磯部登山口921-953桜清水石柱-1013稜線鉄塔-1047五里ヶ峰1120-1138稜線鉄塔-1152葛尾城跡1210-1230稜線鉄塔-1255磯部登山口
今冬も雪が少ないので里山歩きに出かける。手近な五里ヶ峰へ、今回は未踏の旧戸倉町磯部からの道を選ぶ。国道18号を長野方面から南下し、踏切を渡って磯部集落の中を上って行く。簡易舗装の途切れる箇所の左側に5台ほどの駐車スペースがある。
(左)「米入口」の案内板を見て右の橋を渡る。
そのまま沢沿いに続く道を歩きはじめる。右手に疑木の手摺が続いている。砂防ダムを左から2つ越えて、石仏と「米入口」を示す案内板を見て右に橋を渡る。その先は葛尾山から真西に派生する尾根の北側山腹を、折り返しながら東に登っていく。終始歩きやすい道ではあるが、葛尾城跡保存会による石柱が所々に立てられていて励みになる。
「乙女の泣坂」石柱から杉林の中をジグザグに登れば、落葉の道となり、やや緩み「桜清水」「石打古場」の石柱。溝状の道を折り返しながら登れば、広場に四阿のある「陰の松」。山仕事の休憩場所だったという。前方に稜線らしき地形が見え、緩やかに登っていけば送電鉄塔のある稜線に到達する。
(左)乙女の泣坂。各所に案内石柱がある。この先、落葉の中の登りが続く。(右)稜線に出たところの送電鉄塔。
まずは左に進み、五里ヶ峰へ。赤松の尾根のややきつい退屈な登り。ヒノキの植林地の後、落葉の平坦地に出ると、右・鏡台山、左・福井からの道をあわせる。わずかな登りで五里ヶ峰の草地の山頂へ。北から西が開かれている。曇りがちだが、飯縄・戸隠方面から白馬・五竜・鹿島槍、そして槍・穂高まで北アルプスほぼ全容を展望できた。
(左)草地が広がる五里ヶ峰の山頂。右は大林山。(右)五里ヶ峰からの展望。右に飯縄・高妻から左に五竜・鹿島槍まで。さらにこの左には槍・穂高まで。
稜線鉄塔まで戻り、そのまま直進して葛尾城跡を目指す。左手に案内板のある林道終点の広場を見て、右に進めばなぜか道脇に電話ボックス。その先、赤松の稜上を進み、山城らしい堀切を4つほど下り登りして葛尾城跡に到着。祠・石灯籠や四阿があり、右に戸倉、左に坂城の街を見おろす。遠く後立山、蓼科山も望める。
下山は稜線鉄塔まで戻り、陰の松経由で往路を戻った。途中、五里ヶ峰直下で一組の登山者とすれ違った。雪はほとんどなくて晩秋の里山のよう。曇り気味の天気だったが、北アルプスの展望が得られたのが嬉しかった。下山後は戸倉の観世温泉で冷えた体を温めてから帰路についた。
(左)葛尾城跡から見た五里ヶ峰。(右)葛尾城跡から見おろした坂城の街。右手遠くに蓼科山が霞んでいる。