天元台ロープウェイ・湯元駅900=(ロープウェイ)=906天元台高原駅914=(リフト3本)=950北望台953-1013かもしか展望台-1036大凹-1110凡天岩-1120天狗岩-1133西吾妻小屋1143-1153西吾妻山1155-1210天狗岩1220-1300大凹(ベンチ・休憩)1325-1342かもしか望台-1402北望台1408=(リフト3本)=1450天元台高原駅1500=(ロープウェイ)1506湯元駅
裏磐梯に滞在して2つめの登山は、白布峠を越え山形県側に入って西吾妻山へ。ロープウェイとリフトを乗り継いで高度を稼げば、あとは標高差200m程度で山頂へ到達できる山。そんな風に甘く見ていたきらいがある。途中で雨が降り始め、滑りやすい岩がちの道に時間がかかった。
(左)かもしか展望台。霧の中で展望なし。(右)かもしか展望台からの下りで、大凹方面を見渡す。
あまり天気の良くない平日なので、ロープウェイの客は他に1組のみ。その先のリフト3本を乗り継いで天元台スキー場の最高地点までは1時間弱かかる。かもしか展望台までは、針葉樹林帯の中、石がゴロゴロした登り。展望台に到着しても周囲は霧がかかり展望は皆無。
そこから下りはじめると木道となり、周囲に湿原が広がり始める。人形石への道を左に分ける頃には少し晴れ間ものぞいて、大凹の一面の湿地帯の中、気持ちよく歩くことができた。右手に水場を見た先は、岩がちの急登となる。ときどき振り返ると大凹方面の広々とした景観が楽しめる。
(左)急登の途中で大凹方面を振り返る。(右)岩が重なる凡天岩。
再び池塘が点在する湿原の木道を進めば、岩ゴロの登りを経て凡天岩の下に出る。右下をトラバース気味に進めば、岩がゴロゴロした広場に出る。その先、道は水平となって天狗岩の広場に出る。こちらも岩が累々とした広場。広場の一角を左に行くと西吾妻山だが、今回は奥にある祠の脇を通って西吾妻小屋へ先に行く。緩やかに湿地の中の木道をたどれば赤い屋根の西吾妻小屋へ。無人の避難小屋だがトイレはあった。
(左)天狗岩付近から西吾妻山山頂。(右)湿原の中の西吾妻小屋。
小屋から東に樹林帯の中を緩やかに登れば、西吾妻山の山頂。樹林に囲まれて展望のない山頂であることは予習済み。ただ、思っていたよりさらに山頂らしくなかった。早々に天狗岩に向かって下れば、途中から湿原の中の木道となる。そのまま天狗岩の広場に出て往路を戻る。
小雨が降り始め、下山の急坂では足元が滑りやすく、思いのほか時間がかかった。大凹のベンチで休憩をしていたら、本格的な雨となったため人形石には立ち寄らず、黙々とリフト乗場まで下った。湿原の木道は楽しいものの、途中は急坂で歩きにくい道が結構ある。前半は湿原を見渡すくらいの展望はあったものの、後半は展望が霧と雨に閉ざされた山行となった。20人ほどの大グループとすれ違ったほかは、数組程度の登山者と出会っただけだった。
(左)樹林に囲まれて展望のない西吾妻山山頂。
[参考]天元台ロープウェイ+リフト3本 往復 ひとり3,500円
2016年10月18日
<東北遠征> 白布温泉[森の館](山形県米沢市)
西吾妻山の登山で雨の中を歩き、からだが冷えてしまったので、ロープウェイ湯元駅から一番近い「森の館」で入浴することにした。白布温泉の湯に入るのは初めて。コンパクトな施設で、浴室内には洗い場が4つと三角形の湯舟。露天風呂もない。シャンプーも備え付けられていない。しかし、掛け流しの湯は気持ちよい。やや熱めだったけれど、体を沈めているうちに気持ちよくなってきた。冷たい雨が降っていたけれど、湯から上ってもあたたかさが続いた。
「森林体験交流センター」という別名が付いていて、森林・木材に関係した施設なのだろうか。よくある日帰り施設や温泉旅館のような華やかさはないものの、この湯があれば十分という気がする。(おとな入浴:ひとり395円)
2016年10月16日
<東北遠征> 磐梯山 (福島県磐梯町/猪苗代町)
磐梯山ゴールドウェイ・八方台登山口905-925中ノ湯跡-1038弘法清水1055-1125磐梯山1145-1212弘法清水1302-(お花畑)-1317分岐-1414中ノ湯跡1424-1448八方台登山口
観光も兼ねて家人と裏磐梯へ出かける。初日は会津の名峰・磐梯山への登山。最も短時間で登れる磐梯山ゴールドウェイの八方台からのルートを選ぶ。秋晴れの日曜日なので八方台の駐車場は満杯。多くの車が前後の路側にとまっている。係員の指示に従いその列の中に駐車する。こうした係員を配備した対応はありがたい。
(左)八方台登山口。(右)中ノ湯跡。廃墟の温泉宿があり、その前には天然の足湯が楽しめる池。
多くのグループと前後しながら、ブナ林の中を歩きはじめる。中ノ湯跡までは幅の広い緩やかな道。中ノ湯跡は昔の温泉宿の廃墟があり、周囲には湯が湧き出し硫黄臭が漂っている。前方の景色が開けて山頂が見えた。すぐに左に裏磐梯スキー場からの道をあわせて緩やかな道を行くと、その先は岩まじりの急登が続く。
(左)弘法清水の東側には広場がある。(右)磐梯山山頂直下から北側の展望。裏磐梯の湖沼群と西吾妻山。
樹林帯の中、展望はないがところどころ左手の木の間越しに檜原湖方面が開ける。その先は尾根の右下を行くトラバース気味の道。紅葉もところどころ。進んでも標高をあまり稼いでいないのが気になる。前方に見えはじめる山頂部は、ますます高くなるように見える。登りが少し厳しくなった後、傾斜は緩みお花畑への分岐。右に緩やかに進めば、弘法清水の水場に到着。売店の小屋が2軒建ち、携帯トイレも用意されている。
小屋の東側が広場になっていて、北側の展望が広がる。天気は快晴。間近には噴火口跡や荒々しい岩壁、向こうには裏磐梯の湖沼群、遠く吾妻連峰や安達太良山、飯豊連峰の山々。弘法清水の脇から、山頂への急登となる。足元は段差が大きく登りにくい。左右にあらわれる展望に気を紛らわせ、30分も登れば三角点と祠がある磐梯山山頂。
(左)磐梯山山頂。南側には猪苗代湖が広がる。(右)弘法清水から少し下り、お花畑方面へ周回する。
磐梯山は独立峰なので360度の眺望。いままで見えなかった南側には猪苗代湖が広がっている。西側直下に売店が建つ。ざっと数えたところでは、山頂にいる登山者は200人ほど。大変な賑わいだ。弘法清水まで下ってから広場でゆっくり休憩。北側直下の道を半周して噴火口の際を歩き、お花畑(この季節には花はない)を経由してもとの道に戻り、往路を下山した。
(左)お花畑付近から見上げた磐梯山の山頂部。
観光も兼ねて家人と裏磐梯へ出かける。初日は会津の名峰・磐梯山への登山。最も短時間で登れる磐梯山ゴールドウェイの八方台からのルートを選ぶ。秋晴れの日曜日なので八方台の駐車場は満杯。多くの車が前後の路側にとまっている。係員の指示に従いその列の中に駐車する。こうした係員を配備した対応はありがたい。
(左)八方台登山口。(右)中ノ湯跡。廃墟の温泉宿があり、その前には天然の足湯が楽しめる池。
多くのグループと前後しながら、ブナ林の中を歩きはじめる。中ノ湯跡までは幅の広い緩やかな道。中ノ湯跡は昔の温泉宿の廃墟があり、周囲には湯が湧き出し硫黄臭が漂っている。前方の景色が開けて山頂が見えた。すぐに左に裏磐梯スキー場からの道をあわせて緩やかな道を行くと、その先は岩まじりの急登が続く。
(左)弘法清水の東側には広場がある。(右)磐梯山山頂直下から北側の展望。裏磐梯の湖沼群と西吾妻山。
樹林帯の中、展望はないがところどころ左手の木の間越しに檜原湖方面が開ける。その先は尾根の右下を行くトラバース気味の道。紅葉もところどころ。進んでも標高をあまり稼いでいないのが気になる。前方に見えはじめる山頂部は、ますます高くなるように見える。登りが少し厳しくなった後、傾斜は緩みお花畑への分岐。右に緩やかに進めば、弘法清水の水場に到着。売店の小屋が2軒建ち、携帯トイレも用意されている。
小屋の東側が広場になっていて、北側の展望が広がる。天気は快晴。間近には噴火口跡や荒々しい岩壁、向こうには裏磐梯の湖沼群、遠く吾妻連峰や安達太良山、飯豊連峰の山々。弘法清水の脇から、山頂への急登となる。足元は段差が大きく登りにくい。左右にあらわれる展望に気を紛らわせ、30分も登れば三角点と祠がある磐梯山山頂。
(左)磐梯山山頂。南側には猪苗代湖が広がる。(右)弘法清水から少し下り、お花畑方面へ周回する。
磐梯山は独立峰なので360度の眺望。いままで見えなかった南側には猪苗代湖が広がっている。西側直下に売店が建つ。ざっと数えたところでは、山頂にいる登山者は200人ほど。大変な賑わいだ。弘法清水まで下ってから広場でゆっくり休憩。北側直下の道を半周して噴火口の際を歩き、お花畑(この季節には花はない)を経由してもとの道に戻り、往路を下山した。
(左)お花畑付近から見上げた磐梯山の山頂部。
2016年10月07日
蓮華岳~針ノ木岳(大町市/富山県立山町)
第1日[10月6日]扇沢登山口905-1020大沢小屋-1150鎖場上1205-1330針ノ木峠(針ノ木小屋)1350-1450蓮華岳1530-1615針ノ木小屋
第2日[10月7日]針ノ木小屋645-744針ノ木岳845-927針ノ木小屋1005-1058鎖場上1113-1215大沢小屋1225-1324扇沢登山口
台風一過の晴天を狙って、扇沢から針ノ木・蓮華に登るプラン。ところが前夜の強風による倒木のため扇沢手前で道路通行止め。2時間半ほど待たされて開通。扇沢駅左手の登山口から歩き始めたのは9時過ぎになった。車道と何回か交差した後、左へと登山道に入るとすぐに倒木に出くわす。これも昨夜の強風によるもので、ヤブを漕いで迂回する。
(左)右側の岩場はこのルート唯一の鎖場。(右)砂礫地をジグザグに登り針ノ木峠へ。
涸れた沢を横切り、ブナ林、湧き水を抜けて大沢小屋までは比較的なだらかな道が樹林帯に続く。大沢小屋は閉まっていた。支沢を2つほど越してから篭川河原に降り、左側(右岸)に渡る。河原を歩くように進めば、両側から岩峰がせり出すノド。右手に沢を渡り正面の岩へ取り付いて鎖場の連続となる。唯一緊張するところ。この辺りは夏初めには雪渓ルートになるのだろうが、今年はずいぶん早い時期から雪がなかったようだ。
支沢をいくつか越えて再び本流の左側に移り登った先で、ペンキで「大岩」「レンゲ沢」と書かれた岩があり左からレンゲ沢が合流。水に困ることがないのがこのルートの利点。水は涸れ対岸に大岩が連なる谷状の地形を急登していけば、はるか前方の稜線に針ノ木峠の案内標が見える。谷の右側に移り砂礫の中をジグザグに登る。見かけよりは登りやすい道。そして針ノ木小屋の建つ針ノ木峠に到着。
(左)蓮華岳への稜線は白砂ハイマツの気持ちのよい道。(右)蓮華岳山頂。縦走路はここで右折。
蓮華岳まで往復する。大町方面から見ると膨大な三角形に見えるので、気になっていた山。ひと登りで庭園風の風景になり、岩の脇を過ぎ、正面に見える2754ピークを越える。そこからは白砂とハイマツの緑の中、気持ちよい稜線歩き。緩やかな登りで若一王子神社奥宮へ、その奥に山頂標柱と三角点。縦走路は右折し下っていく。目の前に爺ヶ岳が大きい。濃い霧も少しずつ流れて、鹿島槍・剱岳・針ノ木岳なども時々顔を見せる。
(左)蓮華側から見おろした針ノ木小屋。(右)手前の岩峰は右を巻いて針ノ木岳の山頂へ。
針ノ木小屋で一泊。小屋前からも富士山や槍ヶ岳ほか北アルプス南部の山々が見渡せる。宿泊者は15人ほどなので、十分なスペースが得られてゆっくり休むことができた。あと数日で小屋閉めとなる。翌朝は素晴らしい快晴。右に後立山の峰々を見ながら針ノ木岳に向かう。小屋の西側から岩がちの急登。北側斜面には霜柱も。2つばかり小ピークを越えて、その先は左に岩峰を見て右下を巻く。ジグザグの道は岩場の登りが多くなり、稜線に出れば足元がガラガラした登りで針ノ木岳山頂へ。
(左)針ノ木岳山頂。背景は槍ヶ岳はじめ北アルプス南部の山々。(右)針ノ木岳から見た後立山連峰。右から爺ヶ岳・鹿島槍・五竜・白馬三山。手前はスバリ岳・赤沢岳。
好天にも恵まれ360度の大展望。眼下には黒部湖、その向こうに立山劔岳。北アルプスのど真ん中なので、遠く槍穂高から表銀座・裏銀座・後立山の山々が名乗りを上げる。妙高方面や浅間山、富士山まで望めた。1時間も風景を楽しんでから針ノ木峠経由で扇沢に下った。途中、登るときに邪魔になっていた倒木を撤去する作業をしてくれていた。感謝。
(左)西側には眼下に黒部湖。その向こうに立山・剱岳。
[参考]針ノ木小屋 1泊2食 9,300円
第2日[10月7日]針ノ木小屋645-744針ノ木岳845-927針ノ木小屋1005-1058鎖場上1113-1215大沢小屋1225-1324扇沢登山口
台風一過の晴天を狙って、扇沢から針ノ木・蓮華に登るプラン。ところが前夜の強風による倒木のため扇沢手前で道路通行止め。2時間半ほど待たされて開通。扇沢駅左手の登山口から歩き始めたのは9時過ぎになった。車道と何回か交差した後、左へと登山道に入るとすぐに倒木に出くわす。これも昨夜の強風によるもので、ヤブを漕いで迂回する。
(左)右側の岩場はこのルート唯一の鎖場。(右)砂礫地をジグザグに登り針ノ木峠へ。
涸れた沢を横切り、ブナ林、湧き水を抜けて大沢小屋までは比較的なだらかな道が樹林帯に続く。大沢小屋は閉まっていた。支沢を2つほど越してから篭川河原に降り、左側(右岸)に渡る。河原を歩くように進めば、両側から岩峰がせり出すノド。右手に沢を渡り正面の岩へ取り付いて鎖場の連続となる。唯一緊張するところ。この辺りは夏初めには雪渓ルートになるのだろうが、今年はずいぶん早い時期から雪がなかったようだ。
支沢をいくつか越えて再び本流の左側に移り登った先で、ペンキで「大岩」「レンゲ沢」と書かれた岩があり左からレンゲ沢が合流。水に困ることがないのがこのルートの利点。水は涸れ対岸に大岩が連なる谷状の地形を急登していけば、はるか前方の稜線に針ノ木峠の案内標が見える。谷の右側に移り砂礫の中をジグザグに登る。見かけよりは登りやすい道。そして針ノ木小屋の建つ針ノ木峠に到着。
(左)蓮華岳への稜線は白砂ハイマツの気持ちのよい道。(右)蓮華岳山頂。縦走路はここで右折。
蓮華岳まで往復する。大町方面から見ると膨大な三角形に見えるので、気になっていた山。ひと登りで庭園風の風景になり、岩の脇を過ぎ、正面に見える2754ピークを越える。そこからは白砂とハイマツの緑の中、気持ちよい稜線歩き。緩やかな登りで若一王子神社奥宮へ、その奥に山頂標柱と三角点。縦走路は右折し下っていく。目の前に爺ヶ岳が大きい。濃い霧も少しずつ流れて、鹿島槍・剱岳・針ノ木岳なども時々顔を見せる。
(左)蓮華側から見おろした針ノ木小屋。(右)手前の岩峰は右を巻いて針ノ木岳の山頂へ。
針ノ木小屋で一泊。小屋前からも富士山や槍ヶ岳ほか北アルプス南部の山々が見渡せる。宿泊者は15人ほどなので、十分なスペースが得られてゆっくり休むことができた。あと数日で小屋閉めとなる。翌朝は素晴らしい快晴。右に後立山の峰々を見ながら針ノ木岳に向かう。小屋の西側から岩がちの急登。北側斜面には霜柱も。2つばかり小ピークを越えて、その先は左に岩峰を見て右下を巻く。ジグザグの道は岩場の登りが多くなり、稜線に出れば足元がガラガラした登りで針ノ木岳山頂へ。
(左)針ノ木岳山頂。背景は槍ヶ岳はじめ北アルプス南部の山々。(右)針ノ木岳から見た後立山連峰。右から爺ヶ岳・鹿島槍・五竜・白馬三山。手前はスバリ岳・赤沢岳。
好天にも恵まれ360度の大展望。眼下には黒部湖、その向こうに立山劔岳。北アルプスのど真ん中なので、遠く槍穂高から表銀座・裏銀座・後立山の山々が名乗りを上げる。妙高方面や浅間山、富士山まで望めた。1時間も風景を楽しんでから針ノ木峠経由で扇沢に下った。途中、登るときに邪魔になっていた倒木を撤去する作業をしてくれていた。感謝。
(左)西側には眼下に黒部湖。その向こうに立山・剱岳。
[参考]針ノ木小屋 1泊2食 9,300円