登山口928―1014林道離れる―1022尾根にのる―1035[1264ピーク]―1052反射板―1057大洞山1104―1108反射板1134―1147[1264ピーク]―1157尾根から右へ―1202林道に出る1208―1242登山口
(左)左下の防獣柵から入り、鳥居の前から右手の道を進む。前方に山頂が見える。
以前、立峠から唐鳥屋城跡に登ったとき、東にボリュームある山塊がみえた。その最高峰が大洞山であるとわかり、ずっと気持ちの片隅にあった。ネットなどの登山記録を見ると、あまり明瞭な道のない里山のようであったが、一番簡単そうな南西側の槙寄集落からのルートで登ることにした。なお、松茸の季節には登山を控えたい山域である。
槙寄集落の奥まで車を進めると防獣柵があり、ゲートは手で開けられる。その先はやや荒れた道なので、ゲート手前の余地に駐車。歩き始めるとすぐ左に鳥居を見て、道は左に曲がる。左下に沢を見てヒノキ林の中、簡易舗装の道を進む。倒木や枝木も散乱し勾配もあるので、車の乗り入れは難しい。途中からダートになり、赤松が多くなる。
(左)林道終点手前から右手の山腹に取付く。(右)尾根に出ると赤松の大木がある。
6回曲がると林道終点。その20mほど手前の右手に踏み跡を見つけて山腹に取付く。踏み跡は交錯するが、前方に見える尾根に登りつめればいい。右へ巻き気味に進み、尾根上にたどり着くと枝別れした松の大木がある。あとは左折して、赤松の尾根に踏み跡を追えばいい。少しの登りで1264ピークに到着。立派な祠が佇んでいる。
(左)1264ピークの祠。(右)岩がちな痩せ尾根を進む。
その先は雑木が多くなり、樹間に前方の大洞山が見える。鞍部から大岩を左右に巻きながら登る。途切れたトラロープがついている。さらに岩がちな痩せ尾根の登りが続いて、反射板のピークに到着。雑木が育ち見晴らしはいまひとつ。この季節なら樹間から北アルプスが見えそうだが、曇り空なので虚空蔵山付近の山並が見えるくらい。東は木枝の間から子檀嶺岳や十観山、そして滝山連峰。
(左)反射板のピーク。(右)樹林に囲まれた大洞山山頂。
反射板のフェンスを回りこみ、ゆるやかに進めばすぐ大洞山の山頂。三角点と手製の山名標。樹林に囲まれているが、木の間から四阿屋山や大沢山が認められた。手狭だが森閑として落ち着いた山頂。反射板まで戻り休憩の後、往路を戻った。展望不良の里山だけれど、山頂付近の佇まいは思っていたほど悪くないと感じた。途中、誰にも会うことはなかった。