2019年12月14日
二ツ山[東山田コース]~三峰山 (岡谷市/下諏訪町/松本市)
二ツ山北側から望む北アルプス
東山田コース登山口905-1009二ツ山1015-1045鞍部-1145崩壊地-1210尾根に乗る-1228三峰山1235-1246笹原の尾根で休憩1257-1321崩壊地-1417鞍部1425-1518二ツ山1527-1600林道へ下る-1615登山口
二ツ山へは鉢伏山から往復したことがある。宮坂七郎著「新版 信州の山 中部下巻」には南側の林道から尾根伝いに登るコース(東山田コース)が記されていて、今回はそれを参考に二ツ山に登ろうと思う。ただ、それだけでは1日の山行としては短すぎるので、三峰山まで足をのばすことを考えた。
登山口までの林道は複雑。下諏訪北小学校の北側から山中に入っていくのだが、前記の本の地図を見ながら林道を延々と進む。さほど荒れていない林道だが4WD車が安心。市街地から登山口まで30分ほど要した。標高約1,650m地点。登山口右手に「西山田三区」の標識があり、笹の尾根上にはっきりした踏み跡が見られる。脇に1台分の駐車スペースがある。
(左)東山田コース登山口。(右)前方に二ツ山を見ながら笹の尾根上を進む。
二ツ山までの間、道標の類はない。笹原と唐松の中、尾根上にはっきりした踏み跡は続いている。唐松が疎らなところからは、右手に蓼科山・八ヶ岳が見える。その右の富士山が意外な大きさ。尾根上の小ピークをいくつも越えていく。石碑のあるピークを越えると笹原の中、二ツ山への急登がはじまる。勾配が増しても、道はまっすぐに登っている。
(左)二ツ山への急登。(右)二ツ山の山頂。
少し傾斜が緩むと三角点が佇む二ツ山の山頂。南東方向には先ほども見えた蓼科山・八ヶ岳・富士山。北西方向には後立山連峰。その左に鉢伏山。少し北に歩くと鉢伏山と三峰山を結ぶ縦走路にぶつかる。一帯は気持ちのよい笹原が広がっている。道標に従って右折し、三峰山に向けてまずは直線状の下り、続いて九十九折を繰り返していったん鞍部へと下る。
(左)二ツ山から望む八ヶ岳と富士山。(右)三峰山へ向けいったん下る。
この先、三峰山への中間部は概ね山腹の北側を巻いていく。左手の樹間から美ヶ原が見えたりするが、唐松と笹の景色は単調になってくる。谷側に道が崩れたり、倒木で歩きにくい箇所も。ただ、適度に道標は配置されている。1668標高点の北側を巻き終われば、その先、斜面ごと崩れ、道が途切れている箇所がある。崩壊箇所の迂回を余儀なくされる。
(左)北側の巻道が続く。(右)斜面ごと道が崩れていた箇所。
左を巻いたり痩せ尾根上をたどったりの後、折り返しの登りで右手の尾根上に乗る。1770m圏の小ピークで左折すれば、前方に三峰山へと続く笹原の山腹があらわれる。小さなコブを越えた後は、三峰山に向けて笹原の中の一直線の急登。途中から左右に折り返す登りに。山頂に近づくと風が強い。最後はやや右へ進んで三峰山の山頂に4回目の訪問を果たす。
(左)三峰山へ笹原の登り。(右)三峰山の山頂。鉢伏山・北アルプス方面を望む。
空は晴れているが、遠くの山頂部は雲が覆いはじめている。身体が吹き飛ばされそうな強風が吹き、じっとしていられない。山頂から早々に退散して、少し下った小ピークで休憩。下山は往路を戻った。覚悟していたが、二ツ山への登返しがきつかった。いつか歩かねばと思っていたので二ツ山・三峰山間を往復したけれど、予想外に時間がかかってしまった。倒木なども多かったせいだろうか。単に足が遅いだけか。
(左)三峰山から霧ヶ峰・八ヶ岳を望む。
結局、今日の行程で気持ちよかったのは二ツ山の山頂周辺。そこから足をのばすなら鉢伏山方面の方が楽しいと思う。二ツ山からの下山は、途中で右下に見えた林道に藪を漕ぎ降りて歩いた。道脇を鹿が走り去っていく。車に戻るころには、もう夕闇が迫りかけていた。山中で他の登山者に出会うことのない一日だった。下山後は、岡谷市内の日帰り温泉「ロマネット」に立ち寄り、冷えた身体を温めた。(おとな入浴:540円)