馬籠峠1000-1048山道へ-1118高土幾山1140-1206林道へ-1238馬籠峠
「信州ふるさと120山」に選ばれていたので気になっていた山。どの程度の魅力があるのか、少々の躊躇いはあったが、いずれにしても登ってみないことには。登山口は妻籠宿と馬籠宿の間にある馬籠峠。いまは長野・岐阜の県境だが、馬籠宿を含む旧山口村が岐阜県に編入される前は南木曽町と山口村の町村境であった。
(左)馬籠峠から西(右)に入る林道を進む。(右)林道は自然林と熊笹の中を進む。
峠の少し南側の路側スペースに車をとめ、西側に入る林道(作業道七ツ平線)を進む。周囲は桧林から、すぐに熊笹と自然林の気持ちよい林相となる。ときどき分岐する送電巡視路は無視して、メインの林道を進む。小ピークを左右に巻きながら緩やかに林道を進むと、右手に送電鉄塔があらわれ周囲は笹原に。南に恵那山方面、北に南木曽岳と中央アルプスの稜線を展望。早すぎるのが残念だが、ここが本日一番の展望地。
(左)最初の送電鉄塔。笹原が広がる。(右)送電鉄塔から南木曽岳と中央アルプスの眺め。
林道は山腹の左を大きく回り込んだ後、2つ目の送電鉄塔に至り、再び恵那山と中央アルプスの展望を目にする。3つ目の送電鉄塔を左に見て進み、左から林道が合流。「林道西山線」の標識がある。その先、右に大きく曲がる点が山道への取付き点。「間伐展示林」の看板があり、すぐ先の「火の用心」の看板と赤テープの箇所から左に入る。入口はヤブがかっているが、まっすぐ進めば尾根上に出て薄い踏み跡があらわれる。
(左)林道から左の山道に入る。
山頂まではずっと薄暗い桧林の中。踏み跡は薄いが、赤テープを目印に尾根上を進む。989ピークを越え、本日はじめての登りらしい登りで2つめの小ピーク。尾根は少し左に曲がりながら、ヤセ尾根状となるので道も明瞭に。足元に石が多い登りを進めば、桧林の中、笹に埋もれがちな三角点がたたずむだけの高土幾山山頂に到着。山名標すら見あたらない。展望は皆無。
下山は往路をそのまま戻った。登山の前半は林道、後半は薄い踏み跡。山頂間近では、ずっと薄暗い桧林の中を歩いただけ。むしろ、ところどころ送電鉄塔からの展望や自然林の美しさが楽しめたのは前半の林道部分。ふつうの登山とは違う感覚だった。
(左)桧林の中、微かな踏み跡を進む。(右)樹林に囲まれた高土幾山山頂。
2018年03月14日
山吹山(木曽町)
徳音寺集落・林道終点登山口1427-1500山吹山1518-1541登山口
高土幾山からの帰路、まだ時間も早いのでもうひと山と考え、国道19号沿いから手早く取付ける山吹山に登った。木曽谷を北上すると、宮ノ越地区の北側に立ちあがるこの山が見える。毎夏8月14日に「らっぽしょ」という、山頂南斜面に「木」の火文字を燃え上がらせる行事が行われる。その火を木曽義仲の菩提寺・徳音寺まで運ぶという。
(左)赤松林の中のジグザグの登り。
徳音寺集落内の細い道には、山吹山を示す標識が随所にある。それに従い、集落北端の舗装終点まで車を入れる。「山吹山のろし台」の説明板の前に駐車。林道を少し進んで流れを右に渡り、竹林を過ぎると桧林となり、道は右へと山腹を大きく巻いて行く。左右と折り返すと、周囲は赤松林にかわる。中間で右手に木曽駒を望む展望地が一箇所。
(左)山頂手前にある四阿。(右)「らっぽしょ」で火文字が燃やされる斜面。
一定の斜度でジグザグを繰り返す広い道を登り、山上稜線に出たら右へ。稜線の南側には金網やロープが設けられている。その下が「らっぽしょ」の斜面らしい。ベンチと四阿が設けられ水が引かれている。その先、緩やかな道を進めば山吹山山頂。3階建ての木製展望櫓があるけれど、床板が抜け落ちている箇所も。
櫓に登らなくても伐採された南面の展望は楽しめる。目の前に中ア前衛の水沢山や大棚入山。その右に木曽駒がのぞく。下山は往路を戻った。短時間で登れる山だけれど、山頂部からの展望は思いのほか楽しめた。夏の行事は目にしたことがないけれど、少し興味がわいた。
(左)山吹山山頂。3階建ての展望櫓があるが、一部、床が抜けている。(右)山吹山山頂から、水沢山・大棚入山、その右奥に木曽駒。
高土幾山からの帰路、まだ時間も早いのでもうひと山と考え、国道19号沿いから手早く取付ける山吹山に登った。木曽谷を北上すると、宮ノ越地区の北側に立ちあがるこの山が見える。毎夏8月14日に「らっぽしょ」という、山頂南斜面に「木」の火文字を燃え上がらせる行事が行われる。その火を木曽義仲の菩提寺・徳音寺まで運ぶという。
(左)赤松林の中のジグザグの登り。
徳音寺集落内の細い道には、山吹山を示す標識が随所にある。それに従い、集落北端の舗装終点まで車を入れる。「山吹山のろし台」の説明板の前に駐車。林道を少し進んで流れを右に渡り、竹林を過ぎると桧林となり、道は右へと山腹を大きく巻いて行く。左右と折り返すと、周囲は赤松林にかわる。中間で右手に木曽駒を望む展望地が一箇所。
(左)山頂手前にある四阿。(右)「らっぽしょ」で火文字が燃やされる斜面。
一定の斜度でジグザグを繰り返す広い道を登り、山上稜線に出たら右へ。稜線の南側には金網やロープが設けられている。その下が「らっぽしょ」の斜面らしい。ベンチと四阿が設けられ水が引かれている。その先、緩やかな道を進めば山吹山山頂。3階建ての木製展望櫓があるけれど、床板が抜け落ちている箇所も。
櫓に登らなくても伐採された南面の展望は楽しめる。目の前に中ア前衛の水沢山や大棚入山。その右に木曽駒がのぞく。下山は往路を戻った。短時間で登れる山だけれど、山頂部からの展望は思いのほか楽しめた。夏の行事は目にしたことがないけれど、少し興味がわいた。
(左)山吹山山頂。3階建ての展望櫓があるが、一部、床が抜けている。(右)山吹山山頂から、水沢山・大棚入山、その右奥に木曽駒。