国道152号地蔵峠944-1014[1480小ピーク]-1031[1585ピーク]貴ノ峰1036-1107[1780小ピーク]1112-1142鬼面山山頂1234-1255[1780小ピーク]-1319[1585ピーク]貴ノ峰1329-1344[1480小ピーク]-1408地蔵峠
(左)登山口の地蔵峠。(右)中間点の1585m峰(貴ノ峰)は樹林の中。
信州百名山にも名を連ねる伊那山地の鬼面山。ガイドブックの記載では山頂の展望は素晴らしいものの、急登の連続という印象が強い。しかし、次々と変化する樹林の様子なども楽しみながら登ることができた。過不足なく案内標識も整備されている。
大鹿村中心部から南下すると、国道152号はどんどんか細い道になり地蔵峠にたどり着く。峠周辺にはすでに7~8台の中京方面ナンバーの車が駐まっていた。案内標識に従って登山道に入るとすぐに地蔵堂がある。小さなアップダウンの後、ヒノキ林の中の尾根を急登していく。標高1480~1500でいったん勾配は緩み、その先、岩がちな痩せ尾根の登りとなり、左手の展望が開ける。尾根は右に回り込んで、樹林の中の1585ピークへ。「貴ノ峰」と書かれた手製の山名標がある。
(左)1585m峰からいったん下った後、紅葉の中を急登する。(右)標高1800m付近。苔むす針葉樹林帯は亜高山の雰囲気。
その先いったん下り、鞍部からは落葉・紅葉の広葉樹の中、ジグザグに山腹を登っていく。急登にかわりはないが、ブナの大木も見られ気持ちのよいところ。左手に続いていた針葉樹が周囲のあらかたを占めるようになると、尾根は右に曲がり1780m圏の小ピークに。小さく下りその先、鬱蒼とした苔むす針葉樹の尾根を急登するあたりは、亜高山の雰囲気も感じられる。右へ左へと尾根は曲がり、右手から顕著な尾根にのった豊丘村方面からの道が合流。左へゆるやかな道を行けば数分で山頂に到着する。
山頂の周囲は切り開かれ、木製のヤグラに登れば360度の展望が広がる。展望の主役は中央アルプス。伊那谷を挟んでそのほぼ全容を見渡すことができる。反対側に目を移せば、南アルプスの山並みが連なる。山頂の一角にポストがあって登山者名を記入する名簿が備えられていた。反対側の虻川からの登山者は少なく、ほとんどが地蔵峠からの登山者であった。下山は往路を戻った。
(左)三角点と木製のヤグラがある鬼面山山頂。(右)ヤグラの上から中央アルプスのほぽ全容を眺めることができる。