2017年07月09日

黒斑山(小諸市/群馬県嬬恋村)

車坂峠938-(表コース)-1006コマクサ群生地-1042噴火避難小屋-1100トーミの頭1105-1123黒斑山1206-1223トーミの頭1230-(中コース)-1300ガレ場(標高2,000m)-1327車坂峠

家人と登山することになったが、例によって「2時間くらいしか歩きたくない」というので山の選定に苦労する。選ばれたのは行程も短く、浅間山の展望台でもある黒斑山。車坂峠のビジターセンター前の駐車場は満車状態。係員の指示で少しアサマ2000スキー場側に下った駐車スペースに車をとめる。

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(左)車坂峠の登山口。(右)表コース。足元がゴロゴロした登り。

多くの人と前後して車坂峠の登山口から表コースを歩きはじめる。咲き残りのシャクナゲも見られる樹林帯をひと登りして、緩やかな車坂山(2,050m圏)を越えると木の間に黒斑山山頂部が見える。足元には小さな花が咲いている。鞍部から登り返していくと、車坂峠側を見おろすザレ地にはコマクサが群生している。その先は樹林に出入りしながら緩やかな道が続いた後、階段状の急登となる。

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(左)槍ヶ鞘とトーミの頭の鞍部では中道コースが分岐する。(右)トーミの頭から見た浅間山。

傾斜が緩むと噴火避難のためのかまぼこ型避難小屋があらわれ、その先の小ピークを過ぎて下れば、展望が開け「槍ヶ鞘」の標識柱が立っている。右手に浅間山と山腹の大斜面、正面にはトーミの頭。中道コースが分岐する鞍部に下ってから、足元がガラガラした登りで岩峰状のトーミの頭に登りつく。前方に黒斑山の山容が望める。

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(左)トーミの頭から見た黒斑山。(右)黒斑山山頂。

小ピークを緩やかに越えて、針葉樹林帯の中を登っていく。右手は断崖である。非常通報のスピーカーのある噴火観測施設を過ぎれば、意外とあっけなく黒斑山山頂にたどり着く。手狭な山頂は20人ほどの人々で賑わっていた。霧が動いて、一番の見物である浅間山の山容はその姿を見せたり隠したり。

下山はトーミの頭を経て、その先の鞍部から中道コースを下る。前半はコイワカガミ咲く平坦な樹林の道。ガラガラした下りにかわり、標高2,000m付近で高峰方面の展望が開けるガレ場を通過。道が緩やかになり右手に天然唐松保護林が広がるあたりは雰囲気のいいところ。階段状の下りから平坦な道をたどって車坂峠に帰り着いた。

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(左)帰路トーミの頭からの下りで前方に槍ヶ鞘方面を望む。

簡単に登れる山だからだろうか、多くの人が登っていて驚いた。山慣れた人に引率されたスニーカー履きの集団や家族連れも見られる。起点の車坂峠が標高2,000m弱だから、標高差400mほどで気軽に山の雰囲気を味わえる。こういう山も軽視してはいけないと思った。

posted by 急行野沢 at 21:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 登山(浅間・高峰) | 更新情報をチェックする