2019年07月10日
<東北遠征>月山 [月山8合目から姥沢へ](山形県鶴岡市/西川町/庄内町)
行者返しの坂を過ぎて花畑が広がる。山頂部は左端。
鶴岡駅602=(庄内交通バス)810月山八合目815-935佛生池小屋945-1048月山三角点1051-1055月山神社1105(休憩)1135-1210牛首1215-1250リフト上ベンチ1301-1307リフト乗場=(月山リフト)1323リフト降場1327-1337姥沢バス停1420=(西川町営バス)=1515西川インター1535=(庄内交通・高速バス)1614山形駅
天気予報を見ていると、東北の日本海側の天気がよさそうだった。仕事が一段落したので、あわてて用意して月山へ向かう。百名山の中でも、登りやすい山だと思う。鶴岡駅前のホテルに前泊し、早朝のバスで月山八合目に向かう。羽黒山周辺からの途中乗車もあり、平日なのにバスの席は7割ほど埋まっている。2時間以上かかって八合目へ。眼下に庄内平野、向こうの雲間に鳥海山が霞んでいる。
(左)一段登り弥陀ヶ原全体を見おろす。(右)チングルマ咲く道。
レストハウスの脇から階段を登り、木道を歩きはじめる。弥陀ヶ原の湿原に池塘が点在し、道脇にニッコウキスゲが咲いている。御田原参篭所経由の道を合わせたベンチ付近は、チングルマなどが咲いている。岩がちの登りがあって、緩やかな道に戻る。足元は、石畳状に石が並べられている場所も多い。
(左)雪渓を横切り振り向くと鳥海山。(右)佛生池小屋を振り返る。
周囲は笹原に花が点在し、正面には時々霧に霞む山頂方向が見渡せる。シラネアオイが見られ、右の尾根へ取付くように登った先は、尾根の左下で雪渓を横切る。ミヤマキンバイやチングルマの花畑を過ぎ、1759三角点を左から回り込むと佛生池小屋。池の畔に石仏が立ち信仰の山でもあることを感じさせる。その先も右手前方に山頂部を見ながら、緩やかな登り。左下に行者ヶ原の湿原が広がり、その向こうは蔵王の山並か。
(左)行者ヶ原を見おろす。(右)山頂へ木道が続く。左前方の雪渓を登る。
行者返しという急坂も距離は短い。その先、緩やかな石畳のような道の両側はハクサンイチゲなどの花畑が続く(冒頭写真)。尾根が右に左にと曲がるあたりにはウスユキソウが咲き、木道を進めば雪渓があらわれ山頂は目の前。右手の三角点に一度登り、それから最高点の月山神社へ。参拝料を払わないと立ち入ることはできない。神社に詣でてから、頂上小屋の脇を過ぎて山頂南面の広場にて休憩。
(左)南側の広場から月山神社を望む。(右)下山する南西方向は雲海が広がる。
ここも周囲は花畑。南西側眼下に下山ルートが見渡せる。雲海に霞んでいるのは朝日連峰だろうか。姥沢への下りは、まずは石がゴロゴロした急な下り。小さな祠を過ぎ、花畑から笹が多くなる。雪渓を渡り尾根を緩やかに進めば牛首の分岐。すぐに広い雪渓の下りとなる。断続的な雪渓は距離も長く、下り勾配がある箇所も。私は使わなかったけれど、軽アイゼンを持参した方が安全かもしれない。
(左)牛首から山頂部を見上げる。(右)下って来た雪渓を振り返る。
姥沢へ直接下る道を左に分け、雪渓を渡りながら、緩やかに右手尾根に登り返す。ベンチがあり、姥ヶ岳からの道を合わせればわずかな下りで月山リフトに到着。リフト北西の雪渓には夏スキーを楽しむ人たちの姿も。リフトを降りた後、10分ほど下り道を歩けば姥沢バス停に到着。脇には大駐車場がある。
(左)リフトから雪渓のゲレンデを振り返る。
私以外の登山者は駐車場の車で帰途についていく。西川町営バスに乗ったのは私ひとり。西川インターで高速バスに乗り継いで帰途についた。雪渓があるとは思っていたが、雪の多いのに驚かされた。花も大いに楽しめたけれど、まだまだこれからが盛りなのだろう。急坂や危険な箇所もなく、歩きやすい。混雑して困るというほどではないけれど、多くの人が登っていた。
[参考]
庄内交通バス(鶴岡駅~月山八合目) 2,060円
月山神社 参拝料 500円
月山リフト(片道) 580円
西川町営バス(姥沢~西川IC) 500円
庄内交通バス(西川IC~山形駅) 1,190円