2015年11月29日

熊伏山(飯田市・旧南信濃村/天龍村)

林道終点(青崩峠南側直下)943-947青崩峠-1031反射板-1106前熊伏山(観音山分岐)1111-1130熊伏山1217-1233前熊伏山1238-1303反射板-1338青崩峠-1342林道終点

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(右)青崩峠。

信州百名山に名を連ねているということもあり、県南端の熊伏山を目指す。長野市からだと、同じ県内とは思えないくらい遠い。青崩峠の北側から登り始めるつもりだったが、国道152号は登山口のずいぶん手前(北側)で通行止めになっていた。あわてて兵越峠を越えて静岡県側に出て、南側から青崩峠直前の林道終点まで車を入れる。車の転回を考えると林道終点の駐車スペースは3台ほど。

「青崩峠まで5分」という案内標識を見て登山道に入れば、すぐに峠に到着。説明看板が多数並んでいる。ここから左手の長野静岡県境の尾根を登る。最初は擬木階段の登り。すぐに右手に崩壊地があり、長野県側の展望が開ける。ヒルが多いという情報を聞いたけれど、この季節なら心配ない。

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(左)遠く雪をまとった聖岳。(右)崩壊地の際を登る。

擬木の手摺が3~4つあらわれた後は、前方のピークに向けて尾根上の急登。急登だが落葉の雑木林は明るく、遠くに見える雪をまとった聖岳の姿も励みになる。右手の崩壊地の際を急登した後、トラロープに従って左に回り込んで反射板のある平地に出る。「青崩の頭1433m」という手製の山名板がある。

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(左)崩壊地を越えると反射板がある平地。(右)尾根上に登山道は続く。

その先、勾配はやや緩むものの、尾根は広くなり、狭まり、緩急を繰り返す。モミなど針葉樹が多くなってくる。左側が崩壊した箇所を右手に回り込んで登った後は、標高1520mあたりは一瞬、平坦な場所。ブナ・モミなどの大木が美しいところ。

右手の顕著な稜線が近づくと「前熊伏山」という案内板があるピークに到着。案内書によっては「観音山分岐」とあるのがここのようだ。その先は、飯田市と天龍村の境界尾根。ブナ・ダケカンバや針葉樹林の道を進む。ピークを2つばかり越えて、最後は比較的ゆるやかに登れば、熊伏山の山頂に到着。

山頂は東側が切り開かれ、南アルプス深南部の山並みが見える。聖岳方面は樹木に邪魔されて、木の間越しにしか見えなかった。下山は往路を戻った。途中出合った登山者は4名。そのすべてが単独行だったことが、この山の味わいを物語っているように感じた。

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(左)前熊伏山。(右)熊伏山山頂。右手(東側)だけが切り開かれて、南アルプス方面の展望が得られる。
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天龍温泉[おきよめの湯](天龍村)

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熊伏山から下山後、車で兵越峠をこえて長野県側に戻って、ふつうであれば遠山温泉「かぐらの湯」をお勧めしたいところ。しかし、かぐらの湯は先日立ち寄ったばかりなので、かなりの大回りになるけれど、天龍村の「おきよめの湯」を目指す。ところどころすれ違いもままならない国道418号をたどって天龍村中心部を経由して「おきよめの湯」へ。

今年7月にリニューアルされた新しい建物。シンプルだけれど小奇麗な施設。駐車場にはやはり愛知・静岡方面の車が多い。浴室には区画された洗い場が12箇所と広い内湯、屋根の架けられた露天風呂。無色無臭の湯。循環加温と思われるが、ぬめり感のある湯で浴感は悪くない。内湯・露天風呂いずれも山腹への展望が開かれている。立地はけっこう厳しいところにあるけれど。(入浴:おとな500円)
posted by 急行野沢 at 23:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 温泉(伊那谷) | 更新情報をチェックする

2015年11月20日

奥三界岳(大桑村/岐阜県中津川市)

夕森キャンプ場奥・川上林道ゲート750-817吊橋への下降点-917夕森田立林道に出る-1004迂回路に入る-1030登山口1035-1105沢登り開始-1124尾根左折-1200奥三界岳山頂1250-1322尾根から右折-1339沢を離れる-1400登山口-1420迂回路下1425-1506夕森田立林道から下降-1558川上林道に出る-1618川上林道ゲート

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(左)川上林道ゲート。右手に5台ほどの駐車スペースがある。

その登山ルートの特異性にずっと興味をもっていた奥三界岳。林道・急登・林道歩きというアプローチの末に、ようやく登山口にたどり着くという具合。どんな山なのか、好奇心に抗いがたく出かけることにした。

数日前まで天気予報はよかったが、中津川市坂下の町を過ぎて夕森公園に着く頃には小雨も降っていた。キャンプ場を過ぎて、5台ほど駐車できる川上林道のゲート前まで車を入れる。そこからは忘鱗の滝、銅穴の滝などを見ながら渓流沿いの川上林道(舗装)を30分ほど歩く。

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(左)川上林道からいったん沢に下って吊橋を渡る。その先は急登。(右)上部の夕森田立林道に出る。

しばらく林道を歩いて、案内板に従って左下の沢に下りすぐ吊橋を渡る。そこからは上部の林道(夕森田立林道)まで標高差300m余の登り。急登ではあるが大きく電光を切るので、さほど傾斜は感じない。むしろ濡れた落葉に滑らないよう気をつける。ヒノキ林の中、右へ左へと長い斜上トラバースのあと、熊笹と樹林の尾根上を登れば林道に飛び出す。前方の奥三界岳方面や渓谷美を見ながら、50分ほどこの林道をたどる。

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(左)林道から左の迂回路(実質はショートカット)に入る地点。前方に昇龍の滝が見える。(右)林道終点にはプレハブ小屋があり、奥右手から登山道がはじまる。

この先、林道分岐点の直前に、左に迂回せよとの案内板。前方に見える昇竜の滝の下の木橋が危険なためと推測されるが、一段上の林道へショートカットする階段状の道が新設されている。飛び出した林道は荒れ放題。崩れ落ちた落石の上を慎重に進む。ようやくプレハブ小屋の建つ登山口に到着。

右に直角に曲がり、本格的な登山道となる。ヒノキ林を登ると笹原が開ける。霧が深くて遠望はのぞめないが、笹原に立ち枯れの木が点在し印象的だ。右へトラバース気味に登った先は、水が流れる沢の中を登る。さらに再び右へトラバースした後(奥三界山1.5km50分の掲示)、道は大きく左に曲がり尾根にのる。

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(左)笹原が広がり立ち枯れの木も。(右)沢の中を登る。

最初はヒノキ林、やがて亜高山的な針葉樹林帯の中に緩やかなアップダウンが続く。足元はぬかるみが多い。その先の笹原が開けたところが「夕森庭園」と呼ばれるところか(奥三界山1km20分の掲示)。直線状の登りの後、傾斜が緩むと、そろそろ山頂かと思わせてからけっこう長い。苔むした針葉樹林帯の中、右手に小さな池を見てほどなく、崩れそうなヤグラが建つ、奥三界岳の山頂に到着。

樹林帯の中、山頂周辺は切り開かれ、晴れていれば御嶽が望めるのだろう。が、今日は深い霧に覆われ展望は皆無。こんな日に他に登山者はいないと思っていたが、2組が前後して山頂に到着した。下山は往路を戻った。下山途中から晴れ間ものぞくようになったせいもあり、下山にも時間がかかった。林道ゲートに着くと程なく、陽が陰り始める時間だった。(奥三界「山」という名が正しいという指摘も多いけれど、ここでは国土地理院地形図に従い便宜的に奥三界「岳」とした)

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(左)笹原が開けたところ。「夕森庭園」と呼ばれるのはこのあたりか。(右)ヤグラのある奥三界岳山頂。今日は霧で展望なし。
posted by 急行野沢 at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 登山(木曽・東濃) | 更新情報をチェックする

阿寺温泉[フォレスパ木曽 あてら荘](大桑村)

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奥三界岳から下山後は、帰路の国道19号沿いで手早く入れる温泉に寄ろうということで、野尻のフォレスパ木曽へ。阿寺温泉・恋路の湯は閉館となっていたが、そのかわり隣接するフォレスパ木曽・あてら荘で日帰り入浴の対応をしている。

広めの内湯と10箇所の洗い場があるだけのシンプルな浴室。湯も加温・加水・循環なので温泉らしさは少ない。しかし、日もとっぷり暮れた時間に立ち寄れる、このような施設はありがたい。係の方の対応も丁寧で、今日の登山の汗を気持ちよく流すことができた。(おとな入浴:500円)
posted by 急行野沢 at 19:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 温泉(木曽) | 更新情報をチェックする

2015年11月12日

南木曽岳 [蘭登山口から上の原へ](南木曽町)

南木曽駅815=(南木曽町地域バス・保神行)=834尾越バス停840-(車道)-935登山口・林道ゲート940-(林道)-1000登山道-1016下山路分岐1022-1052高野槇林-1108木製の空中回廊1113-1155南木曽岳山頂(三角点)1205-1215女岩1252-1308摩利支天・展望台1313-1332女岩1340-1447尾根左折点1454-1432二本の送電鉄塔1437-1603上の原登山口-1631南木曽駅

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(右)林道ゲート前には登山届のポストや案内板など。この先20分ほど林道歩きの後、登山道に入る。

南木曽岳へは蘭(あららぎ)側から周回して登る人が多いと思うが、上の原側の道にも関心があり今回の行程を組んだ。南木曽駅前からのバスを尾越で降りると、北に南木曽岳が聳えている。登山口の駐車場まで約1時間の車道歩き。蘭キャンプ場のしばらく先に広い登山者用駐車場や登山届のポストなどがあり、その先が林道ゲート。20分ほど未舗装林道を歩き、「金時の産湯の池」を過ぎると左側に案内標識があり、登山道となる。

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(左)高野槇の美林の中を登ると尾根筋に出る。(右)大岩を迂回するように空中回廊のような木製階段がつけられている。

ヒノキ林の中、途中で木橋を渡りゆるやかに登れば、下山路合流点。そこを左折すると、勾配が増す。「金時の洞窟」を過ぎ、岩がゴロゴロした沢を登れば「喉の滝」の説明板。樹林に遮られて、よくわからない。左にトラバース気味に進み、金名水の水場を過ぎると熊笹の急坂となる。

説明板のある高野槇の美林が続き、その先で尾根に乗る。鎖のある急坂の後は、大岩の右手に空中回廊のような木製階段が続く。その先は容赦のない急登。笹が煩わしいところもあり、少々苦しいところ。右手遠くに「かぶと岩」が見えれば山頂も近い。たどりついた山頂(三角点)は樹林の中で、展望は皆無。

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(左)樹林の中の南木曽岳山頂(三角点)。(右)笹原が広がり避難小屋の向こうに中央アルプスの全体が望める。小屋の向こうに女岩の展望台がある。

その先、やや下れば笹原が開け、いままでの樹林帯から一気に解放される。バイオトイレを併設した避難小屋を過ぎるとすぐ、上の原への道が左へ分岐し、右には女岩の展望台。素晴らしい景色が広がる。右には中央アルプスのほぼ全容、左は御嶽、乗鞍、そして穂高連峰までを見渡す。せっかくだから摩利支天まで足をのばす。笹原を下り樹林帯を登った先の摩利支天の大岩の展望地では、正面に恵那山方面が見渡せる。

女岩まで戻り、上の原への下山路へ。小ピークに登り返しながら緩急の下りが続く。適度に案内表示もあり、落葉の積もる、思っていたよりよい道。30分ほどで道は緩み、落葉したカンバ類の明るい林に。1291ピークから急下降し、その先で北尾根上の道は、直角に左折し西への支尾根上をたどる。概ね右手はヒノキ林、左は紅葉した広葉樹林。送電鉄塔の下を通り、尾根を最後まで丁寧にたどって登山口へ下りつく。その先は南木曽駅まで車道を歩いた。私にとっては長丁場だったが、充実した山行となった。

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(左)摩利支天への道から見た南木曽岳山頂部全体。左端が三角点峰、右端が女岩。(右)上の原への下山路。北尾根の中間部では落葉の明るい林となる。
posted by 急行野沢 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 登山(木曽・東濃) | 更新情報をチェックする

あららぎ温泉[湯元館](南木曽町)

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南木曽岳から下山後は、登山口とした蘭側に戻って、あららぎ温泉・湯元館で入浴。周辺には大規模な温泉施設もあるけれど、この地域ではここが好み。以前、恵那山に登った帰り道にも寄ったことがある。

手づくり風の建物がなんともいえない味わい。浴室はあまり広くはなく、3~4人も入ればいっぱいになるヒノキの浴槽がひとつあるだけ。それは掛け流しの源泉の湯量を考えてのことだろう。湯は無色無臭で少しスベスベした感じ。空いていてゆっくりと温まることができた。(おとな入浴:550円)
posted by 急行野沢 at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 温泉(木曽) | 更新情報をチェックする

2015年11月07日

<北陸飛騨遠征> 白木峰(富山県富山市/岐阜県飛騨市)

林道大谷線・ゲート前駐車場(登山口)1000-1042白木峰山頂1047-1107浮島の池1114-1137白木峰山頂1210-1226白木山荘-(林道経由)-1302登山口(林道ゲート前)

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(左)登山口に掲げられている地図。(右)林道ゲート前の駐車場と登山口。

白木峰山頂部に広がる草原の写真を見てから、ずっと頭の片隅にひっかかっていた。簡単に登れるようだけれど、とにかくそこまで行くのがたいへん。安房トンネルを越えて飛騨に入り、国道とは名ばかりのか細い471号を北上。21世紀の森から林道大谷線に入り、山頂下の林道ゲート前駐車場にたどりつく。空には雲が多い天候だ。

駐車場脇からいきなり階段状の急登である。落葉した低木が点在する笹原の中、途中、林道と2回交差すると少しずつ勾配は緩み周囲が開けてくる。林道終点の広場に飛び出し小白木峰からの道と合流して、緩やかに木道をたどれば白木峰の山頂に到着。360度展望のある山頂には、ベンチや丸いテーブル状の方向図がある。富士山や北アルプスなどの表記があるけれど、遠くの山々は、今日は薄い雲の中にかすんでいる。

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(左)白木峰への登山道。(右)白木峰山頂。後方は金剛堂山方面。

ここからは広々とした草原の木道を楽しく歩く。いったん下って池塘が点在する鞍部から三角点峰へとゆるやかに登り返す。三角点は木道の脇の笹の中。少し下って池塘がかたまっている浮島の池まで足をのばす。山上の一帯は、夏にはニッコウキスゲをはじめとする花々を楽しめるようだが、当然、この季節に花は見当たらない。曇り空の下、冷たい風が吹き抜けていく。そんな晩秋のしみじみとした風情も捨てがたいのだが。

腰を下ろす場所があまりないので、結局、白木峰まで戻りそこで昼食休憩。その後は白木山荘を経由して林道に出る。階段状の急坂を下るのがいやだったので、大回りだけれど林道を歩いて駐車場に戻った。ただ、これでは少々歩き足りない。一日の行程として組み立てるのであれば、小白木峰方面から登れば充実した山行になるのではないだろうか。

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(左)白木峰東側から三角点峰方面にかけて草原が広がり、木道をたどる。(右)浮島の池。
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<飛騨遠征> 飛騨古川桃源郷温泉[ぬく森の湯 すぱーふる](岐阜県飛騨市)

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白木峰からの帰路に、飛騨古川方面に南下し、飛騨古川桃源郷温泉「ぬく森の湯 すぱーふる」に立ち寄り入浴。露天風呂、大きな内湯に薬湯、サウナまで備える小奇麗な施設。湯は循環加温、無色無臭でツルスベ感がある。塩分が強いようだ。ありがちな日帰り入浴の施設ではあるが、たまたまなのかもしれないが、土曜の午後なのに空いていた。飛騨高山などの観光客もここまでは足をのばさないだろうし、遠来の客はあまりいない感じだった。(おとな入浴:600円)
posted by 急行野沢 at 23:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 温泉(岐阜県) | 更新情報をチェックする