽しみながら歩けば、右手に日本武尊の銅像があらわれ、山頂はすぐその先である。
(左)鎖場を過ぎると左下にコバイケイソウの群落が広がる。(右)中岳南の分岐。前方に沖武尊が見える。
山頂(沖武尊)では360度の展望が広がっていた。南には赤城山、眼下に沼田市街、遠くは八ヶ岳が霞む。北側に目を移せば皇海山・日光白根山・燧ケ岳・至仏山・巻機山・谷川岳など関東北縁の山々が名乗りを上げている。山頂で休む登山者は20人ほどで、思ったほど多くはなかった。下山は往路を戻った。
(左)武尊山(沖武尊)山頂。背景には、燧ケ岳・至仏山。(右)山頂から南方向。正面は赤城山、左に皇海山。
2015年07月25日
<群馬遠征> 花咲の湯(群馬県片品村)
2015年07月19日
<群馬遠征> 日光白根山(群馬県片品村/栃木県日光市)
丸沼高原ロープウェイ山頂駅916-943大日如来-1118日光白根山1210-1302弥陀ヶ池1312-1345七色平への分岐-1422ロープウェイ山頂駅
(左)ロープウェイ山頂駅の先に二荒山神社がある。(右)樹林帯を抜けるとシャクナゲの多い直登へ。
三連休なので家内を連れて遠出をしようということになって、簡単に登れて標高がそれなりの山という条件で選んだのが日光白根山。以前、菅沼から登ったことがあるけれど、丸沼高原スキー場のロープウェイを使えば簡単に登れるはずだ。
天気予報は良いはず……だっだが、空は厚い雲に覆われて展望は期待できそうもない。ロープウェイ乗場には列ができていたけれど5分ほど待って乗車、10分ほどで山頂駅に到着。すぐに二荒山神社があって、登山の無事をお願いしてから針葉樹林帯の登山道に入る。最初は緩やかな道で山腹を右に巻いていく。さすがに登山者が多く、小学生の団体登山もあって、登山道が渋滞してしまうこともしばしば。
(左)山頂は前方の霧の中にかすかに見える。周囲は展望皆無。(右)弥陀ヶ池への道にもシャクナゲが多い。
道はやがて左の山腹を直登するようになり、左右をシャクナゲがいろどる。樹林帯を抜け少し気分は晴れてくるものの、周囲は霧に覆われている。やがてザレ場の登りから岩がちの急登をこなせば、左手に祠が見える。その先の岩場を登れば山頂である。約2時間で山頂到着。登山者が多かったので、写真を撮っただけですぐに山頂からは降りて少し広いところで休んだ。少し待ったものの、山頂一帯は深い霧が晴れることはなかった。
下りは弥陀ヶ池方面へ。こちら側の道の方が、シャクナゲが多く咲いている。下りきって弥陀ヶ池に立ち寄った後、七色平経由で往路に戻り、そのままロープウェイ山頂駅に戻った。この時間になると山頂駅前からは日光白根山の山頂がはっきりと見える天気になっていて、口惜しい思いをした。
(左)弥陀ヶ池。(右)下山したころにはよい天気になり、山頂もはっきり見えた。
(左)ロープウェイ山頂駅の先に二荒山神社がある。(右)樹林帯を抜けるとシャクナゲの多い直登へ。
三連休なので家内を連れて遠出をしようということになって、簡単に登れて標高がそれなりの山という条件で選んだのが日光白根山。以前、菅沼から登ったことがあるけれど、丸沼高原スキー場のロープウェイを使えば簡単に登れるはずだ。
天気予報は良いはず……だっだが、空は厚い雲に覆われて展望は期待できそうもない。ロープウェイ乗場には列ができていたけれど5分ほど待って乗車、10分ほどで山頂駅に到着。すぐに二荒山神社があって、登山の無事をお願いしてから針葉樹林帯の登山道に入る。最初は緩やかな道で山腹を右に巻いていく。さすがに登山者が多く、小学生の団体登山もあって、登山道が渋滞してしまうこともしばしば。
(左)山頂は前方の霧の中にかすかに見える。周囲は展望皆無。(右)弥陀ヶ池への道にもシャクナゲが多い。
道はやがて左の山腹を直登するようになり、左右をシャクナゲがいろどる。樹林帯を抜け少し気分は晴れてくるものの、周囲は霧に覆われている。やがてザレ場の登りから岩がちの急登をこなせば、左手に祠が見える。その先の岩場を登れば山頂である。約2時間で山頂到着。登山者が多かったので、写真を撮っただけですぐに山頂からは降りて少し広いところで休んだ。少し待ったものの、山頂一帯は深い霧が晴れることはなかった。
下りは弥陀ヶ池方面へ。こちら側の道の方が、シャクナゲが多く咲いている。下りきって弥陀ヶ池に立ち寄った後、七色平経由で往路に戻り、そのままロープウェイ山頂駅に戻った。この時間になると山頂駅前からは日光白根山の山頂がはっきりと見える天気になっていて、口惜しい思いをした。
(左)弥陀ヶ池。(右)下山したころにはよい天気になり、山頂もはっきり見えた。
<群馬遠征> 白根温泉[薬師之湯](群馬県片品村)
2015年07月12日
笹山~入山~黒河山(大鹿村)
黒河牧場・駐車場1018-(林道)-1050笹山の小屋-1118中間峰(2077標高点)1122-1205入山1210-1235休憩地(笹原の中の倒木地帯)1304-1226中間峰(2077標高点)-1401笹山の小屋1406-(尾根道)-1440黒河山-1500南アルプス展望地1505-1518駐車場
(左)黒河牧場最上部の駐車場。向こうに続いている林道をまずは歩く。(右)笹山・入山間から見た入山と左奥に塩見岳。
ちょっと朝寝坊してしまったので、黒河牧場敷地内のダートの道をたどって、上部の池の畔の駐車場についたときには10時をまわっていた。以前、ここを起点に二児山に登ったが、今回は反対の方向(南方向)に向かおうというもの。そちらには、黒河山や笹山・入山といったピークがあり、気持ちのよい笹原が広がっている場所もあるらしい。
まずは、いままで車で上ってきた延長のような林道を南に向かって歩く。黒河山から笹山に続く稜線の西側につけられた林道だ。林道終点には小屋があって、赤マークなどに従って踏み跡をその先にたどれば立ち枯れの木が多い笹山山頂。だが、山頂を示すものは見つけられなかった。ここからは踏み跡をたどって入山に向かう。テープマークなどもあまりないけれど、稜線をはずさなければ問題はない。踏み跡は笹の中にしばしば錯綜することがあるものの、だいたい稜線上に追うことができる。針葉樹林帯の中、道は概ね下っていく。
(左)入山・笹山間から見た黒河山・二児山方面。(右)樹林の中の入山山頂。
2077標高点と思われる場所から、笹ヤブを漕ぐように急降下すると正面に笹原が広がり、その向こうに入山の姿が見える。そのすぐ左には遠く塩見岳が凛々しい姿を見せている。さらに左に目を移すと白峰三山や仙丈岳の姿も見える。かすかな踏み跡をたどりながらも、しばし楽しい笹原ウォークとなる。
笹原の道は少しずつ勾配を増し、針葉樹林帯に入り急登となる。最後はやや右から回り込むようなルートをとり、入山の山頂に。三角点と山名標があるが、樹林に囲まれ展望は皆無。早々に山頂を辞して先ほどの気持ち良い笹原の中間点あたりで休憩する。伊那谷から吹き上げて来る風が気持ち良い。往路を笹山までもどるが、登り返しがけっこうきつい。
笹山の小屋の脇から、赤マークに従って右手の樹林帯の道に入る。途中までマークが導いてくれたが、とにかく倒木が多く踏み跡も錯綜して道はないといっていい状態。稜線をはずさないように歩く。駐車場脇には黒河山・笹山も含めて「遊歩道」として案内地図があったけれど、遊歩道どころではない。概ね鬱蒼とした針葉樹林の中を進み、黒河山の山頂も樹林の中。その先に南アルプス方面を見渡せる展望所があり、そこから西側に山腹を下る。斜面に赤テープが見えたからだが、踏み跡もいまひとつはっきりしない。と思っていたら、駐車場のすぐ上に飛び出した。最後は笹を漕いで駐車場の前に出た。
(左)笹山・入山間から見えた南アルプス。(右)黒河山山頂も樹林の中。
(左)黒河牧場最上部の駐車場。向こうに続いている林道をまずは歩く。(右)笹山・入山間から見た入山と左奥に塩見岳。
ちょっと朝寝坊してしまったので、黒河牧場敷地内のダートの道をたどって、上部の池の畔の駐車場についたときには10時をまわっていた。以前、ここを起点に二児山に登ったが、今回は反対の方向(南方向)に向かおうというもの。そちらには、黒河山や笹山・入山といったピークがあり、気持ちのよい笹原が広がっている場所もあるらしい。
まずは、いままで車で上ってきた延長のような林道を南に向かって歩く。黒河山から笹山に続く稜線の西側につけられた林道だ。林道終点には小屋があって、赤マークなどに従って踏み跡をその先にたどれば立ち枯れの木が多い笹山山頂。だが、山頂を示すものは見つけられなかった。ここからは踏み跡をたどって入山に向かう。テープマークなどもあまりないけれど、稜線をはずさなければ問題はない。踏み跡は笹の中にしばしば錯綜することがあるものの、だいたい稜線上に追うことができる。針葉樹林帯の中、道は概ね下っていく。
(左)入山・笹山間から見た黒河山・二児山方面。(右)樹林の中の入山山頂。
2077標高点と思われる場所から、笹ヤブを漕ぐように急降下すると正面に笹原が広がり、その向こうに入山の姿が見える。そのすぐ左には遠く塩見岳が凛々しい姿を見せている。さらに左に目を移すと白峰三山や仙丈岳の姿も見える。かすかな踏み跡をたどりながらも、しばし楽しい笹原ウォークとなる。
笹原の道は少しずつ勾配を増し、針葉樹林帯に入り急登となる。最後はやや右から回り込むようなルートをとり、入山の山頂に。三角点と山名標があるが、樹林に囲まれ展望は皆無。早々に山頂を辞して先ほどの気持ち良い笹原の中間点あたりで休憩する。伊那谷から吹き上げて来る風が気持ち良い。往路を笹山までもどるが、登り返しがけっこうきつい。
笹山の小屋の脇から、赤マークに従って右手の樹林帯の道に入る。途中までマークが導いてくれたが、とにかく倒木が多く踏み跡も錯綜して道はないといっていい状態。稜線をはずさないように歩く。駐車場脇には黒河山・笹山も含めて「遊歩道」として案内地図があったけれど、遊歩道どころではない。概ね鬱蒼とした針葉樹林の中を進み、黒河山の山頂も樹林の中。その先に南アルプス方面を見渡せる展望所があり、そこから西側に山腹を下る。斜面に赤テープが見えたからだが、踏み跡もいまひとつはっきりしない。と思っていたら、駐車場のすぐ上に飛び出した。最後は笹を漕いで駐車場の前に出た。
(左)笹山・入山間から見えた南アルプス。(右)黒河山山頂も樹林の中。
まつかわ温泉[清流苑](松川町)
2015年07月05日
菱ヶ岳(新潟県上越市)
グリーンパーク934-957リフト終点-1018ゴンドラ終点1023-1042分岐-1057菱ヶ岳山頂1138-1216西登山口1221-1320グリーンパーク
(左)最初はゲレンデを登る。正面に台形の山容が見える。(右)ゴンドラ終点から案内板に従って樹林帯の登山道に入る。向こうに見える岩壁の左下を巻いてから右上に登っていく。
太平洋岸に梅雨前線が停滞している。日本海側の方が天候が良いので、新潟方面の山を検討することになる。新潟といっても信越国境に近い菱ヶ岳に出かけてみることにした。キューピットバレースキー場の背景をなす山である。
スキー場の中腹にあるグリーンパークの前に駐車。すぐ脇には登山道を示す案内板がある。しばらくはゲレンデの中を登る。正面には台形状の菱ヶ岳の山容が見える。梅雨空で曇っているのが今日は助かる。リフト終点を過ぎ、ゴンドラ終点へ。右手に大きな案内板があり、ここから樹林帯の登山道となる。向こうに見える岩壁の下を巻いて、南側から山頂に登るのがルート。
(左)沢沿いには雪が残り水芭蕉が咲く。(右)菱ヶ岳山頂。薄雲が広がり展望はいまひとつ。
やがて残雪のある沢沿いの道になり、水芭蕉がそこかしこに咲いている。分岐の標識があり、右に向かって急登となる。足元が滑りやすい。緩急の登りの後に山上台地の稜線を行くようになり、神社をおさめた小屋のある山頂に到着。薄曇りで遠くの眺望はのぞめないが、足元にはスキー場のゲレンデが広がる。
下山は西登山口へと向かう。滑りやすい急降下の後、沢沿いの道に出るとここには残雪と水芭蕉。やがてブナの美林の中を道は進むようになる。足元にはギンリョウソウが顔を出している。西登山口で国道403号に出たら、あとは車道をたどって駐車場所に戻った。
(左)下山路にはギンリョウソウが足元を彩る。(右)下山路のブナの美林。
(左)最初はゲレンデを登る。正面に台形の山容が見える。(右)ゴンドラ終点から案内板に従って樹林帯の登山道に入る。向こうに見える岩壁の左下を巻いてから右上に登っていく。
太平洋岸に梅雨前線が停滞している。日本海側の方が天候が良いので、新潟方面の山を検討することになる。新潟といっても信越国境に近い菱ヶ岳に出かけてみることにした。キューピットバレースキー場の背景をなす山である。
スキー場の中腹にあるグリーンパークの前に駐車。すぐ脇には登山道を示す案内板がある。しばらくはゲレンデの中を登る。正面には台形状の菱ヶ岳の山容が見える。梅雨空で曇っているのが今日は助かる。リフト終点を過ぎ、ゴンドラ終点へ。右手に大きな案内板があり、ここから樹林帯の登山道となる。向こうに見える岩壁の下を巻いて、南側から山頂に登るのがルート。
(左)沢沿いには雪が残り水芭蕉が咲く。(右)菱ヶ岳山頂。薄雲が広がり展望はいまひとつ。
やがて残雪のある沢沿いの道になり、水芭蕉がそこかしこに咲いている。分岐の標識があり、右に向かって急登となる。足元が滑りやすい。緩急の登りの後に山上台地の稜線を行くようになり、神社をおさめた小屋のある山頂に到着。薄曇りで遠くの眺望はのぞめないが、足元にはスキー場のゲレンデが広がる。
下山は西登山口へと向かう。滑りやすい急降下の後、沢沿いの道に出るとここには残雪と水芭蕉。やがてブナの美林の中を道は進むようになる。足元にはギンリョウソウが顔を出している。西登山口で国道403号に出たら、あとは車道をたどって駐車場所に戻った。
(左)下山路にはギンリョウソウが足元を彩る。(右)下山路のブナの美林。