2018年06月24日

十石山[白骨温泉から](松本市/岐阜県高山市)

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避難小屋裏から見たなだらかな十石山山頂。右手奥の乗鞍は雲に隠れがち。

白骨温泉上登山口800-853小広場(標高1790m)-915平坦地終わり(標高1860m)920-1000標高2100m-1050森林限界(標高2390m)-1120避難小屋-1125十石山三角点-1130避難小屋1245-1307森林限界-1405平坦地へ(標高1860m)-1421小広場(標高1790m)-1455登山口

一応、北アルプス主稜線の山だと思う。しかし、この辺りまで南下すると、北アルプスの呼び名がしっくりこない気がする。山頂からの展望は素晴らしいようだが、梅雨の晴れ間もすっきりと展望を見せてくれはしなかった。笹と樹林の尾根道を延々とたどったが、静かな山の味わいはあったと思う。やや薮がちだが、道はしっかりしていて危険な箇所もない。山中で出会った登山者は3組5人だけ。

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(左)登山口。左手前に駐車スペース。(右)唐松林の中の道標。

白骨温泉中心部から上高地乗鞍林道を北に進んだ、ゲート手前のS字カーブ箇所に登山口の標識がある。手前に3台分の駐車スペース。他にも数台程度の駐車余地がある。道標に従い、登山道に入る。桧林を左にトラバースし、唐松の平坦地に入る。白骨温泉・スーパー林道・十石山の3方向を示す道標があり、左折して山腹を折返しながら登る。

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(左)1835標高点南側はなだらかな道。

長い斜上トラバースとジグザグの登りが交互にあらわれる。周囲はダケカンバから針葉樹林へ。左右から張り出す笹が煩わしい。斜度が緩むと林野庁の標識が大木につけられた小広場(標高1790m)。その先は1835標高点南側をたどる緩やかな道が続く。深い針葉樹の森林に、さくらフィルムの道標が数箇所見られる。標高1860m位からの尾根上の急登は辛抱のしどころ。急登だが足元は歩きやすい。

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(左)登山道から見た霞沢岳方面。(右)あとわずかで樹林帯をぬける。

右手の木の間越しに見えるのは霞沢岳だろうか。標高2050m付近でいったん勾配は緩むが、その後もダラダラとした登りが続く。足元はぬかるみが多い。これといった休憩ポイントがないのが、この登山道の辛いところ。笹と針葉樹の風景に飽きがくる頃、標高2250mを過ぎると樹林は疎らになり空が広くなってくる。森林限界が近いかと思わせて、その先もなかなか遠い。道脇に残雪があらわれ、標高2290mで樹林帯を抜け出す。

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(左)雪の斜面を登る。(右)雪原を登り避難小屋へ。

見上げる笹とハイマツの斜面は霧が流れている。思ったよりも残雪が多く、雪解け水が流れて道はぬかるんでいる。何箇所か残雪を横切り登っていく。雪は概ね緩んでいるが、傾斜が結構あるので途中で軽アイゼンをつける。最後に大きな雪原を登れば、避難小屋の姿が見えた。避難小屋から右下に崩壊地を見ながら、イワカガミの多い稜線を南西に進めば、十石山の山頂。といってもハイマツの海の中に、三角点があるだけ。

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(左)十石山三角点。(右)避難小屋裏の展望台から。焼岳・穂高方面の展望は今日は雲に隠れてこの程度。

小屋まで戻って休憩する。外に出てみると一面の霧は少し晴れて、多少は見晴らしがきくようになった。しかし、穂高や焼岳、乗鞍の山腹部分は見えるものの、雲に隠れた山頂部を想像する程度の展望。しばらく待ったが、あまり変わりはなかった。下山は往路をそのまま戻った。下山後は白骨温泉の煤香庵で汗を流して帰途についた。

類似の登山記録 → 「十石山 2021年9月5日」
posted by 急行野沢 at 22:00| Comment(0) | 登山(北アルプス・乗鞍) | 更新情報をチェックする

2018年06月14日

八ヶ岳[美濃戸から硫黄岳](茅野市/南牧村)

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硫黄岳から見た横岳・赤岳・中岳・権現岳・阿弥陀岳

美濃戸(赤岳山荘・駐車場)702-745堰堤広場-849赤岳鉱泉854-1020赤岩の頭1025-1045硫黄岳1118-1134赤岩の頭1140-1241赤岳鉱泉1249-1328堰堤広場-1400美濃戸

夏山シーズン前の足慣らしに美濃戸から硫黄岳へ日帰りピストン。赤岳鉱泉と赤岩の頭の間を歩いたことがなかったので、そこを埋める意味も兼ねて。梅雨の晴れ間。平日にも関わらず美濃戸の駐車場は6割ほど埋まっている。林道をたどって、堰堤広場から北沢に沿う道に入る。

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(左)北沢に沿って木道が設けられた箇所も。(右)赤岳鉱泉。

針葉樹やダケカンバの森林に出入りし、北沢に架かるいくつかの橋を渡り返し、沢に張り出した木道をたどりながら進む。北沢の渓流美を眺めながらの緩やかな道は楽しい。開けた場所から、前方に目をひくのは大同心の岩頭。そうしているうちに赤岳鉱泉に到着。建物の背後には横岳から赤岳にかけての稜線が連なっている。

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(左)尾根道が緩んだあたりにイワカガミ。(右)針葉樹の中の登りが続く。

道標に従い硫黄岳の道に入る。針葉樹林帯の中、石がゴロゴロした八ヶ岳らしい道。大同心沢を越え、その後も2つ沢を渡り、トラバース気味に左から巻くように登って尾根上にのれば、背後の木の間から阿弥陀岳がのぞく。その先でいったん尾根は緩み、イワカガミが樹陰を彩る。さらに続く尾根上のジグザグの登りは一定の斜度を保ち、意外と歩きにくさはない。

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(左)赤岩の頭から硫黄岳山頂部を見る。

右手への斜上トラバースが続くようになると、樹林は疎らになり木の間越しの景色が見えるようになる。正面には硫黄岳の山頂部が見えてくる。赤岩の頭に向けてジグザグに登るうちに周囲はハイマツ帯に。赤岩の頭にたどりつけば展望が開け、正面間近に硫黄岳の山頂部、その右に八ヶ岳の中核部の山々。

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(左)広い硫黄岳山頂。(右)硫黄岳から天狗岳・蓼科山方面。

ザレた斜面を登り最後は岩場を右側から巻けば、硫黄岳の山頂に到着。だだっ広い山頂なので、各方向を示すケルンが点々と置かれている。風はやや冷たく、少し雲があるものの展望が広がる。南には横岳・赤岳・阿弥陀岳が連なり、北には天狗岳や蓼科山。ここまで出会った登山者は20人ほど。硫黄岳山頂には誰もいなかったが、休んでいるうちに7~8人が通り過ぎて行った。下山は往路を戻った。

[参考]美濃戸駐車場(赤岳山荘) 1,000円
posted by 急行野沢 at 00:22| Comment(0) | 登山(南八ヶ岳) | 更新情報をチェックする

2018年06月02日

根子岳[米子瀑布から](須坂市/上田市)

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小根子岳北肩から根子岳方面を望む。笹原に緩やかな登りが続く。

米子瀑布・駐車場720-800浦倉山分岐-832権現滝の沢(パイプ橋)-900沢渡る-950小根子岳北肩955-1021小根子岳-1037根子岳1048-1101小根子岳1131-1152小根子岳北肩-1221沢渡る-1247権現滝の沢-1317浦倉山分岐1322-1345米子不動尊-1400米子瀑布・駐車場

根子岳へは何回か登ったが、米子瀑布からの道は未踏なので、新しい登山靴を試す機会と兼ねて歩いてみた。登りと平坦路が交互にあらわれ、滝の美しい沢沿いから、ダケカンバの美林、そして展望の笹原まで、変化に富んでいて意外と楽しく歩くことができた。須坂市中心部から長い舗装林道をたどって米子瀑布入口の駐車場へ。なお、紅葉シーズン週末にはシャトルバスへの乗換が必要となるので注意。

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(左)米子瀑布を対岸に望む。

駐車場には10台以上の車。後で解ったがネマガリダケ採りの人たちのもの。米子瀑布への遊歩道からすぐ左折してジグザグに登り、周囲が開けると四阿や小広場がある。レンゲツツジが咲き、対岸に岩壁を落ちる米子瀑布が眺められる。平坦路を南下し米子硫黄鉱山跡の広場へ。作業道を緩く下った先は、沢を橋で2回渡り浦倉山分岐。13年前にここから浦倉山へ登ったがけっこう悪路だった。いまは浦倉山へは通行止となっている。

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(左)岩陰にイワカガミが咲く。(右)権現滝の沢を金属パイプの橋で渡る。

美しい滝も見られる沢沿いの道を進み、2回橋を渡ると樹林帯の中のジグザグの登りとなる。緩むと山腹を回り込むトラバース道となり、イワカガミが多く見られる。緩やかに下って権現滝の沢を渡る。ここの金属パイプ製の橋は渡るのに少し緊張する。ジグザグの急登の後やや左に曲がり、緩やかにダケカンバの美林の中を進む。左右の笹薮からのガサゴソとした音は、ネマガリダケを採る人たちのもの。

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(左)ダケカンバの美林に穏やかな道が続く。(右)小根子岳側から北肩と志賀高原方面を望む。

崩壊して荒れた沢を渡り、その先も倒木で歩きにくい登り。道形が整えば、九十九折りの道は比較的登りやすい。標高1950m付近で樹林帯を抜け視界が開ける。一気に気持ちが晴れる。小根子岳北肩に登り着けば、四阿山・根子岳が笹原の向こうに眺められる。北アや北信五岳・志賀高原方面は雲が多くはっきりとは見渡せない。峰の原への道を見送り、左折して気持ちよい笹原の道を進む。

ここまでは他の登山者を見なかったが、峰の原方面からか、登山者が増えてくる。笹と疎林で視界が閉ざされがちになり、だらだらした登りに飽きがくるころ小根子岳に到着。三角点があり、展望は開けている。その先も笹原の中の道を針葉樹林帯に出入りしながら緩やかに登れば、根子岳に到着。さすがに山頂は20人ほどの登山者で賑わっている。向こうに見える四阿山方面に足をのばしていく人も多い。

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(左)小根子岳から見た根子岳・四阿山。(右)根子岳山頂。

人の少ない小根子岳まで戻って昼食休憩。その後、下山は往路を戻ったが、最後は米子不動尊を経由した。笹もしっかり刈られて、歩きにくいところは思ったよりも少なかった。今日、米子瀑布から登ったのはおそらく私ひとりだが、もっと歩かれてもいいと思った。

posted by 急行野沢 at 23:56| Comment(0) | 登山(四阿・湯の丸) | 更新情報をチェックする