2016年03月26日

鳩ヶ峰~大道山(坂城町/上田市)

和平公園(坂城町)922-930林道入口-1048鳩ヶ峰1100-1137大道山1214-1253鳩ヶ峰1257-1308林道へ-1348舗装道合流-1356和平公園

松代の南から鞍骨山・鏡台山・鳩ヶ峰・大道山・大峰山・太郎山へとつづく山稜。その中で、和平から大道山の間は歩いたことがなかったので出かけてみた。

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(左)林道への入口。左側の道に入る。

坂城町東部山中の和平公園駐車場に車をとめる。旧真田町への峠に向かって歩き、途中、右の「林道・不動建線」の標識から林道に入る。不動建線ではなく、その左側(山側)の林道を進む。10分ほどで左にヒノキ植樹記念柱があり、そこで左折する林道へ。右に見える稜線へ駆け上がり、尾根上の道を右へ。ヤブがちな道で踏み跡も時々かすか。ただ尾根を外さなければ問題ないし、赤テープも随所にある。左下に林道が見える。

概ねカラマツ・アカマツ・落葉樹の混在する道は、小ピークをいくつか越えていくが、林道と随所で接する。所々の「和平高原登山口」「鳩ヶ峰」を示す立派な案内標は、ヤブがちな道とは不調和。右に林道が見える顕著な鞍部から鳩ヶ峰への急登が始まる。踏み跡も薄く、足元は熊笹が覆い歩きにくい。積雪も少し残る。いったん緩んで右手に林道が接した後、再び熊笹の登り。山上部に達して右に緩やかに歩き、三角点がある鳩ヶ峰山頂へ。樹林の中で展望はない。

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(左)鳩ヶ峰北側の急登。踏み跡は薄く、熊笹に足をとられがち。(右)鳩ヶ峰山頂。樹林の中で展望はない。

鳩ヶ峰から大道山へは、踏み跡もはっきりしてずっと歩きやすい。大きな下りがあって、鞍部には「林道横引線」を示す案内標。雑木林が美しい。ゆっくり登り返せば大道山の山頂へ。3回目の訪問だが、数体の石像に見られている感じがしていつも落ち着かない。今日は晴天で西側の切開きから、眼下に坂城の街、遠く北アルプスまで望むことができた。太郎山から妻女山まで歩く(走る?)という青年が登ってきて言葉を交わす。

帰路は鳩ヶ峰までは往路をもどり、鳩ヶ峰から北西に下った最初の接点から、林道に入った。林道をたどって和平まで戻ったが、尾根上の藪をこぐよりもずっとラク。往路はもう少し先まで林道を歩いてから、稜線に取り付いた方がよかったと思った。

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(左)鳩ヶ峰から大道山へ。いままでより踏み跡もはっきりし歩きやすい道に。(右)大道山山頂。数体の石像が置かれている。西側が切開かれ、眼下に坂城の街、遠く北アルプスの展望。

2016年03月20日

坂田山~明覚山(須坂市)

吉向焼窯跡・駐車場(須坂市)858-907和合峠-943古城跡-1026坂田山1034-1102明覚山三角点-1114明覚山(雨引城跡)1151-1227坂田山1233-1300坊平灰野わかされ-1322天徳寺登山口1327-1410和合峠1415-1424鎌田山1428-1440吉向焼窯跡・駐車場

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(左)右側の吉向焼窯跡・駐車場に車をとめて左の道を歩きはじめる。(右)和合峠には四阿がある。左の道へ。

須坂市街の東にある明覚山には以前、水中峠から登ったことがあるが、40分ほどで山頂に着いてしまったので、これでは登山とはいえない。西側の尾根を端からたどってみたいと思っていた。

須坂市街の東にある鎌田山トンネル南側から西に入り、吉向焼窯跡の駐車場に車をとめる。左脇のダートの林道を歩き、和合峠へ。宮本忠長設計だという四阿があり、左の登山道に入る。しばらく進んで左に獣除け電気柵をくぐり、尾根を直登していく。概ね落葉樹の中にときに赤松や唐松があらわれる。急登の先に小ピークを越え、穏やかになったらやがて急登に差し掛かる。それが繰り返される。

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(左)坂田山手前のクサリ場。(右)三峯神社の祠がある坂田山山頂。南西方向の展望が開ける。

「大星の峰」「古城跡」を過ぎて759m三角点へ。ヤセ尾根となり「のぞき」という案内板で、右手に臥竜山方面の展望が開ける。赤松に囲まれた「柏木平の峰」を過ぎ、クサリの岩場を急登すれば坂田山の山頂へ。三峯神社の祠があり、南西側が切り開かれて展望が開ける。ここまでは案内板も多く、熊除けの鐘や版木も多く置かれている。しかし、坂田山から明覚山までは案内板は皆無。

大きくくだって登り返した小ピークで道は左に曲がり、その先はピーク手前で右に巻く。急登の先に957m三角点にたどり着く。落葉樹に囲まれた稜上である。その先、岩がちの急勾配を登れば明覚山の最高地点にたどり着く。杉木立の中に祠がまつられている。山名標などは見あたらない。展望は木の間越しに奈良山が見え隠れするくらい。

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(左)明覚山の三角点(957m)。(右)明覚山山頂の一角には祠がある。ここは雨引城跡。

坂田山までもどり天徳寺に向けて展望のない赤松の尾根をくだる。しばらく下って尾根が広がる箇所にはトラロープが張られ、それに導かれる。林道出合を過ぎ、天徳寺上の「坂田山尾根縦走コース登山口(天徳寺口)」の案内板で右への遊歩道に入る。道なりにたどれば、山麓をほぼ水平に和合峠までもどることができる。その後、鎌田山に登って須坂市街地を眼下にしてから駐車場に戻った。

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(左)天徳寺へと下山し、ここで前方へと続く遊歩道に入る。道なりに和合峠にもどる。

途中ひとりの登山者にも会わなかった。早春のこの季節なら、木の間越しの展望もけっこう楽しめる。最後に和合峠までもどる遊歩道も整備され、周回コースを計画するのにもいいと思う。下山後はすぐ近くの須坂温泉「古城荘」の温泉で汗を流して帰った。古城荘は以前も本ブログで触れているので→こちらへ。

2016年03月12日

若穂太郎山~大洞山~竹の城跡 (長野市/須坂市)

天王山登山口(長野市若穂綿内)845-939城の峰635ピーク-1015こしき岩-1102若穂太郎山(997三角点)1135-1200馬背峠-(林道)-1300馬越峠-1335大洞山(847m)1350-1435乗越峠-1453竹の城跡(544m)1458-1516藤山の鼻・登山口(須坂市井上)1522-(車道)-1628天王山登山口

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(左)天王山登山口。左手に駐車場がある。(右)城の峰山頂(635m)。

先週に続いて善光寺平周辺の里山歩きへ。綿内小学校南にある天王山登山口から太郎山に登る。太郎山はいろいろあるので、これは若穂太郎山とも呼ばれる。一度、馬背峠から往復したことがあり、低山なのに展望がすぐれていて驚いたのを憶えている。

登山口には数台分の「登山者駐車場」が用意されている。整備された遊歩道をひと登りすれば、脇に三角点がある鳥居・拝殿・功霊殿と続き、その裏を急登すればおだやかな落葉の尾根道に。四阿を過ぎ唐松林を急登した先で右に春山口からの道をあわせる。手足を使うほどの岩の急勾配はどんどん高度を上げて展望がよい。左に蓮台寺からの道をあわせれば案内標識のある城の峰城跡(635ピーク)。

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(左)こしき岩・善光寺平の展望が開ける。この尾根道は随所で展望が開ける。(右)三村境を過ぎしばらくは緩やかな登り。雪が多くなってきた。

赤松の尾根を急登すると左手にダルマ岩。その先、ゆったりと登った先に右手を回り込んでこしき岩の上に出る。善光寺平の展望が広がる。この程度の里山なのに、尾根の途中も随所に展望が開けるのがうれしい。このあたりから10cmほどの雪が道を覆う。ひと登りで送電鉄塔の脇を通り、杉林の登りで904mピークを過ぎる。

三村境(綿内・川田・保科の境)の標識があり、樹林の濃いだらだらした登りが続いた先に最後の急登をこなせば若穂太郎山の山頂に飛び出す。北東方向が切り開かれて、善光寺平を見渡せる。気持ちのよい山頂は、今日は薄く雪に覆われている。ここまでは2人の単独行者とすれ違ったが、この先は登山者には会わなかった。

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(左)若穂太郎山山頂。一面、薄く雪に覆われている。北東側が切り開かれて善光寺平の展望が広がる。(右)大洞山山頂。樹林に囲まれて展望はない。

下山は南へ続く樹林の中の尾根を進み、馬背峠に降り立つ。ここから妙徳山に登るのは以前から温めているプランだが、今日は積雪と時間から考えて無理。林道をたどって山新田集落の上部をかすめ、馬越峠まで登り返す。峠から大洞山に向かって北に向かう尾根は、積雪がある急勾配なので手こずる。勾配が緩んだ後は気持ちよい落葉の道となり、わずかの登り返しで大洞山山頂。樹林の中で展望はない。地元小学校の登山記念のプレートがいつくか木の幹に付いている。

井上山(一等三角点)は訪れたことがあるので、下山路は「薬師堂」の案内板に従って北東に派生する尾根へ。赤松と雑木の展望のない尾根を淡々と下る。道形が不明瞭のところもあるが、テープが導いてくれる。途中からは赤松林の中の急降下となり、雪もほとんどなくなる。下りきりやや左に曲がり、平坦な道になって大日堂・薬師堂・竹の城を示す道標。さらに続いて「乗越峠」の案内板。カモシカが逃げ去る姿を見る。

落葉の気持ちよい道となり、送電鉄塔を過ぎて山城らしい勾配を登れば竹の城跡に到着。説明板がいくつか。善光寺平の眺めは木の間越し。その先は、藤山の鼻まで落葉の気持ちのよい下り尾根が続く。藤山の鼻からは、里道を約1時間歩いて天王台登山口にもどり、車を回収した。

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(左)竹の城。山城の跡らしい雰囲気。後方に下ってきた尾根が木の間越しに見える。

こちらもご覧ください → 「若穂太郎山(2023年10月17日)」

2016年03月05日

御姫山~大嵐山(杉山)~戸神山~更埴大峰山(長野市/千曲市)

象山神社(長野市松代町)830-850象山855-938「683峰」南側-1005「815峰(鞍骨山東JP)」1016-1045御姫山-1108大嵐山(杉山)1142-1205戸神山1210-1238「百瀬・鏡台山」案内板-1257鏡台山登山道に合流-1324林道に出る-1348鏡台山倉科登山口1353-1409更埴大峰山1419-1442「33号鉄塔」-1511観龍寺(千曲市森)

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(左)象山山頂。(右)815ピーク(JP)。後方に見えるのは鞍骨山。今日は反対の方向に。

暖かな日が続いている。松代から更埴方面にかけての里山歩きに出かける。象山神社から西に進み、尾根に登る。尾根上の配水池を過ぎて象山山頂へ。明るい雑木の尾根道は水道施設・電波塔を過ぎて、赤松の急登となる。683ピークは踏み跡に従って左側を巻いて、その先さらに勾配が増す。右手の木の間越しに妻女山方面の尾根を見渡せば、815mピーク(JP)は近い。樹林に囲まれたJPより右へたどれば鞍骨山方面。今日は左へ。

うってかわって緩やかな尾根道。小ピークをひとつ過ぎれば、右手前方に整った御姫山の山容が見える。御姫山の山頂も樹林の中。そこから大嵐山にかけては雑木の気持ちよい尾根道が続く。落葉した雑木が取り囲み明るい大嵐山の山頂には、「杉山」という山名標が立てられていた。松代側と倉科側など麓の集落によって呼び方が違うようだ。尾根道はここで左折。数分も行けば、左から上ってきた広い作業道に合流してしまった。

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(左)御姫山から大嵐山にかけては気持ちよい落葉の道。(右)大嵐山(杉山)山頂。

軽トラも走れそうな作業道は尾根上を進む。カモシカの姿をみかけ、その先の小ピークの左を巻いた後、今日唯一といってよい展望地に出る。右手が開け、姨捨山方面を望む。雲が多く遠景は霞んでいる。その先で右手に入った樹林の中が戸神山山頂と思われるが、山名を示すものは何もなかった。作業道にもどり、緩やかな赤松の道を淡々と進む。熊笹が足元にあらわれる頃、左と右に林道が分岐するが、尾根に近い中央の道をたどる。やがて右手に「百瀬・鏡台山」を示す道標があらわれる。鏡台山を示す道に入れば、山腹の北側をトラバースするため雪が深くなる。といっても数センチくらい。前方の尾根に向かって右手に登っていけば、倉科からの鏡台山登山道に合流。今日は右の倉科側へ下る。

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(左)作業道に出た後、本日唯一の展望地。(右)作業道から鏡台山を示す道標に従って右へ。雪の残る山腹北面を巻いて行く。

ヒノキと赤松の中、歩きやすい道を緩やかにくだる。いったん、林道に出た後、案内板の箇所から再び山道に入り、倉科登山口に出る。以前、ここに車を置いて鏡台山まで往復したことがある(鏡台山・倉科コースの登山記録は→こちら)。今日は、そのまま尾根を直進するかたちで大峰山(更埴大峰山)へ。明るい雑木の尾根道をたどり、樹林に囲まれて薄暗い大峰山山頂に到着。以前、森の観龍寺から一度登ったことがある(以前の大峰山登山記録は→こちら)。

山頂から観龍寺への下山路が、前回同様、うまく見つけられない。赤テープに導かれるようにして赤松の尾根に入り、急降下したら33号送電鉄塔の下に出た。考えていたよりひとつ南側の尾根を下ってしまったようだ。送電線巡視路と林道を通って本来のルートにもどり、観龍寺へと降り立った。展望の利かない山域ではあるけれど、ところどころ気持ちのよい雑木の尾根道を楽しむことができた。

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(左)鏡台山倉科登山口から大峰山へは気持ちのよい道がづく。前方は樹林の中の大峰山山頂。