深田記念公園駐車場・登山口801-910女岩手前-950尾根-1010茅ヶ岳1022-1111金ヶ岳1125-1213茅ヶ岳1245-(尾根)1327防火帯-1411深田記念公園-1415駐車場
深田久弥終焉の地という枕詞が必ず付くようになってしまった山。ニセ八ツなどとも呼ばれるけれど、八ヶ岳とは比べるべくもない、里山の雰囲気。しかし、落葉した雑木林の美しさと山頂からの展望を楽しむことができた。
韮崎市街から県道27号を北上すると深田記念公園の案内板があり、広い駐車場が用意されている。車道を少し歩いて登山口へ。右折して登山道に入る。軽トラも走れそうな広く緩やかな道が、谷状の地形に続く。舗装車道とクロスし長い直線のだらだらした登りの後、「保安林」の標識あたりからは道幅も狭くなる。
(左)女岩へは立入禁止。右の岩場を登り上部を巻く。(右)落葉した雑木林の登り。
女岩へはロープで立入禁止となっている。木の間からわずかに女岩の姿を覗いた程度で、右手に岩の段差を急登していく。ひと登りすれば道は緩むが、その先は沢を離れ、山腹をジグザグに登る。落葉した美しい木々の中を登るのは楽しい。深い落葉に道は埋もれがちだが赤テープや道標も過不足なく設けられている。
(左)深田久弥終焉地。(右)茅ヶ岳山頂。背後は金峰山ほか奥秩父の山並。
やがて道は尾根上に登りつき左折する。ほどなく深田久弥終焉地。小さな石柱に花が供えられ、背後の木の間には金峰山が望める。岩の段差に所々にロープもある尾根を登って茅ヶ岳へ。小広い山頂からの展望は360度。今日は快晴。南東に富士山、南西に南ア、北東に金峰山など奥秩父の山々。そして北西には、金ヶ岳とその背後に八ヶ岳。
(左)茅ヶ岳からの富士山。(右)茅ヶ岳から見た金ヶ岳。左奥は八ヶ岳。
金ヶ岳へは霜柱を踏んでいったん鞍部まで下り、石門(岩の洞門)をくぐり、その先は岩がちの急登が続く。今日一番の辛抱のしどころ。振り返れば、茅ヶ岳の向こうに富士山。観音峠からの道を合わせ、小ピークを越えて行けば金ヶ岳山頂。北側は樹林が覆うが、南側は展望が開け富士山や南アルプスが見える。
(左)金ヶ岳からは南側の展望が開ける。南アルプスを望む。
茅ヶ岳まで往路を戻り、昼食休憩。その間に6人ほどの登山者が去来する。ときどき吹く風が冷たい。下山は尾根道へ。前半は明るい雑木林の歩きやすい道。後半は防火帯を下る。直進行止りの標識から左折して舗装車道を少し歩き、さらに右折して往路の登山道を下る。深田記念公園で有名な「百の頂に百の喜びあり」の石碑を見て駐車場に戻った。