古安曽登山口920-947吉沢城跡峰(781m)954-1025中間峰(940m)032-1102三角点(1053.4m)-1110安曽岡山1140-1152鞍部-1217林道終点-1236パノラマライン入口-1258古安曽登山口
(右)登山口。
塩田平の南端を区切る里山のひとつ。このあたりは松茸シーズンが終わる11月中旬以降が登山適期なので、初冬の一日、しみじみとした里山歩きに出かける。平井寺トンネルへの道を南下し、給油所の角を別所温泉方面へ右折。500m先の「まつたけ二幸園」の看板を左折。その先も二幸園を目指して車を進め、左にその建物が見えたら右折してすぐに登山口。駐車は路肩のスペースに。
地元の学校登山が行われるのか、手製の登山口標識がある。松林の中のいきなりの急登。小灌木が混在する道は少々ヤブがかり足元も滑りがち。781m標高点に至って、塩田平の眺望が広がる。吉沢城跡だという。平坦地や堀切など山城の痕跡を感じさせる。岩稜が続き、前方に山頂が見える。
(左)吉沢城跡からの塩田平の眺め。(右)吉沢城跡から前方に安曽岡山山頂。
中間峰(940m)に向けて急登が続くが、右手は落葉の雑木林で明るいのが救い。左はアカマツの林が続く。文字の消えたプレートがある中間峰は北方の展望が開ける。ゆるやかな道の後、落葉の山腹を急登する。最後はテープに従って右から回り込んで小ピークに登りつく。道は右折してヤセ尾根をたどった後、雑木林の中を急登し、ゆるんだところに三角点標石。樹林に囲まれた道の真ん中にポツンとある感じ。
(左)中間峰(940m)には文字の消えたプレートが木の幹に。(右)三角点は登山道の真ん中に。
ゆるやかな道を進めば山頂に到着。西側はヒノキ林が遮っている。東側は自然林の木の間越しに、わずかに前方の山が見える程度。登山者ノートが備え付けられている。登った急坂を下るのは嫌なので、下山は前山寺方面へ。南に進めば、塩田平の展望がある小ピークを過ぎ、一気に急降下。前方の高ボッチとの鞍部に降り立つ。手製の「高ボッチ・安曽岡山」と書かれたプレートがある。
(左)安曽岡山山頂。西側はヒノキ、東側は雑木林に囲まれて展望はない。(右)安曽岡山から南に下った高ボッチとの鞍部。
右折して下る道は判然としないが、テープに導かれてかすかな踏み跡をたどる。踏み跡が右手に巻き気味なので谷の底へ降下すれば、確かな踏み跡とテープが見つかった。苔むした石が転がる谷の底を下っていけば、荒れた林道に出る。やがてよい道になり、左に「弘法山登山口」の案内を見送れば、その先で右折して塩田パノラマラインに入る。この、山麓を水平に走る林道を淡々とたどって登山口に戻った。最初から最後までひとりの登山者にも出会わなかった。