大平山荘445-457バス道路から双児山入口-550二合目555-652双児山702-750駒津峰755-820六方石-915甲斐駒ケ岳1010-1045六方石1055-1115駒津峰-1213仙水峠1225-1255仙水小屋-1330長衛小屋-1350北沢峠-1400大平山荘
大平山荘1505=(南アルプス林道バス)=1545仙流荘
大平山荘の小母さんに「甲斐駒は時間がかかる」といわれ、急かされるように5時前に出発。北沢峠は経由せず、バス道路途中から「双児山」の表示に従い左に入るショートカットルートへ。途中、雨量観測所があり、その先で北沢峠からの道を右から合わせる。双児山までは針葉樹林帯の中、標高差600mの我慢の登り。尾根上をときに直登し、ときに大きくジグザグを繰り返す。
(左)双児山へは樹林帯の登り。(右)双児山ではじめて展望が開ける。
双児山山頂でようやく展望が開ける。いったん下って樹林帯に入った後、駒津峰へ向けハイマツの中、石ゴロの急登。しかし展望が開けたので気持ちはよい。右手に富士山・北岳・仙丈など。最後は右手にトラバース気味になり、駒津峰に到着。目の前に甲斐駒の迫力ある山頂部がそそり立つ。花崗岩をまとい真っ白な姿が印象的。
(左)駒津峰に至ると迫力ある甲斐駒の山頂部が迫る。この先いったん下って登り返す。(右)六方石のあたりは岩場が続く。
この先は岩場の連続となる。いったん大きく下った後、いくつかのアップダウンで六方石の右下に。その先で直登と巻道の2つのコースが分かれる。右の巻道を選んだが、すぐに岩場の大きな段差がある。その先はトラバース気味に進んだ後、花崗岩の砂礫地に入る。左に登ったり、右に巻いたりを数回繰り返す。右に摩利支天への道を分けしばらく進めば、道は左に曲がり標高差100mの登りで山頂へ。
(左)最後は花崗岩の砂礫地を山頂へ。(右)甲斐駒ケ岳山頂。背景は左に北岳・間ノ岳、右に仙丈。
山頂からの展望はいうまでもなく360度。鳳凰三山の向こうに富士山、その右に北岳・間ノ岳、さらに右に仙丈が大きい。中央アルプスや北アルプスも見える。山頂の登山者は15人ほど。1時間弱も展望を楽しむうちにどんどん雲があがってきて、視界は閉ざされがちとなった。その頃合いをみて下山にかかる。
(左)甲斐駒山頂からの眺望。鳳凰三山の向こうに富士山。右に北岳・間ノ岳。(右)仙水峠付近は両斜面からの岩で埋まったような谷状の地形。
復路は駒津峰までの登り返しがきつい。駒津峰からは仙水峠を経由する道で下山する。ハイマツ帯からダケカンバの樹林を過ぎ、針葉樹林帯へ。かなりの斜度を急降下。木の間越しに谷の向こうに岩がゴロゴロしているのが見える。思ったよりも時間がかかって仙水峠へ。右折して仙水小屋方面へ。両側から岩が崩れ落ちたような谷状の中を下っていく。樹林帯に入れば仙水小屋は近い。その下で沢を右岸に渡って、あとは沢沿いにゆるやかに下る。
予定よりも一本早いバスにと思ったが、疲労のせいか途中から時間がかかってしまい断念。長衛小屋を過ぎ、バス道路から北沢峠へ。さらに下って大平山荘に寄り、朝預けた荷物を回収。何かにつけ世話をやいてくれる小屋の小母さんが、親切にもバスが山荘前に停車するよう頼んでくれた。2日間、天候に恵まれた山行ができた。仙流荘到着後、車で高遠の「さくらの湯」に立ち寄り、汗を流した。
(左)昔ながらの山小屋の雰囲気を残す大平山荘。