東山林道・稜線直下(標高1530地点)登山口1002-1009稜線分岐-1021四方原山1036-1048稜線分岐-1132「1682ピーク」1138-1157赤羽の頭(1689.9三角点)1235-1259「1682ピーク」-1347稜線分岐-1355登山口
(左)登山口までの林道のルート。 (右)登山口。
古い登山ガイドでは、茂来山から四方原山への縦走路がかなりメジャーなコースとして取上げられていたと記憶している。最近は茂来山が単独で取上げられていても、四方原山の名はあまり見ない。こんなヤブ山はいまどきの志向には合わないということか。樹林が育ちほとんど展望が得られないせいかもしれない。
国道141号の小海大橋で東に折れ、北相木村中心部を過ぎて白岩集落から林道に入る。この林道が心配だったが、意外に路面は荒れておらず、問題なく稜線直下・標高1530m地点まで車で入ることができた。ただ車体が枝を払うところが随所にあるから、高級車を乗り入れるのは避けた方がいい。落石や工事などで通行止のリスクも大きいと思う。なお、稜線の反対側(北側)直下によく整備された林道が達しているのが見えた。どこからのものか、通行可能なのかは不明。
(左)10分足らずで稜線に飛び出す。 (右)四方原山山頂。樹林に囲まれて展望は木の間越しのみ。
登山口には5台ほどの駐車スペースがある。「四方原山」案内板の矢印の方向には、カラマツ林の中に踏み跡が登っている。赤テープもところどころ。10分もかからずに稜線に出たところに、四方原山・茂来山・東山林道の三方を示す案内板がある。まずは右手(東)に稜線をたどれば、右手に白岩方面からの道を合わせたあとすぐに三角点のある四方原山頂。樹林に囲まれ展望がないことは予習済み。しかし、この季節は、葉を落とした木の間越しに御座山の姿くらいは認められる。
折り返して東山林道分岐まで戻り、さらに茂来山方面に進む。緩やかな道が整然としたカラマツ林の中に続く。お地蔵さんがあるはずだが、気づかず通り過ぎてしまったようだ。雪はまったくない。小ピークをひとつ越え、1600m圏に登り出た後、しばらくすると尾根が広がり雑木・カラマツ林の中の気持ちのよいところに。ただ、踏み跡は錯綜し、右手の尾根に進みがちなところ。左の小さな岩峰を越えて、西の方向を見定めて進みたい。
(左)尾根が広がったあたりは気持ちがよいが、道はわかりにくい。 (右)一瞬の樹林の間から、遠く金峰山が望めた。
コブをひとつ越えた後、一瞬左手の展望が開け、金峰山の五丈岩が遠くに見える。右に曲がる尾根を登った1682ピークで道は左折。すぐ下って登り返した小ピークからヤセた尾根をたどった先の大岩のピークからは、北側に浅間山が見えた。大きく下って落葉でフカフカの山腹を登っていけば、赤羽の頭1689.9mに到着。樹林に囲まれて展望はないが、この季節は木の間越しの光が明るい。
あわよくば茂来山まで、と思っていたが、まだ半分くらい。日が短い季節なので、今日はここまで。往路を稜線沿いに戻り、分岐点から東山林道に下った。小さなコブを越えていくのが、帰路には煩わしくなってきた。晩秋初冬がこの山域には最適期と思われるが、山中、ひとりの登山者にも出会わなかった。踏み跡は一部不明瞭であり、赤テープや方角の確認が必要な箇所もあった。
なお、「赤羽の頭~茂来山」間の記録は→こちらをご覧ください
(左)赤羽の頭も樹林に囲まれはかばかしい展望は得られない。
2015年12月05日
海ノ口温泉[元湯ホテル和泉館](南牧村)
四方原山から下山の後は、海ノ口へ。お世辞にも活気があるとはいえない温泉地。そんな海ノ口温泉で、たぶんただ1軒だけ営業を続けている湯元ホテル和泉館の玄関に「ご入浴できます 500円」と書かれていた。フロントで声をかけても誰も出てこない。「人がいないときは入浴料はこの中に」と書かれた箱があったので、そこに500円を入れ、長い廊下を通って浴室に向かう。他に客の姿は見あたらない。
季節によっては露天風呂に湯を入れることもあるのだろうか。今日は内湯のみ。小さな浴槽のひとつに源泉が注がれている。茶色の湯の花が舞い鉄分の香りがする湯。沸かしてない源泉なので温い。大きな浴槽は、よくわからなかったがサラ湯かもしれない。源泉をもっと生かして集客をはかる方法があるのではないかと思った。(おとな入浴:500円)