立峠石畳入口(駐車場所)1138-1204立峠-1221唐鳥屋山(唐鳥屋城跡)1304-1317立峠-1325古峠-1350三角点(1070.4m)1400-1415古峠-1425古峠入口(地蔵原)-1440立峠石畳入口
(左)立峠石畳入口。(右)立峠。
昔の善光寺街道は松本平北端(旧四賀村)から筑北の小盆地(旧本城村)に抜けるのに立峠を越えた。峠の北側に位置する乱橋宿からは石畳が敷かれ、現在は村史跡に指定されている。
国道403号を南下し風越峠越えの県道に左折、さらに右手の乱橋の集落の中に車を進める。花川原峠を越えるこの狭い道の右脇に、間もなく「立峠石畳」を指す案内標識があらわれる。近くに駐車して右に分岐するこの石畳の道を歩き始める。石畳は途中で終わるが、その先も道は車両が通れるほど広い。途中、歴史の説明看板、古峠への案内標識、地蔵、コンクリート製の小屋を通り過ぎて小広い立峠へ到着。善光寺街道の要衝であり、かつては茶屋があったという。乱橋宿方面が見渡せる。反対側の岩井堂に向けて登山道が下っている。
唐鳥屋山へは左の尾根にとりつく。落葉の道を登れば、送電鉄塔の下に出て、あとは右・松林、左・雑木の尾根を緩やかに登り下りして「唐鳥屋城跡」という標柱がある唐鳥屋山へ到着。切り開かれていて里山としては良い展望。成長した樹木が少々煩わしい。正面(東)は大洞山、その左は大沢山や四阿屋山、聖山方面、その左の北アルプスは雲の中。右手に虚空蔵山が大きい。
(左)唐鳥屋山山頂(唐鳥屋城跡)。(右)古峠は広い鞍部。
立峠まで戻り、反対側(西)の尾根に取り付く。1036mピークを過ぎ下った鞍部は広く、その一角には「古峠」の標柱が立っている。赤テープを頼りに正面に見える尾根に取り付く。左・松林、右・雑木の尾根上に踏み跡は続く。なだらかな小ピークでは、一箇所左の展望が開ける。雑木の美しい斜面の先、正面の岩がちな傾斜のやや右を巻くように登れば、1070.4m三角点に到達。松林と雑木に囲まれて展望はない
来た道を古峠まで戻り、左に折れ、谷状の地形の底をたどるように下る。薄雪のため踏み跡がよくわからない。途中から杉林の中を下ると、地蔵があり「地蔵原」という標柱もある古峠入口の地点に飛び出した。そこからは往路を石畳の入口まで下った。短時間の山行で展望が開ける場所も限られていたが、薄雪を踏みながらの里山歩きは楽しかった。
(左)1070.4m三角点は樹林の中。
2015年12月19日
みたらしの湯[麻績村福祉センター](麻績村)
唐鳥屋山から下山後は、冷え切ったからだを温めたかったので、麻績村の「みたらしの湯(麻績村福祉センター)」に立ち寄る。あまり知られていないが、これはという温泉が思いあたらない地域では貴重な存在。「福祉センター」という名称のとおり、入浴客のほとんどが地元の方のようだった。駐車場にも軽トラが多い。
地元向け施設のせいか、300円という料金がうれしい。小奇麗な施設で休憩室などもあるが、気の利いた食事処などは設置されていない。注ぎ口はほのかな硫黄臭もあり、新鮮な源泉が注がれている。浴槽内は循環と思われ、冷鉱泉なので加温されている。浴室はコンパクトで、洗い場が7箇所、浴槽も5~6人でいっぱい。露天風呂などはないけれど、これで十分という気がする。(おとな入浴:300円)