林道終点(青崩峠南側直下)943-947青崩峠-1031反射板-1106前熊伏山(観音山分岐)1111-1130熊伏山1217-1233前熊伏山1238-1303反射板-1338青崩峠-1342林道終点
(右)青崩峠。
信州百名山に名を連ねているということもあり、県南端の熊伏山を目指す。長野市からだと、同じ県内とは思えないくらい遠い。青崩峠の北側から登り始めるつもりだったが、国道152号は登山口のずいぶん手前(北側)で通行止めになっていた。あわてて兵越峠を越えて静岡県側に出て、南側から青崩峠直前の林道終点まで車を入れる。車の転回を考えると林道終点の駐車スペースは3台ほど。
「青崩峠まで5分」という案内標識を見て登山道に入れば、すぐに峠に到着。説明看板が多数並んでいる。ここから左手の長野静岡県境の尾根を登る。最初は擬木階段の登り。すぐに右手に崩壊地があり、長野県側の展望が開ける。ヒルが多いという情報を聞いたけれど、この季節なら心配ない。
(左)遠く雪をまとった聖岳。(右)崩壊地の際を登る。
擬木の手摺が3~4つあらわれた後は、前方のピークに向けて尾根上の急登。急登だが落葉の雑木林は明るく、遠くに見える雪をまとった聖岳の姿も励みになる。右手の崩壊地の際を急登した後、トラロープに従って左に回り込んで反射板のある平地に出る。「青崩の頭1433m」という手製の山名板がある。
(左)崩壊地を越えると反射板がある平地。(右)尾根上に登山道は続く。
その先、勾配はやや緩むものの、尾根は広くなり、狭まり、緩急を繰り返す。モミなど針葉樹が多くなってくる。左側が崩壊した箇所を右手に回り込んで登った後は、標高1520mあたりは一瞬、平坦な場所。ブナ・モミなどの大木が美しいところ。
右手の顕著な稜線が近づくと「前熊伏山」という案内板があるピークに到着。案内書によっては「観音山分岐」とあるのがここのようだ。その先は、飯田市と天龍村の境界尾根。ブナ・ダケカンバや針葉樹林の道を進む。ピークを2つばかり越えて、最後は比較的ゆるやかに登れば、熊伏山の山頂に到着。
山頂は東側が切り開かれ、南アルプス深南部の山並みが見える。聖岳方面は樹木に邪魔されて、木の間越しにしか見えなかった。下山は往路を戻った。途中出合った登山者は4名。そのすべてが単独行だったことが、この山の味わいを物語っているように感じた。
(左)前熊伏山。(右)熊伏山山頂。右手(東側)だけが切り開かれて、南アルプス方面の展望が得られる。
2015年11月29日
天龍温泉[おきよめの湯](天龍村)
熊伏山から下山後、車で兵越峠をこえて長野県側に戻って、ふつうであれば遠山温泉「かぐらの湯」をお勧めしたいところ。しかし、かぐらの湯は先日立ち寄ったばかりなので、かなりの大回りになるけれど、天龍村の「おきよめの湯」を目指す。ところどころすれ違いもままならない国道418号をたどって天龍村中心部を経由して「おきよめの湯」へ。
今年7月にリニューアルされた新しい建物。シンプルだけれど小奇麗な施設。駐車場にはやはり愛知・静岡方面の車が多い。浴室には区画された洗い場が12箇所と広い内湯、屋根の架けられた露天風呂。無色無臭の湯。循環加温と思われるが、ぬめり感のある湯で浴感は悪くない。内湯・露天風呂いずれも山腹への展望が開かれている。立地はけっこう厳しいところにあるけれど。(入浴:おとな500円)