2017年10月27日

中西山~東山[敗退](長野市/小谷村)

奥裾花観光センター646-720奥裾花自然園-816稜線-842中西山850-944東山手前のロープのあるピーク(ヤブ漕ぎ敗退)1028-1116中西山1150-1209稜線下降点-1254奥裾花自然園-1324奥裾花観光センター

半月前に堂津岳に登ったので、今度は同じ稜線の南側にある東山を目指す。以前一度、途中まで偵察がてら行って、濃い笹ヤブで引き返した。あらめて出かけたものの、手前のロープのあるピークからは猛烈なヤブ漕ぎに加えて、長雨の水を含んだ急勾配の斜面に数歩ごとに足を滑らせて断念。それでも好天に恵まれたため、稜線上からの景色は素晴らしかった。

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(右)奥裾花自然園周辺は紅葉の盛り。

奥裾花観光センターの駐車場に車をとめ、奥裾花自然園を経由して山腹に取り付き、稜線まで登るルートは前回の堂津岳と同じ。山麓部は紅葉が真っ盛り。ブナ林の雰囲気も素晴らしいが、急登となる稜線直下あたりではもう紅葉も盛りを過ぎている。稜線に登りついて、今日は左折してまずは中西山を目指す。

稜線から東には高妻山が、北を見ると堂津岳を正面に妙高・火打などが望める。中西山までは一般コースという認識だが、意外と笹が生い茂っている。ただ、歩くのに大した支障はない。小ピークを2つほど越えて中西山へ。三角点があり、東側が開けて展望がある。

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(左)中西山山頂。右手には高妻山が見える。(右)中西山の先から南を見ると、これから進む稜線が見渡せる。

中西山から少し進むと、行く手の稜線が見渡せる。道もしっかりしている。鞍部(1697)へ下る途中から右手に白馬岳が見えはじめる。鞍部からの登り返しは、一部両側笹に遮られた溝状の道。稜線はやや左に曲がりながらヤセ尾根となり、小ピーク(1752の東)に至れば後立山連峰の全容が正面に見渡せる。その先、左手の崩壊地の際を渡り、絶壁のような斜面を、ロープを頼りに慎重に攀じ登る。

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(左)稜線からは後立山連峰のほぼ全容が見渡せる。(右)稜線から北を見ると堂津岳を手前に頸城三山や高妻山の展望。

ロープを攀じ登ったピークからは、360度の展望が素晴らしい。後立山連峰から、雨飾・頸城三山・堂津岳・高妻乙妻・戸隠西岳。あとの距離はわずかだが、東山に向かって鞍部に下りはじめると背の高い笹ヤブに行く手を遮られる。下道はわかるのだが、前述のように足元も悪くて今日は断念。やはり残雪期にしか登れないのか。ピークに戻り、四周の展望を十分に楽しんでから往路を戻った。奥裾花自然園では紅葉を楽しむ人の姿があったが、他にはひとりの登山者にも出会わなかった。

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(左)鋭いピークにはロープを頼りに攀じ登る。(右)ロープを登ったピークから見た東山。ここから先はヤブが深く断念。
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2017年10月18日

大明神岳・天狗山(青木村/上田市)

大明神岳の北西側登山口1310-1327尾根-1345大明神岳1350-1410登山口
天狗岳の南側鞍部西側登山口1440-1451天狗山1455-1500登山口

半日時間ができたので近場の山に出かける。このところ雨の日が多く、この先も雨模様の天気予報ばかり。久しぶりに晴れた日を無駄にしてはならない。短時間で登れる青木村の奥の大明神岳と天狗岳へ。この季節、今回辿ったルートには茸山入山禁止などの掲示はいずれも見られなかった。

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(左)大明神岳登山口。正面の踏み跡に入る。

青木村から南へ進み鹿教湯に抜ける道。途中、保福寺峠方面へ右折して未舗装の林道に入る。「西内国有林」の案内板が登山口の目印。林道脇に駐車して南東へと進む登山道に入る。思ったより踏み跡ははっきりしていて、随所に赤テープもある。最初は杉林だが、すぐに唐松・赤松・広葉樹が混在した森林になる。

ひと登りしてから、右にわずかにトラバースし左折して尾根を登る。踏み跡は一部不明瞭だが、尾根を辿れば問題ない。左から大きな尾根が合流して右折し、ヤセ尾根の急登。木の間に展望が得られる場所が一箇所。滑りやすい足元に注意し急登すれば、最後は尾根が広がり山上稜線に達して左折。樹林の中の山頂に到着。三角点はあるが展望皆無で、登りごたえもいまひとつか。

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(左)ヤセ尾根を急登。(右)樹林に囲まれた大明神岳山頂。展望皆無。

下山は往路をそのまま戻った。もうひと山と欲張って、車を西に走らせ、右折して別荘地内へ。別荘地内を右折して上った先の天狗山南側鞍部のすぐ西側下まで車を入れる。踏み跡に従って鞍部に駆け上がって左折し、尾根上を辿れば10分ほどで、樹林の中、壊れた祠のある天狗山の山頂。あまりにあっけない。ゆったりとした尾根上の道は里山としては悪い雰囲気ではないと思ったが。

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(左)駐車場所から東に踏み跡を駆け上がると鞍部に。(右)こちらも樹林の中の天狗山山頂。
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2017年10月14日

堂津岳(小谷村/新潟県妙高市)

奥裾花観光センター641-712奥裾花自然園-811稜線-855奥西山900-1027ヤセ尾根-1105堂津岳1135-1317奥西山1323-1408稜線下降点-1505奥裾花自然園-1529奥裾花観光センター

残雪期しか登れないといわれてきた堂津岳。最近のようすを調べてみると、笹が刈られている気配があるので登ってみた。途中まではきれいに笹が刈られていたが、ヤセ尾根から先の山頂直下、30分ほどは笹ヤブ漕ぎとなった。途中、出会った登山者はひとりだけだった。

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(左)自然園から1時間弱で稜線へ。前方が堂津岳への道。(右)稜線上から前方の雲間に山頂部。

イメージとしては鬼無里の山である。鬼無里中心部を過ぎ、奥裾花観光センター前の広い駐車場に車をとめる。この時間、係員不在で入園料は徴収なし。シャトルバスも通る舗装道を歩き休憩舎のある奥裾花自然園の入口へ。その先、中西山登山口の標識から左の登山道に入る。緩やかに進んだあと登りになる。美しいブナ林が続く。足元は濡れた落葉と土が滑りやすく、稜線直下では急登となる。

1時間ほど我慢して登れば稜線に出る。右折する堂津岳への道は笹が刈られているが、刈り払い後の歩きにくさはあり、しばしば足をとられる。自然園でも紅葉が始まっていたが、稜線上は一層色づいている。両側の笹はときに背丈ほどの高さになる。ブナの大木も道沿いに見られる。木の間越しの展望は雲が隠していて、今日は雨が降らなければ幸運と思わざるを得ない。

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(左)おだやかな道が続く。(右)尾根を渡り返すあたり、山腹の紅葉は見事。

比較的緩やかな道が稜線上に続き、いくつか小ピークを越えて三角点のある奥西山へ。展望はない。紅葉の木々は美しいが、道の雰囲気は単調。ときどき前方の雲間に見えるのは山頂部か。1616標高点を過ぎると、道は右手の谷に下りひとつ東側の尾根に登る。その尾根を進んで再び谷に下り登りして元の尾根に戻る。地形的な事情によるものか、少々消耗させられるところ。

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(左)標高1740m付近のヤセ尾根。前方に見ているのはまだ山頂手前のピーク。(右)視界が開けた岩稜帯から自然園の谷を見おろす。

しばらく単調な登りが続いた後、標高1700mくらいからは急登。その先は左右が切れ落ちたヤセ尾根となり、慎重に進む。大きな展望が開けるが、今日の天気では雲が切れて見えるのは右手の高妻山方面だけ。笹が刈られていたのはここまでで、この先はいよいよ笹ヤブ漕ぎとなる。正面に見える1885ピークへ、ときには背丈ほどの笹を漕いで登る。標高1900mほどで山上台地の一角に到達するが、山頂は一番先端にあるのでなかなか着かない。

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(左)山頂直下はヤブ漕ぎ。山頂は右奥。(右)一瞬雲が晴れて高妻山が姿を見せた。

たどり着いた山頂は、三角点を中心に小広く笹が刈られている。今日は周囲を雲が覆い、展望はほぼ得られない。ときどき東の雲間に高妻山方面が望めるくらい。しかし、無雪期には登れないと考えていた堂津岳に登れた喜びは大きかった。下山は往路を戻った。下山した頃には、奥裾花自然園には紅葉を目当てにした観光客の姿も見られた。

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(左)堂津岳山頂。前方は高妻山。他の方向は雲に隠れていた。
posted by 急行野沢 at 20:00| Comment(1) | 登山(戸隠・雨飾・妙高) | 更新情報をチェックする