蒲鉾型のシェルター付近から見た前掛山(左のピーク)
浅間山荘720-747一ノ鳥居-805二ノ鳥居-853火山館903-925Jバンド分岐-1017シェルター-1035前掛山1048-1100シェルター1138-1215Jバンド分岐-1233火山館1245-1321二ノ鳥居-1337一ノ鳥居-1357浅間山荘
8月30日から浅間山の噴火警戒レベルが1に引き下げられ、前掛山まで登れるようになった。この期を逃してはならないと登山口の浅間山荘へ向かった。連休でもあり、多くの人が訪れていた。浅間山荘付近に駐車している車は100台以上。登山者が数珠つなぎといっていい場所もあった。

(右)カモシカ平。周囲が開ける。
浅間山荘からしばらくは林道のような広い道。一ノ鳥居を過ぎて沢の右岸に移り、唐松と笹の緩やかな道が続く。枯れ沢の源頭を横切って登り、ベンチのある二ノ鳥居へ。ここからは沢音を右下に聞きながら樹林帯のジグザグの登り。大きな折返しを挟みながら、少々汗を絞らされるところ。右手の沢側が開け、牙山の岩峰が見える。ところどころ笹原が開けるようになり、やがてカモシカ平の案内板があらわれる。
(左)火山館の下では硫黄が匂う沢を横切る。(右)火山館。
はじめて前方に浅間山本体の姿が見える。左にも岩峰が連なっている。道が緩むと硫黄の匂いが漂い、右下の沢は真っ白に。その沢を渡り、右へ登れば火山館の前に出る。WCなどが利用できる。ひと登りすれば、浅間山と外輪山の間の平坦地。樹林帯から草原に出れば、湯ノ平口。トーミの頭からの道を合わせる。周囲は盛夏には花畑になるのだろうか。そのまま針葉樹林の中を進み、Jバンドへの分岐へ。
(左)湯ノ平口の分岐。(右)賽の河原付近から浅間山。
その先、樹木は低くなり周囲の景観が開ける。賽の河原と呼ばれるのはこのあたりだろうか。浅間山の姿が美しい。左には黒斑山から蛇骨岳への稜線が見渡せる。足元はガラガラした登りとなり、斜度は徐々に増してくる。登山者が多いので、登り下りで渋滞のようになることもしばしば。植物も見られなくなってくる。
(左)この先、足元が悪く急登になる。(右)前掛山付近から、黒斑山・蛇骨岳の向こうに北アルプス。
登山道が右に曲がれば急登は一段落。かまぼこ型のシェルターが設置されている。その向こうに前掛山までの馬の背状の道がずっと見渡せる。荒涼とした火山特有の風景が広がっている。途中、小ピークを経て緩やかな登りで前掛山の山頂へ。窪地を挟んだ浅間山の姿が間近に見える。今日は登山者が多いので、山名標の前には写真撮影待ちの行列が長々とできていた。
(左)前掛山から登山道を振り返る。左前方は四阿山。(右)前掛山から見た浅間山。
シェルターの上あたりまで戻って昼食休憩。多くの人がこの辺りで休憩をとっている。背後にはボリューム感たっぷりの浅間山が聳えているが、西の方向には黒斑山の向こうに北アルプスの連なりが望めた。その右の方向は四阿山が認められるけれど、雲が多くてはかばかしい展望は得られない。下山は往路をそのまま戻った。
[参考]浅間山荘前駐車場 500円