2017年12月09日
笠松山(飯田市)
笠松山山頂からの南アルプス展望
梅ケ久保神社下駐車場754-809登山口-856分岐-920笠松山展望台(三角点往復)942-955分岐-1036乗馬クラブ-1058梅ケ久保神社下駐車場
初冬の快晴。南信の里山歩きに出かける。笠松山は風越山などと同様、飯田市街地の西側に連なる山並のひとつ。梅ケ久保から登り北方側に下り、山麓の林道を歩いて車を回収した。赤松・桧の中の登りに終始するが、山頂展望台からの南アルプスの展望は素晴らしかった。地元の人だろうか、途中、空身で登ってきた2人とすれ違った。
(左)梅ケ久保神社の下から歩きはじめる。
イカリ草の自生地近く、梅ヶ久保神社の下にある駐車場に車をとめる。もう少し林道奥まで車を入れるつもりだったが、「車などの進入禁止」の立札があるので自重。梅ケ久保神社の脇を通って林道を進めば、登山口の標識があり右手の山道に。もっぱら赤松の中、ほぼ一定の歩きやすい傾斜でジグザグを繰り返して登っていく。
(左)傍らに電柱が立つ登山道は、急登もなく歩きやすい。(右)北方からの登山道が右から合流。前方に二十五番観音がある。
標高1000m位で右手からの尾根に乗り、桧林の中を登る。傍らには電柱が続く。雨量観測用らしい。右から顕著な尾根が合流し左折すると道が緩む。右手に北方からの道が合流する場所には二十五番観音。この先、山頂展望台の三十三番まで観音様が続く。右手の樹間に安平路山方面が見え、細尾根になれば左手に高鳥屋山方面の展望が開ける。
登りついた笠松山展望台からは雪を冠した南アルプスのほぼ全容が見渡せる。左は鋸岳・仙丈ケ岳・白峰三山から右は光岳・池口岳あたりまで。キリっとした塩見岳が真正面。傍らには三十三番観音など石碑が並び、すぐ下にはプレハブの休憩小屋もある。ここが実質的な山頂。反対側からのびて来ている林道を進めば右手に赤テープがあり、そこから踏み跡をたどると樹林の中に三角点がある。
(左)尾根が痩せた箇所で左手の展望が開ける。(右)笠松山展望台の下に休憩小屋がある。前方に中央アルプスの山並が見える。
下山は二十五番観音まで戻り、北方方面に下った。東に尾根を下り桧林の平坦な尾根を進む。1022標高点付近からは赤松林の中、右下へジグザグに下る。道端の観音様は番号を減らしていく。最後は第2駐車場の案内板に従ったら、一番観音を経ずに乗馬クラブの前に出てしまった。山麓の林道を歩いて駐車場所に戻ったが、緩い登りになった。登り下りでコースを変えるなら、駐車場所や順路を工夫した方がよかったと思う。
吉田山(高森町)
吉田山山頂からの南アルプス展望。
高森公園上駐車スペース1145-1150登山口-1301キャンプ場-1328吉田山1405-1428キャンプ場-1512登山口-1516駐車場所
春先に本高森山・前高森山に登ったが、吉田山はその前衛峰的な位置にある。せっかく飯田まで来たので、笠松山の後、吉田山にも足をのばした。こちらも赤松の多い里山だが、山頂からの南アルプス展望が素晴らしかった。前高森山方面からの下山時に経由したい山だけれど、そうなると車の回収が難しいので往復登山となった。
(左)樹林の中の登山道。
高森公園上部の登山口近くまで車を入れたが、先客の駐車があったため、少し下ったところに車をとめる。砂防ダムの下で小さな流れを渡って杉林の中の階段状の急登。その先は桧林の中、右横へトラバースして右からの尾根に登りつく。左折してジグザグに登っていく。周囲は桧から赤松へ。左から、その先右から尾根が合流し、赤松の緩い登りとなる。
1257は右下を巻き、右手が明るい唐松林となった先に吉田山キャンプ場。こんなところでキャンプする人がいるとは思えないが。右手が開けた場所があり、南アルプスの展望が広がる。壊れたプレハブ物置があり左右に分岐する道の道標がある。ジグザグの急登の後、緩んで小ピークを右に巻いた先は、この山域では珍しくダケカンバや雑木などの林相が美しい。
(左)吉田山キャンプ場。この先で右手に南アルプスの展望が開ける。(右)カンバ類や雑木があらわれる箇所も。
最後に左右が切れ落ちた、やや緊張する急登がある。たどり着いた吉田山山頂は小広場になっている。一角に三角点があり、東方向が切開かれて南アルプスの展望が開けている。左は仙丈ケ岳から塩見・荒川あたりまで。赤石・聖あたりは木枝の間から。今日は素晴らしい快晴。下山は往路を戻った。登り途中、10人ほどの団体とすれ違ったが、その他の登山者はいなかった。
(左)山頂直下の急登。(右)吉田山山頂。