2017年09月14日
霞沢岳(松本市)
霞沢岳山頂から見た穂高連峰。右には常念岳方面。
第1日[9月14日]沢渡駐車場1025=(シャトルバス)=1055上高地バスターミナル1105-1110河童橋-1150明神1228-1400最後の水場-1428徳本峠小屋
第2日[9月15日]徳本峠小屋605-700ジャンクションピーク(JP)705-740[P2=2261西ピーク]745-915[K1]925-1000霞沢岳1040-1114[K1]1119-1237[P2=2261西ピーク]1242-1330[JP]1335-1410徳本峠下分岐-1430水場1440-1538明神1545-1630上高地バスターミナル1635=(シャトルバス)=1705沢渡駐車場
(左)徳本峠上展望台からの穂高連峰。
上高地の谷を隔てて穂高連峰の眺望が素晴らしい山。徳本峠からの標高差が500m程度、累積標高差は800m程度と聞いたけれど、それでも少々軽く見ていたきらいがある。実際歩いてみると、地図上の等高線から感じるよりもアップダウンが多く消耗させられた。しかし、K1付近から山頂まではさすがに素晴らしい展望だった。
沢渡に車をとめてバスで上高地へ。臨時便のためか10人程度の乗客。ほとんどが観光客で、大正池で下車した。上高地バスターミナルから河童橋の賑わいを通り過ぎ明神へ。その先で右折して徳本峠越えの道に入る。しばらくは広い林道のような道。標高1600付近から登山道らしくなり、沢の右岸をジグザグに登る。古い峠道らしく歩きやすい。振り返れば前穂が見える。足元にリンドウが咲く。
(左)徳本峠への峠道。(右)徳本峠小屋。奥に新館がある。
最後の水場を過ぎると道は沢の右岸から左岸へ渡り、大きなつづら折から左へ長いトラバースの後、霞沢岳への分岐。そこからわずかな登りで徳本峠小屋。峠の東側正面には遠く八ヶ岳が霞む。峠の少し上の展望台からは穂高連峰の展望が素晴らしい。今日は徳本峠小屋泊まり。30人定員の小さな小屋はほぼ満員の状態。実は最初の予定日は宿泊満員で断られ、この日に変更したもの。このくらいの規模の小屋が落ち着く気がする。
2日目はまずJPへの樹林帯の急登。標高差は300m。稜線の少し右下をジグザグに登る。ときに平坦路を挟むので登りやすい。1時間ほどで東側の展望が開けたJPに到着。ここからは緩やかな下り。足元はぬかるみが多い。途中、一瞬左手が開け初めて霞沢岳山頂が見える。緩急を繰り返す下りは二重山稜の左側を通った後、池のある小湿地へと下る(2261標高点)。
(左)急登を経てジャンクションピーク(JP)。(右)花畑の中を直登。
ところどころ左手が開ける中を登って、木にP2と標されたピークに。ここからは小ピークを巻いたりしながら針葉樹林帯の中、小さなアップダウンを繰り返す。左手の崩壊地の際を過ぎると、花畑の中を直登する。盛夏の華やかさはないものの、トリカブトやノアザミが咲く。左側(東)の展望が開け、足元には霞沢の谷を見おろす。
稜線上を緩やかに進んだ後、稜線右下に道が移るあたりから、木の間越しに穂高連峰が見えはじめる。ダケカンバが点在し、ナナカマドなど低木が多くなる。正面にK1が大きく迫る。やや右を巻いた後、K1への急登が始まる。ロープも張られ、えぐれた道は足元も不安定。息を切らせてK1に登りつく。ハイマツに囲まれたピークからは360度の展望。行く手にK2と霞沢岳が見える。
(左)K1が大きく迫り、急登がはじまる。(右)K1から見たK2と霞沢岳山頂。
やせた稜線を下り、登る。途中、少々緊張する岩場が一箇所。ツガザクラの花を見ながらK2を越え、稜線右手のハイマツ帯を緩やかに進み、稜線左手の花畑の際を進めば霞沢岳の山頂に到着。山頂は少々手狭な感じ。展望はいうまでもなく素晴らしい。正面には穂高連峰。右に大天井や常念、蝶ヶ岳。左手に笠ヶ岳、焼岳、乗鞍。東方向の山並は雲に霞んでいる。
そうしているうちに東側から雲がどんどん上がってきた。その頃合いを見て下山にかかる。下山は往路を戻り、徳本峠下から明神経由上高地バスターミナルまで下った。下山とはいえK2・K1・JPへと登り返しも結構多いので、往路に近いほどの時間がかかってしまった。徳本峠からの間ですれ違った登山者は10人ほど。バスで沢渡まで戻り、車で松本市街への途中にある竜島温泉・せせらぎの湯で汗を流した。
[参考]沢渡駐車場 2日間 1,200円
バス 沢渡~上高地(往復) 2,050円
徳本峠小屋 1泊2食 9,500円