第1日[8月24日]池の口自然郷・横岳登山口駐車場712-742貯水池-907倒木-952倒木帯957-1105三叉峰(主稜線)1115-1152二十三夜峰1121-1235赤岳展望荘-1307赤岳-1400赤岳頂上山荘・泊
第2日[8月25日]赤岳頂上山荘710-738赤岳展望荘-833三叉峰848-938倒木帯943-倒木1015-1121貯水池1141-1202登山口駐車場
八ヶ岳主稜線へのルートの中でも、杣添尾根は一段と地味な存在だと思う。今回、数人の登山者にしか出会わなかった。単調な針葉樹林帯の登りに終始し、途中にこれといったポイントもない。ただ、横岳稜線に早く到達できるので利用価値はあるのでないか。天気予報は日本海側は悪かったが、八ヶ岳周辺はまずまず。しかし結局、2日間、悪天候の中を歩くこととなった。
(左)登山口。前方右手に登山者用駐車場がある。(右)杣添尾根は苔むす針葉樹林帯の登りが続く。
南牧村の別荘地「海の口自然郷」の最奥部に登山口があり、近くに10台分の登山者用駐車場(無料)がある。先着は3台。最初は別荘地を30分ほど歩く。途中、林道に出て四阿のある貯水池から本格的な登山道に。すぐ沢を渡り、針葉樹の美林を見て急登が始まる。道が尾根の少し左下を行くようになると、一本調子の登りがやや緩む。標高2240mで道の真ん中に大きな倒木があり、その先も苔むす針葉樹林の緩急の登りが続く。
(左)ダケカンバの木々。(右)ハイマツ帯に出るともうすぐ主稜線へ。
樹木になぜか温度計が掛けられた小広場を過ぎ、標高2530mでは左手一面の倒木帯。シャクナゲなど低木が多くなり、標高2570mからは尾根の右下を巻き気味に登る。根元から曲がったダケカンバの大木が目立つようになり、左上の尾根上に復せば、標高2730mほどで森林限界。周囲は霧に覆われ展望は叶わない。ハイマツ帯を登れば意外とあっけなく主稜線(三叉峰)に登りつく。
(左)岩稜帯の岩陰に花も。(右)赤岳への登り。
ここからは横岳の岩稜帯の南半分をたどる。岩峰を登り降り、あるいは左右を巻いていく。梯子や鎖が随所に設置されている。岩場の陰をハクサンイチゲなどの花が彩る。西風が強く、二十三夜峰東側で小休止。赤岳展望荘を過ぎ、赤岳直下の急登にかかる。長い鎖場と急登の後、頂上山荘を過ぎて赤岳山頂へ。かなり長い時間、山頂で霧が晴れるのを待ったが展望が開けることはなかった。
(左)赤岳頂上山荘から見た赤岳山頂。
赤岳頂上山荘に宿泊。宿泊者は20人ほど。翌朝は前日以上の荒天。からだが飛ばされそうな強風と横殴りの霧雨。2日目は権現岳から天女山・甲斐大泉に下るなど、別の方面を回ってから車を回収するプランだったが、しばらく待っても天候が好転する兆しはない。この天候で歩き回っても面白くなさそうなので、往路を下山した。
[参考] 赤岳頂上山荘 1泊2食 8,800円