2019年04月07日
渋田見山(上田市)
渋田見山からJPへの稜線を進む
駐車場所(林道内の山線・途中の路側)942-955一升瓶(山腹に取付く)-1030笹の平坦地-1050渋田見山1100-1120ジャンクションピーク(JP・1600m圏)1131-1149渋田見山1213-1227笹の平坦地-1247一升瓶-1302駐車場所
内村川(国道254号)と武石川(県道62号)に挟まれた山域はあまり登山対象となっていない。その中で唯一、地形図に山名が記載されている渋田見山は、ネットなどでいくつかの登山記録を見て気になっていた。多くは南東側の練馬区立武石少年自然の家からアプローチしていて、それらを参考に登ることにした。ほぼ道のない山である。
(左)山腹への取付き点。左の低木に一升瓶がある。
県道62号を武石中心街から西に向かい、上記の自然の家の案内板に従って右折。その敷地内を横切って進んだ先はダートの林道となる。車の転回を考え、途中の路側スペースに駐車。唐松林の林道を歩きはじめる。途中、直進する倒木の多い道は見送り、折り返して進み、水道施設の脇から右手の谷沿いの広道に入る。すぐに木に括りつけられた一升瓶がある。ここから右の山腹に取付く。
(左)唐松の尾根を直登。(右)笹が覆う平坦地。右の尾根へ移行。
踏み跡は期待できないが、急斜面を右に左にとトラバース気味に進んでから、はっきりした尾根を北に向かって登りはじめる。尾根筋は明瞭なので迷う心配は少ないけれど、唐松林の中、足を滑らすような急登が続く。左下は谷状である。30分ほど登ると足元を笹が覆い緩やかな地形となる。木に赤テープがある。やや平坦な地形なので、進む方向に迷うところ。少々右にトラバースして、前方に見えている尾根に取付く。
(左)笹に覆われた尾根を登る。(右)渋田見山の山頂。
あとは笹に覆われた唐松・白樺のこの尾根を登る。道はないけれど前方に山頂部は見えているから方向はわかる。笹薮から鹿が逃げ去って行った。最後はやや右に進んで、渋田見山の山頂(三角点)に到着。緩やかな起伏を笹が覆い、悪くない雰囲気の山頂。東や南は唐松や赤松、西と北は白樺や雑木に囲まれ、展望は開けない。この季節なら樹間から三才山方面の山並が認められる。
(左)渋田見山からJPへ稜線を進む。(右)JPへ二重山稜の登り。
これだけでは少々物足りないので、南西にある1600m圏のジャンクションピーク(JP)まで足をのばす。気持ちよい稜線の道を緩やかに下り、ヌタ場のような窪地の鞍部から二重山稜を登り返す。雪が残っているけれど、冬支度が必要なほどではない。ピークはやや複雑な地形だが、北側の最高地点に行くと、手製の「渋田見山」という山名標があった。ここを渋田見山とするのはおかしいと思うが、何か理由があるのだろうか。
(左)JP最高点。渋田見山のプレートがあるが…。(右)JP南側からの展望。浅間山方面が霞んでいる。
ピークの南側からは展望が開け、晴れていれば浅間山から蓼科山・八ヶ岳までが見渡せると思う。今日は曇りがちの天気で、わずかに浅間山方面が霞んで見えるだけだった。下山は往路を戻った。渋田見山からの下りでは、尾根が広がった場所になると方向が定めにくく、往路に付けたテープが頼りになった。もう少しはっきりしたルートがあるのかもしれない。