舟山十字路602-632林道終点-728御小屋山738-824不動清水830-942露岩(標高2625)-1022阿弥陀岳1112-1140露岩-1223不動清水1228-1307御小屋山1312-1353林道終点-1416舟山十字路
梅雨空のような天気が多く、晴天が続かない。天気予報を見て縦走登山計画を何回か繰り延べた。しかしぐずぐすしていても仕方ない。そこで、日帰りで御小屋尾根から阿弥陀岳を目指す。八ヶ岳美術館の北側交差点から東に入り、舗装道を道なりに進めば舟山十字路。ゲート前に10数台分の駐車スペースが用意されているが、先着は3台。ときどき日差しがあるが、雲が山並みの大方を覆っている。
(左)舟山十字路。ゲート前に駐車スペースがある。(右)御小屋山山頂。手前に美濃戸への分岐と三角点がある。
ゲートから林道を歩く。周囲は唐松林。すぐの分岐で左に曲がり、あとは案内板に従えば30分ほどで林道終点。緩やかな道を進み、虎尾神社への尾根を右に見て左下をトラバース。その先は右手山腹に向けて、ときにジグザグに登る。直登や巻道が交錯するがどれを選んでも大差ない。だらだらとした登りが意外に長く感じられる頃、美濃戸への分岐があらわれ、その先に御小屋山の三角点と山名標。
御小屋山の前後はしっとりした苔と針葉樹の緩やかな道が続く。緩やかな小ピークを越えていったん下った後、針葉樹林の緩急の登りで不動清水への分岐へ。坂の途中に水場を示す案内板がある。ここまでは概ね歩きやすい道が続いたが、この先は足元がガラガラした急登の連続となる。林相の変化や右手の崩壊地などを見ながら、つらい登りを我慢する。
(左)不動清水への分岐。この先急登。(右)森林限界を越えガレ場の登り。
標高2560付近で大岩を右手に巻くあたりから、樹林帯をぬけ視界が開けてくる。標高2625の露岩に立つと、目の前はハイマツ帯。斜面に咲く花(ミヤマダイコンソウ、オヤマリンドウ)に気を紛らせ、ガレ場をジグザグに登る。ロープも頼りに登れば、右手から中央稜ルートが合流し山頂稜線に躍り出る。目の前に岩峰が2つ。1つめは右を簡単に巻き、2つめはロープ・梯子・鎖を使って慎重に上を越える。
(左)花を見ながらロープを頼りに登る。(右)山頂稜線に出ると岩峰が2つ。右奥が阿弥陀岳山頂。
その後は緩やかにハイマツの中を進んで阿弥陀岳の山頂に到着。標柱や石祠・石仏などで賑やかな山頂。霧が流れるのを待つと、その晴れ間に赤岳の姿は望めるものの、他の方向は雲に覆われて展望はない。こんな天気の平日なのに、夏休み中なので山頂には20人近い登山者がいた。ただ、御小屋尾根からの登山者はほんの数人。
下山は往路を戻った。北陸・東北が梅雨明けしたという。明日あたりからは天気が良くなるのかもしれない。
(左)阿弥陀岳山頂から赤岳を望む。今日の天気ではこの程度の展望。
2017年08月02日
八ヶ岳温泉[もみの湯](原村)
阿弥陀岳から下山後は、八ヶ岳美術館から西に進んだところにある八ヶ岳温泉「もみの湯」で汗を流す。公営の宿泊施設に併設された日帰り温泉施設。別荘地や高原の観光施設などが点在している一帯にあり、八ヶ岳から西麓に下山した際には使い勝手がいいのではないか。思ったよりも、地元の利用客が多い印象だった。
洗い場も多くあって、内湯・露天風呂にサウナも備えている。湯はやや黄緑色に染まっているように見える。内湯は半循環か。露天風呂は屋根があり、目隠しで囲われて見晴らしはきかないが、源泉掛け流しとのことで、気持ちよい浴感。施設内は休憩場所をはじめ広々としたつくりで、ゆっくりと寛ぐことができた。(入浴:おとな500円)