鳥居峠林道終点・登山口1040-1115花童子宮跡-1135[1958ピーク]-1157古永井分岐[2040ピーク]-1220[2144ピーク]1225-1302稜線分岐(縦走コースと合流)-1310四阿山1336-1409[2144ピーク]-1428古永井分岐1433-1503的岩-1519登山口
朝起きて、天気が意外によいので急いで用意して出かける。四阿山には何回も登ったが、鳥居峠側ルートは未踏なのでそちらから辿る。国道144号線の鳥居峠から、北に向かうダートの林道で終点の駐車場へ。15台分ほどのスペースはほぼ埋まっている。歩き始めは10時40分と褒められた時間ではない。雲が多く山頂の展望は期待薄。
(左)花童子宮跡には花畑が広がる。(右)古永井分岐を過ぎて、花が咲く鞍部から2144へ急登。
登りは花童子宮跡経由のルートへ。唐松と笹の道を緩やかに登って前方の尾根に乗り、左に登れば祠と四阿をひとつ過ぎて花童子宮跡へ。ここにも四阿があり、花畑が広がる。ハクサンフウロやヤナギラン。その向こうは的岩山だろうか。ときどき右手が開ける樹林帯の登りが緩めば、右からの尾根を合わせて1958ピーク。
いくつかの祠を傍らに見て樹林帯を登れば、古永井分岐(2040ピーク)で的岩からの道を合わせる。ここにも四阿があり、南方向の展望が広がる。緩く下った鞍部は左右が開け、広々とした花畑が嬉しい。マツムシソウやカラマツソウ。足元の花に気を紛らせながら、2144ピークへのガラガラした急登に汗を流す。
(左)嬬恋清水への分岐。前方に山頂部が見える。(右)根子岳からの縦走路に合流して四阿山へ最後の登り。
傾斜が緩み針葉樹林帯に入り2144ピークへ。いったん下り、ところどころ木段のある緩急の登り。霧が流れる合間に、右手前方に山頂部がときどき望める。嬬恋清水という水場を示す案内板があり、その後はもっぱら木製階段の登りが連続する。四阿高原への道を左に分け、根子岳からの縦走路と合流して、山頂台地の一角に到達。前方の霧の中から根子岳が姿を見せた。
わずかな登りで四阿山の山頂へ。南側を向いた祠を過ぎ、その先の祠がある場所が最高点。周囲は雲が多く、上田平の方向が晴れている他ははかばかしい展望は得られない。夏休みの土曜日なので手狭な山頂は20~30人ほどの登山者で賑わっていた。スニーカーで登っている人も見られた。
(左)霧の中から根子岳が姿を現した。(右)四阿山山頂。周囲は雲が覆い展望は限られていた。
下山は往路を戻り、古永井分岐から的岩を経由する。樹林帯を急降下した後、左手に花も咲く草原が広がり、向こうに花童子宮跡の四阿も見える。コメツガ原生林の中をトラロープに従って下り、明るい樹林帯に入ればほどなく的岩の下に出る。道標に従いミズナラの樹林帯を下れば、沢状の地形となり唐松林の中を辿って登山口に戻り着く。
終始歩きやすい道で、危険な場所もない。花畑や笹原、しっとりした針葉樹林帯といった変化も楽しめる道で、十分に楽しむことができた。
(左)的岩への下りで左手に草原が広がる。