2016年07月31日

八ヶ岳[権現岳~三ツ頭](富士見町/山梨県北杜市)

観音平駐車場624-709雲海-745押手川-900青年小屋910-1028権現岳1115-1157三ツ頭1202-1250木戸口-1413八ヶ岳横断道路-1453観音平

八ヶ岳のおもなピークのうち、登り残している権現岳への日帰りプラン。観音平の駐車場到着は朝6時過ぎ。まだ若干の空きはあった。

編笠山への道は低い笹の樹林帯を登る。ベンチのある雲海では右手の展望が開ける。緩やかな唐松林の道は、勾配を増して針葉樹林帯に入る。大岩があらわれ足元も岩がゴロゴロ。針葉樹林の中の押手川からは青年小屋への巻道を進む。穏やかな巻道と思ったのは最初だけで、断続的に岩の急登となる。木の間越しに富士山が眺められる。やや下った後は、左に折れて溝状の登りで青年小屋へ。

160731CIMG6191.JPG 160731CIMG6203.JPG
(左)編笠山を望む青年小屋。(右)のろし場から望むギボシと権現岳山頂。

権現岳への登りはまずは樹林の中を進み、岩場の急登でのろし場へ。前方に権現岳・ギボシの姿、左手に阿弥陀岳を望む。西ギボシへの岩場の登りは急勾配。さらに右へ鎖場でトラバース。その先の斜面は一面の花畑。東ギボシは鎖場で右を大きく巻いていく。ヤセ尾根を渡るようにして権現小屋の前に出て、わずかに登れば権現岳の下に出る。狭い岩の上が山頂で長居はできない。少し南に降りた広い場所で休憩する。

160731CIMG6211.JPG 160731CIMG6243.JPG
(左)ギボシへの岩場の登り。(右)権現岳の山頂は狭い岩場。剣が差してある。

山頂右手に赤岳が見える。いままで歩いてきた尾根とこれから下る三ツ頭方面。その向こうに甲斐駒など南アルプスとその左に富士山が浮かぶ。さらに左には奥秩父の山並み。岩場の急降下からわずかに登り返して三ツ頭。ここも展望がよい。振り返ると赤岳・権現・ギボシなどのピークが並ぶ。

160731CIMG6256.JPG 160731CIMG6268.JPG
(左)権現岳山頂南側から眼下に三ツ頭。遠く富士山、南アルプスが霞む。(右)三ツ頭で振り返ると右に赤岳、左に権現岳。

三ツ頭からの下山路は最初、急なくだりだが、その後は概ね歩きやすい道が続く。途中、カンバ類の枯れ木が目立つ尾根上からは展望が開け、その先に木戸口公園の標識。薄暗い樹林帯から、足元に笹の茂る唐松の林、広葉樹林の中をおだやかに下る。右に「飲用不可」と標識がある延命水を見送れば、10分余りで八ヶ岳横断歩道に降り立つ。ここからは山麓を巻く道をたどって観音平へ戻る。水平路だと思っていたが最後に登りがあったのには参った。

天候に恵まれて、山頂部からの展望はまずまず。数多くの花を見こともできた。ギボシの岩場も鎖が設けられ緊張を強いるほどではなかった。日帰りとしては充実した山行となった。キレット経由赤岳への稜線は次回の宿題に。

160731CIMG6286.JPG 160731img001.jpg
(左)下山途中の木戸口公園。周囲は苑地風な雰囲気も。
posted by 急行野沢 at 22:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 登山(南八ヶ岳) | 更新情報をチェックする

蔦木温泉[つたの湯](富士見町)

160731CIMG6302.JPG 160731CIMG6304.JPG

権現岳から下山後は、国道20号線沿いにある道の駅「蔦木宿」にある温泉施設「つたの湯」で汗を流す。道の駅の駐車場に車は多かったけれど、浴室が広いこともあって混雑している感じはしない。

内湯が2つと露天風呂。それらは循環。ジャグジーやサウナもあるが、私には不要。洗い場は13人分。2~3人入ればいっぱいの小さな源泉浴槽があるのが嬉しい。この季節には最適な微温湯。やはり源泉湯に入りたくなる。(おとな入浴:600円)
posted by 急行野沢 at 21:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 温泉(諏訪) | 更新情報をチェックする

2016年07月21日

唐松岳[八方尾根往復](白馬村/富山県黒部市)

黒菱駐車場700=(黒菱第3ペアリフト・グラートクワッドリフト)=722八方池山荘728-815八方池820-1016唐松岳頂上山荘1022-1038唐松岳1118-1133唐松岳頂上山荘1148-1332八方池1342―1432八方池山荘1445=(グラートクワッドリフト・黒菱第3ペアリフト)=1507黒菱駐車場

地元の中学生も学校登山で登る山だからと話して、北アルプスの唐松岳に家人と日帰り登山に出かける。事実、今日は中学生の学校登山に何回も遭遇した。また、登山道の途中に何箇所かWCがあることが女性にとっては有難いようだ。

160721CIMG6014.JPG 160721CIMG6024.JPG
(左)霧の中から姿をあらわした八方池。(右)ダケカンバの美林。

雲が多い天候なので登るか迷ったけれど、黒菱の無料駐車場まで車を進め(北尾根沿いの林道は舗装路)、運転開始を待ってリフトを2本乗り継いで八方池山荘前へ。霧で展望がほとんどない中、岩がゴロゴロした屋根伝いの道を登る。周囲にはシモツケソウやクルマユリが多い。途中、木道が左に分岐するが尾根沿いの道の方が早い。帰路は大回りの木道を花を楽しみながら歩いたが。

尾根道から右下に下って八方池の畔に出る。霧が立ち込め池の全景がかすかにわかる程度。写真でよく見る白馬三山を背景にした池の姿など望むべくもない。尾根上を進むとダケカンバの大木が目立つ樹林帯に入る。それを抜けた先にはニッコウキスゲの群落が左右に広がる。尾根のやや左下を花に彩られた道は進んでいく。樹林帯に出入りしながら、ときに折り返しの登りを交えながら進む。空はわずかだが晴れてきた。

160721CIMG6028.JPG 160721CIMG6052.JPG
(左)ニッコウキスゲの花が咲く。(右)道は概ね尾根の左下を巻き気味に進む。

扇雪渓を左に見て登り2361ピークの下を過ぎ、右手の稜線に登って丸山ケルンにたどり着く。小さな池や窪地が見られる二重山稜のような地形を過ぎて、尾根の左下を巻くようになり斜面には花畑が広がる。岩場が多くなり、いくつか巻いた先に突然、唐松岳頂上山荘があらわれる。

160721CIMG6080.JPG 160721CIMG6083.JPG
(左)山荘前から見た唐松岳。(右)唐松岳から見おろした唐松岳頂上山荘方面。

山荘前に立つと富山側は少し晴れ間が見えて、雲間に立山方面や五竜岳が望めた。もちろん目の前には唐松岳が大きい。唐松岳へは20分ほどの登り。山頂からは向こう側に不帰嶮方面の山稜が雲の間に望めた。下山は往路を戻った。展望にはあまり恵まれなかったが、花々やダケカンバの美林、雪渓など変化に富んだ登山道を楽しむことができた。

160721CIMG6092.JPG 160721img002.jpg
(左)唐松岳山頂。背後は五竜岳。

[参考]黒菱平~八方池山荘 リフト2本往復 1,120円
posted by 急行野沢 at 22:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 登山(北アルプス・乗鞍) | 更新情報をチェックする

白馬八方温泉[八方の湯](白馬村)

160821aCIMG6162.JPG 160821aCIMG6163.JPG

唐松岳から下山後は、最近オープンしたらしい「八方の湯」で汗を流す。八方のバスターミナルのすぐ前に位置している。新しい小奇麗な施設だが、さほど広くない。浴室内は洗い場が12人分。内湯からも露天風呂からも、西側の全面ガラスを通して八方尾根スキー場が見えるのがいい。白馬鑓からの引き湯を源泉掛け流しとのこと。つるつるした感触が気持ちよい湯だった。

簡単な食事処も併設。使い勝手の良さそうな施設ではあるが、料金大人800円というのは長野県民感覚からすると少々高い。白馬なので観光地価格ということなのだろう。
posted by 急行野沢 at 21:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 温泉(白馬山麓・大町) | 更新情報をチェックする

2016年07月11日

白馬岳 [蓮華温泉から](白馬村/富山県朝日町)

第1日[7月10日]蓮華温泉1150-1335天狗の庭1357-1507白馬大池山荘[泊]
第2日[7月11日]白馬大池山荘605-647船越の頭-733小蓮華山743-815三国境825-905白馬岳945-1013三国境1020-1100小蓮華山[昼食]1130-1213船越の頭-1250白馬大池1315-1415天狗の庭1425-1540蓮華温泉

白馬岳は夏休みになると混み合うので、梅雨の晴れ間を狙って出かける。栂池自然園からの道は歩きにくかった記憶があるので、今回は蓮華温泉から入り白馬大池で1泊とした。このルートを日帰りでこなす健脚もいるけれど、私にはそんな芸当はできない。

160711CIMG5680a.JPG 160711CIMG5732.JPG
(左)天狗の庭から右に雪倉岳、左端に小蓮華山が見える。(右)白馬大池。右端が白馬大池山荘。奥に小蓮華山の山頂部。

蓮華温泉手前には70台分の駐車場があるが、半分ほどしか埋まっていなかった。1日目は蓮華温泉から白馬大池まで。道は概ね右へ斜上トラバース気味。樹林帯の中、歩きやすい勾配を保ったまま折り返しながら高度を稼いでいく。標高1800mを越えるあたりで右に視界が開け、朝日岳・雪倉岳が望める。このコースではほとんどの場所で雪倉岳が見える。雪倉岳を見るために来たようにも感じてしまう。

ジグザグの登りがあって、斜面にタカネバラなど花の咲く天狗の庭に到着。目の前に雪倉岳、そのずっと左には小蓮華山が見える。足元は岩がゴロゴロし、針葉樹林帯に出入りしながら山腹の右側をたどる。前方に稜線が見え、花畑が広がって白馬大池に到着。チングルマなどの花畑と雪の残る山腹とのコントラストが美しい大池周辺の景色を楽しみながら夕刻を過ごす。山荘の宿泊者は10数人。私は1室をひとりで独占できた。

160711CIMG5817.JPG 160711CIMG5847.JPG
(左)船越の頭から小蓮華山への登り。左に杓子岳・白馬鑓の展望。白馬山頂は微かに頭をのぞかせている。(右)小蓮華山直前で見た雷鳥の親子。

2日目は小蓮華山経由で白馬岳へ。大池周辺の花畑が尽きるとハイマツの中のガレた登り。最初の小ピークは右下を巻いて、その先の船越ノ頭からは杓子・白馬鑓方面の展望が広がる。左右に残雪が残り花が咲く。稜線上の小ピークを幾つか越えて小蓮華山へと登る。その途中、登山道すぐ脇のハイマツの中に親子の雷鳥の姿を見ることができた。今日はこの先、白馬岳山頂直下と下山時の白馬大池直前(雷鳥坂)でも雷鳥を目にすることができた。

160711CIMG5859.JPG 160711CIMG5870a.JPG
(左)小蓮華山からは展望を楽しみながら稜線をたどる。正面が白馬岳山頂。(右)三国境で振り返ると雪倉岳方面の山並みが広がる。

小蓮華山は新潟県最高峰。山頂からは左手に白馬岳の姿が美しい。右手には相変わらず雪倉岳の姿。この先しばらくはやや下りながら、展望が広がる砂礫の稜線を楽しく歩く。遠くは雲が多く、富山の平野がぼんやり霞む。やや登り返して新潟・富山・長野県境の三国境。雪倉岳方面からの道が合流する。

160711CIMG5884a.JPG 160711CIMG5900.JPG
(左)左右に花を見ながら白馬岳へあとわずか。(右)白馬岳山頂。

正面に見える岩場の急登の後は、左下に雪田を見て花畑が広がる。信州側は切れ落ちている。再び尖った小ピークを登れば、あとは緩やかに歩いて白馬岳山頂へ。時期と時間帯のせいか、山頂の登山者は3人だけ。360度の展望だが、杓子・白馬鑓の先や立山方面も雲に隠れがち。振り向くとたおやかな雪倉・朝日方面の山並みが続く。信州側から雲が上がってきた。

下山は往路を戻り、白馬大池経由で蓮華温泉まで下山した。危険な箇所もなく、歩きやすいコース。天候にも恵まれ、多くの花々や雷鳥にも出会うことができた。

160711CIMG5903a.JPG 160711img001.jpg
(左)白馬岳山頂から見た杓子岳・白馬鑓ヶ岳方面。眼下に白馬山荘が見える。

[参考]白馬大池山荘 1泊2食 9,800円
posted by 急行野沢 at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 登山(北アルプス・乗鞍) | 更新情報をチェックする

蓮華温泉[蓮華温泉ロッジ](新潟県糸魚川市)

160711a5969.JPG 160711a5970.JPG

今日は気温が高く、汗だくになってしまった。白馬岳から下山後はやはり目の前の蓮華温泉で汗を流して帰りたい。本来ならいくつもある露天風呂に入りたいところだけれど、疲れ切っていて、少し離れた露天風呂まで歩く気にはならなかったので内湯だけにした。多くの人は露天風呂を目的に訪れるのだろうけれど。古くからの白馬岳への登山口ではあるが、国道148号の平岩からかなりの距離を西の山中に入ったところある。舗装はされているが細い道を車でたどるだけでも、ちょっと疲れるほどの山中の温泉である。

ロッジ内の食堂などを通り過ぎ下ったところに内湯があった。小広い浴槽とシャワーもある洗い場が5人分。当然、源泉掛け流し。単純温泉とのことだが、硫黄臭漂う白濁の湯。泉質は申し分ない。気持ちよく登山の汗を流すことができた。(内湯おとな入浴料金:800円)
posted by 急行野沢 at 20:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 温泉(新潟県) | 更新情報をチェックする

2016年07月01日

八ヶ岳[南沢から阿弥陀岳](茅野市/原村)

美濃戸(赤岳山荘・駐車場)735-(南沢)-933行者小屋944-1041中岳のコル1050-1118阿弥陀岳1157-1216中岳のコル1226-1309行者小屋1315-1345赤岳鉱泉1357-(北沢)-1453堰堤広場1457-1533美濃戸

八ヶ岳のおもなピークの中で登ってないのは阿弥陀岳と権現岳。というわけで、梅雨の晴れ間を狙って阿弥陀岳に登りに出かける。赤岳のついでに登られることが多いと思うが、今回は阿弥陀岳だけを目的地とする。

160701CIMG5511.JPG 160701CIMG5513.JPG
(左)行者小屋から見た中岳[左]と阿弥陀岳[右]。 (右)行者小屋。背後は大同心・小同心と硫黄岳。

美濃戸口から未舗装路を走り、美濃戸の赤岳山荘の駐車場まで車を入れる(駐車料金1,000円)。平日なので駐車場には十分な余裕があった。歩きはじめてすぐの美濃戸山荘前から、右手の南沢沿いの道に入る。針葉樹林の中、足元は石がゴロゴロした八ヶ岳らしい道。沢沿いに進んでは少し登って、再び沢沿いに進む繰り返し。途中、大岩のある場所がほぼ中間点。沢の源頭を横切るように左に長いトラバースがあり、その先涸れ沢と樹林帯が交互にあらわれ、行者小屋にたどり着く。

小屋からは赤岳を中心に右に中岳・阿弥陀岳、左に横岳・硫黄岳などが眺められる。中岳のコルに向かって登っていく。針葉樹林の中をしばらく登った後、沢の源頭部に至り大きな斜上トラバースを繰り返す。展望が開け、八ヶ岳の各ピークが見渡せる。崩壊地の際をロープに頼って急登して回り込めば、すぐに中岳のコル。目の前に阿弥陀岳の岩稜がそそり立つ。

160701CIMG5533.JPG 160701CIMG5568.JPG
(左)梯子・鎖もある阿弥陀岳への岩稜。中岳のコルから見上げる。(右)阿弥陀岳山頂から見た赤岳。

阿弥陀岳への道は梯子が1箇所、鎖が数箇所。手足を使って岩場を登っていく。振り向くと赤岳の姿が美しい。それを理由に休みながら登る。最後はハイマツがあらわれて阿弥陀岳山頂に飛び出す。多くの石仏などが立つ小広場の山頂からは360度の展望。主役はやはり赤岳。権現岳の左に富士山、右に甲斐駒が浮かぶ。横岳から硫黄岳・天狗岳・蓼科山へと見渡せる。ただ、それ以上遠くの山並みは雲に隠れている。山頂の登山者は5人程度。遠目に赤岳山頂には多くの登山者の姿が見える。

160701CIMG5550.JPG 160701CIMG5606.JPG
(左)阿弥陀岳山頂からの権現岳。左に富士山が見える。(右)赤岳鉱泉。横岳から赤岳への稜線が屏風のよう。

時間的にこれから赤岳まで足をのばすのは厳しいけれど、このままでは少々あっけない。往路を行者小屋まで戻り、赤岳鉱泉経由、北沢をたどって美濃戸に戻った。赤岳鉱泉までは行者小屋から針葉樹林帯の中の道を30分ほど。北沢沿いの道は、沢に沿って橋や木道が整備され、沢の流れが美しく感じられた。堰堤広場からは淡々と林道をたどって美濃戸に戻った。

160701CIMG5625.JPG 160701img001.jpg
(左)北沢沿いの道。
posted by 急行野沢 at 23:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 登山(南八ヶ岳) | 更新情報をチェックする

湯川温泉[河童の湯](茅野市)

160701aCIMG5631.JPG 160701aCIMG5632.JPG

八ヶ岳から美濃戸に下山した後は、白樺湖経由で長野に戻る途中にある湯川温泉「河童の湯」で汗を流す。湯に特徴は乏しく、循環・加温・加水。温泉としての泉質を求めて入りに行くところではないと思う。地元の利用が中心のようす。休憩室には「河童」の由来について書かれていた。

露天風呂があるのは、この手の茅野市内の施設としては珍しいのではないだろうか。ただ、周囲は住宅地なので、露天風呂からの展望などは期待できない。登山の帰りに、さっと汗を流すのには適度な規模で、よい雰囲気の施設だった。(おとな入浴:400円)
posted by 急行野沢 at 23:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 温泉(諏訪) | 更新情報をチェックする