滝の沢登山口駐車場934-951石灯籠-1020秋葉様-(巻道)-1040ベニマンサク案内板-1115展望台1120-1153風越山山頂1222-1249展望台-1314虚空蔵山1319-1346石灯籠-1400登山口駐車場
(左)桜ケ丘団地の上部にある登山口駐車場。(右)虚空蔵山経由の道をあわせると、ベニマンサクの案内板がある。
風越山は飯田市民の山である。信州百名山などにも名を連ねるため、いつかは登りたいと思っていた。はるばる、飯田まで車を走らせる。登山口近くになると、道沿いには途中から登山口駐車場への案内標識が出ている。桜ヶ丘団地上の滝の沢登山口駐車場に車をとめて歩きはじめる。
沢沿いの舗装車道は途中から山道へとかわる。滝入口の「御滝場」から右へトラバースの登りの後、石灯籠があらわれ「風越子どもの森公園」からの道と合流。ここから幅の広い尾根道となる。左右に曲がりながら登る道は、軽トラぐらい走れそうな広さで歩きやすいがやや単調。ところどころに咲くヤシオツツジに気を紛らわす。
(左)登り道の唯一の展望台。下に今庫の泉への分岐が見える。(右)石段を登り白山社奥宮へ。
秋葉社で虚空蔵山への道を右に分け、左の巻道をたどる。傾斜は緩やかだが大回り。延名水の水場は、水量は少ない。ベニマンサクの案内板があり、虚空蔵山経由の道をあわせる。ヒノキ林の中、尾根沿いに登る。矢立木を過ぎ、折り返しながらの登りの後、今庫の泉からの道をあわせ展望台に到着。登りでは唯一の展望地で、飯田市街や南アが望める。緩急の登りの後に鳥居を過ぎ、岩がちになり自然石を刻んだ石段を登ると、やがて赤く塗られた白山社奥宮の本殿に到着する。
(左)白山社奥宮を過ぎるとブナやシラビソの林と熊笹の道に。(右)風越山山頂。樹林の中で展望はない。
奥宮の左をまわり、トラロープの張られた急降下、そして木の根の張った急勾配を登り返す。これまでのヒノキ林から、足元を熊笹が覆い、ブナやシラビソなど針葉樹へと変わる。単なる里山ではないよといいたげに、亜高山の雰囲気も感じさせる中をゆるやかに歩く。山上台地を少し左に進めば、二等三角点がある風越山山頂に到着。樹林に囲まれて展望はない。木の間越しに北に見えるのは安平路山方面だろうか。反対側からの高鳥屋山経由ルートの踏み跡はかすかなように見えた。
下山は途中、ベニマンサク案内板の箇所から虚空蔵山に立ち寄った。虚空蔵山山頂は切り開かれていて、飯田市街や南ア方面の眺望が得られる。四阿や山名板も設けられていた。その後は広い尾根道を淡々と下った。さすがに人気の山であって、途中10数人の登山者とすれ違った。
(左)虚空蔵山からは南アルプスの展望。
2016年04月16日
飯田城温泉[天空の城・三宜亭本館](飯田市)
風越山から下山後は、やはりここまで来たからには飯田周辺の温泉に入って帰りたい。以前から行ってみたいと考えていた飯田城温泉に立ち寄る。飯田の旧市街地がある段丘の東端近くなので、眺望が良いのが第一の特徴。「天空の城」というのも過剰なネーミングではないと思える。
受付で下駄箱のカギを渡して、脱衣所のロッカーのカギを受け取るシステム。階段を下りた先に広い脱衣所があり、隣接して浴室がある。浴室から北側の展望が開けるが、眼下に飯田市街、左に風越山から右は南アルプスまで見える。真東は樹林や建物が邪魔するため、見えるのは仙丈・白根三山から塩見あたりまで。
湯は一部、加熱・循環ではあるが、源泉が掛け流されている浴槽もあり、ぬるぬるした泉質を十分に楽しむことができる。源泉の投入量が豊富なのだと思う。洗い場も多く、ミストサウナなども備え、小奇麗な施設である。飲泉もできる。入浴料金800円は少々高いけれど、満足のいく温泉だと思う。