2020年08月26日
白馬岳 [蓮華温泉から往復](白馬村/小谷村/新潟県糸魚川市/富山県朝日町)
小蓮華山の先から白馬岳を望む(*)
第1日[8月25日]蓮華温泉609-754天狗ノ庭759-918白馬大池937-1031船越ノ頭1037-1136小蓮華山1202-1241三国境-1331白馬岳1351-1401白馬山荘・泊
第2日[8月26日]白馬山荘634-650白馬岳716-753三国境-838小蓮華山859-945船越ノ頭-1026白馬大池1101-1204天狗ノ庭1213-1343蓮華温泉
蓮華温泉から白馬岳に登る。以前歩いたことがあるコースだけれど、家族も一緒なので危険な箇所のないこの道を選んだ。朝6時前に蓮華温泉の駐車場(無料)に到着。70台収容だが、半分も埋まっていない。蓮華温泉ロッジの横から登山道に入る。道は概ね山腹の右側を巻くように、歩きやすい傾斜で樹林帯の中を登って行く。道脇にはシシウドが咲き、所々「蓮華ジオサイト」の案内板がある。
(左)天狗の庭から雪倉岳方面を望む。(右)白馬大池に到着。
シモツケソウ・ハクサンシャジン・ウメバチソウなどの花があらわれると、右手樹間に雪倉岳が見えてくる。ジグザグに登って、天狗の庭に到着。視界が開け、花が咲く園地風の佇まい。その先は再び樹林帯の中、アキノキリンソウ・ツガザクラなどが咲く道。足元に石がゴロゴロしているが、ダケカンバの美林も見られる。ハイマツがあらわれ視界が開けて、白馬大池に到着。
(左)船越ノ頭への登りから白馬大池を望む(*)。(右)小蓮華山への稜線を望む。
快晴のもと、白馬大池から小蓮華山方面への稜線が見渡せる。池の周辺は綿毛になったチングルマやウサギギクが多い。ハイマツ帯の雷鳥坂を登り、船越ノ頭へ。これから登る稜線がこのコースの一番のハイライト。トウヤクリンドウやチシマギキョウ咲く稜線を進めば、やがて左手に白馬岳が見えてくるはず。ところが左手から雲が上がってくるようになり、白馬岳を隠してしまった。
(左)小蓮華山手前。左手の白馬岳は雲の中。(右)小蓮華山の先から白馬岳。
それでも稜線を気持ちよく登り小蓮華山へ。ここからは砂礫の稜線の向こうに白馬岳が美しく見えるはずだが、それも雲に隠れ気味。緩やかに下り、やや登り返して三国境。振り返ると雪倉岳方面も霧に覆われている。ここからは白馬岳本峰への登り。秋の風情の花を斜面に見ながら、岩がちな急登でピークを2つ3つ越え、最後は緩やかに進めば白馬岳山頂に到着。
(左)三国境から山頂方向を見上げる(*)。(右)三国境から雪倉岳方面(*)。
雲が多く展望は限られている。反対側斜面の眼下に見える白馬山荘へ下る。収容800人の山荘も、今日の宿泊者は40人ほどと閑散。自分はシュラフカバーなどを持参したが、家族の分はシーツ・カバーセットを購入した。今回は贅沢をして個室を手配。夕刻を山荘前で過ごしたが、雲で視界は閉ざされがちだった。売店で買った「大雪渓かき氷(800円)」が最高においしい。
(左)山頂への斜面の花々(*)。(右)白馬岳山頂に到着。
翌朝は晴れ、登り返した白馬岳山頂からはまずまずの展望を得られた。下山は往路を戻ったが、小蓮華山あたりまでは白馬岳の姿を振り返りながら歩く。しかし、その先はどんどん雲が上がってきて白馬岳は見えなくなった。雲が多くなる中、白馬大池経由で蓮華温泉まで下山。家族が一緒なので、ペースは少々ゆったり。蓮華温泉の内湯で汗を流してから帰途についた。
(左)白馬岳眼下に白馬山荘、左に杓子・鑓の奥に鹿島槍、右に立山・剱岳(*)。
(*)は2日目の写真です。
[参考]
白馬大池山荘 1泊2食 11,000円(1人) 個室料金7,500円
シーツ・カバー・枕カバーセット 1,000円
2020年08月20日
将棊頭山~木曽駒ケ岳 [駒ケ岳ロープウェイから](宮田村/伊那市/木曽町/上松町)
将棊頭山を正面に見て濃ヶ池へとカールを下る
菅の台バスセンター730=(バス)803しらび平駅818=(ロープウェイ)825千畳敷駅835-910乗越浄土915-1018濃ヶ池1023-1036濃ヶ池分岐-1055遭難碑1100-1117将棊頭山1140-1209濃ヶ池分岐-1303「2870圏ピーク」1306-1337木曽駒ケ岳1349-1414中岳-1428乗越浄土1438-1503千畳敷駅1530=1537しらび平駅1542=1613菅の台バスセンター
2週間前に桂小場から将棊頭山まで登った。今回はその続き。通常の登山では「続き」だけ歩くことはあり得ないけれど、ロープウェイを使えばできなくはない。朝6時半、バス始発の45分前に菅の台の駐車場に到着。駐車場は例年に比べればガラガラなのだが、バス乗場と切符売場あわせてすでに70~80人ほどの列。しかし、バスもロープウェイも次々と臨時便が用意され、ストレスなく千畳敷に到着できた。
(左)千畳敷カールから宝剣岳を見上げる。(右)八丁坂から南アルプスの展望。
快晴の千畳敷カールを歩きはじめる。季節のせいか、周囲の花々は何となく地味な感じ。エゾシオガマ・ミヤマセンキュウ・アキノキリンソウなど。周回路から左折して、足元がガラガラした急な八丁坂を我慢して登り乗越浄土へ。カールの縁に登りつき将棊頭山方面も展望が開ける。宝剣岳を背にして、濃ヶ池方面へと北側のカールを折り返しながら下る。ウサギギク・トウヤクリンドウが脇を彩っていた。
(左)濃ヶ池への下りからカール上部を見上げる。(右)花の咲く斜面を巻いて進む。
いったん平坦となり駒飼の池。水たまり程度にしか見えない。そこからは、ハシゴや岩の段差もある急な下り。沢を渡ると山腹を左に巻く概ね緩やかな道となり、サクライウズをはじめとする花々が斜面を彩る。暑さが厳しい上に、ハイマツや低木の木枝が邪魔して歩きやすいとはいえない。周囲が少し開けて、濃ヶ池に到着。やはり水が少なくて、宝剣岳を映す姿は望めないようだ。
(左)濃ヶ池から宝剣岳を望む。(右)将棊頭山へもう少し。
緩やかな道をたどり、濃ヶ池分岐で主稜線に合流。ハイマツと花崗岩の砂礫の緩やかな登り道で、聖職の碑の遭難碑を経由して将棊頭山へと向かう。チングルマが綿毛を揺らしている。雲が多くなってきた。主稜線から左に分岐して将棊頭山の山頂へ。今回も周囲が雲に囲まれてしまい、展望はいまひとつ。涼しい風が稜線を抜けていく。昼食休憩の後、濃ヶ池分岐まで戻り、ここから木曽駒ケ岳へ向かう。
(左)標高2770付近から将棊頭山を振り返る。(右)馬の背の登り。右手奥が木曽駒ケ岳。
ハイマツ帯の中、段差の大きい急登。標高2770mでいったん緩み、2779標高点を過ぎるあたりから細い尾根の登りとなる。馬の背と呼ばれるのはこのあたりか。ガレと砂礫の急登で標高2870の岩峰に登りつく。急登ではあるが意外と歩きやすい。その先、道が緩めば、左前方には中岳を挟んで宝剣山荘や頂上山荘が見えてほっとする。岩を伝うような登りを経て、木曽駒ケ岳山頂に到着。雲が多く展望は限られたもの。
(左)左手に中岳と山荘が見えてほっとする。(右)中岳付近から木曽駒ケ岳を振り返る。
木曽駒ケ岳からは中岳・乗越浄土を経由して千畳敷駅へと戻った。朝は登山者ばかりだったが、この時間になると観光客風の人の方が多く見られる。ロープウェイとバスを乗り継いで菅の台バスセンターに戻り、帰途についた。平地でも猛暑の日々が続いているが、山上でも行動中は汗が止まらなかった。
(左)中岳の下りから宝剣岳。
[参考]
菅の台バスセンター~しらび平駅~千畳敷駅(バス+ロープウェイ) 往復4,200円
菅の台駐車場 800円(1日)
2020年08月14日
爺ヶ岳 [柏原新道 往復](大町市/富山県立山町)
爺ヶ岳中峰から南峰と立山・剱岳を望む
扇沢・無料第2駐車場540-545柏原新道登山口-702駅見岬707-750水平道755-820ガラ場-852種池山荘910-948爺ヶ岳南峰955-1012爺ヶ岳中峰1023-1037爺ヶ岳南峰1121-1147種池山荘1155-1215ガラ場-1230水平道-1258駅見岬-1355柏原新道登山口-1402駐車場
朝5時20分、登山口間近の駐車場は満車だったが、少し離れた扇沢無料第2駐車場にはまだ空きがあった。やはりコロナの影響なのか、お盆休みなのに登山者も例年よりは少ないようだ。扇沢橋を渡り、登山相談所に登山届を提出して歩きはじめる。最初は樹林帯の中を折り返しながら登る。若い人たちに次々と追い抜かれる。
(左)駅見岬から針ノ木岳と扇沢駅を望む。(右)左手前方に稜線と種池山荘が見えてくる。
ケルンや駅見岬を通り過ぎ、道は折り返しを挟みながら、尾根の左下を比較的緩やかに登る。左手樹間には種池山荘の稜線や針ノ木岳が見え隠れする。石畳風の道を経て、中間部はダケカンバが多い歩きやすい水平道。ガラ場を過ぎ最後に富士見坂・鉄砲坂を登れば視界が開ける。ハクサンフウロやエゾシオガマなどが咲く中を登って種池山荘に到着。
(左)花を見て種池山荘へ到着。(右)種池山荘前から針ノ木岳・蓮華岳を望む。
種池山荘前では20人ほどの登山者が休んでいた。花畑越しの針ノ木岳・蓮華岳が目の前に見える。種池山荘前を右折するとハイマツ帯となり、正面に見える爺ヶ岳南峰へと向かう。しばらく進むと登山道脇の雷鳥に遭遇。やや大きくなった子ども連れ。振り返ると剱岳や立山がそそり立っている。
(左)ハイマツ帯から爺ヶ岳南峰へ。(右)雷鳥と遭遇。
足元がガラガラした登りはだんだん斜度を増していくが、距離は大したことはない。縦走路から右へ逸れ、ひと登りで爺ヶ岳南峰。素晴らしい展望が広がっている。展望の主役はやはり、剱・立山か。針ノ木・蓮華の左には槍・穂高が見える。その左に遠く、八ヶ岳や南アルプス、そして富士山が霞んでいる。鹿島槍はいつものように東側だけ雲が隠していた。
(左)爺ヶ岳南峰から鹿島槍を望む。(右)南峰から立山・剱岳。
鞍部を介して中峰まで足をのばす。足元にはトウヤクリンドウ。若い二人組から「剱岳はどれですか」と聞かれ、しばし山座同定に時間を割く。南峰に戻って昼食休憩。北側から吹く風が涼しい。鹿島槍まで日帰りする健脚もいると聞くが、私の脚力では日帰りはこのあたりまでが限界。下山は往路をもどった。
(左)爺ヶ岳中峰から右に槍・穂高、左に富士山。
2020年08月10日
北八ヶ岳[高見石とニュウ](佐久穂町/小海町)
ニュウから白駒池と北横岳方面を望む
白駒池入口駐車場815-901高見石小屋(高見石往復)929-1005白駒池南西端-1012白駒池南岸-1126ニュウ1224-1333白駒池南岸-1345青苔荘1355-1411白駒池入口
家族の登山道具を少し買い替えたので、その試しも兼ねて軽い山歩きに一緒に出かける。山の日なので登山口の駐車場はどこも混雑するだろう。白駒池入口の有料駐車場はキャパが大きいので、ゆっくり出かけても大丈夫かと考えた。しかし、朝8時前にはほぼ満車状態。われわれが歩きだす頃には、車列ができていた。さすがに山の日なので、観光客も含めて多くの人が訪れていた。
(左)白駒池までの苔の森。(右)高見石から白駒池を見おろす。
歩きやすい木道を進めば、すぐに針葉樹と苔の森が広がる。最初の分岐で右折して高見石へ。緩やかに樹林帯を登って高見石小屋の前に出る。いつものように小屋の右手から高見石に登る。高見石の上からは、白駒池を見おろすことができたが、北アルプス方面の展望は雲の中。
(左)ニュウへの登り。(右)ニュウの岩峰。
いったん白駒池南西端へと下ってから、池南岸を進み右折してニュウへと登る。最初は平坦な道。白駒湿原をかすめて歩く。その先は鬱蒼とした苔の森に。シャクナゲ尾根からの道を合わせると、岩や木の根の段差で歩きにくい道となり勾配も増す。といっても標高差は200m程度。いったん道が緩んだ後、岩がちの登りでニュウの岩峰直下に飛び出し、南側の展望が開ける。
(左)ニュウから天狗岳・硫黄岳、その左に富士山が霞む。(右)白駒池からニュウ方面の山稜を望む。
岩峰によじ登れば、南には天狗岳や硫黄岳がそびえ、その左に富士山が霞んで見える。さらに左には金峰山など奥秩父の山々。反対側には白駒池を挟んで北横岳方面。その右には浅間山。下山は往路を白駒池まで戻り、白駒池を半周して駐車場に戻った。苔と針葉樹林の雰囲気、そして、ピークからの展望も楽しむことができた。
[参考]白駒池入口駐車場 1日600円
2020年08月06日
将棊頭山 [桂小場から往復](伊那市/木曽町/塩尻市)
将棊頭山を望む
桂小場登山口550-704野田場711-740馬返し-812大樽小屋820-959胸突の頭-1004分水嶺1017-1043西駒山荘-1059将棊頭山1131-1145西駒山荘1204-1223胸突の頭-1325大樽小屋1334-1356馬返し-1413野田場1422-1514桂小場登山口
桂小場から木曽駒ケ岳への登山道。私の脚力で日帰りとなると、将棊頭山を目的地とするくらいが適当か。朝5時半、桂小場登山口の駐車場は先着5台だけ。四阿や登山届箱のある登山口から、唐松林の中を九十九折に登って行く。梅雨が明けて急に暑くなった。すぐに汗がふき出す。
(左)桂小場登山口。(右)針葉樹林帯の道。前方に大樽小屋。
周囲は桧林になり、山腹を右に巻いて沢(ブドウの泉)を渡る。尾根に登りついて左折。あとは時々の折り返しを挟みながら、尾根の左下を緩やかに登る。顕著な尾根の突端を回り込むと、桧林から唐松林へ。短い折返しで尾根上に登った後、左下に少し下れば沢水が補給できる野田場。その先は平坦な道が山腹の左下を巻いて行く。周囲は唐松林だが、両脇の笹が煩い。
(左)信大ルートを合わせ胸突八丁へ。(右)六合目の休憩地。
横山から道を合わせ、間もなく馬返し。針葉樹林帯となり尾根上を緩やかに登り、大樽小屋に到着。その先で信大ルートを合わせると勾配が増していく。胸突八丁と呼ばれるところで、細丸太の階段や岩の段差が多くなる。途中、ベンチのある六合目(標高2,300m)、津島神社(2,400m)が休憩ポイント。急登だが歩きやすく危険な場所はない。しかし、もともと足が遅い上にこの暑さでペースは上がらない。
(左)胸突八丁の登り。(右)胸突八丁の頭の先は花畑。
津島神社からも結構長く感じられるが、少し樹木が疎らになって七合目標柱を過ぎる。すぐに胸突八丁の頭。ここで登りは終わり。左折して稜線左下の巻道に入る。途端に道脇に花が多くなり、右手斜面は花畑。シナノキンバイ・ハクサンフウロ・カラマツソウ・エゾシオガマなど。周囲は低木帯である。その先、行者岩分岐の案内板を過ぎると、ハイマツの稜線に飛び出す。
(左)ハイマツの稜線から木曽駒方面。(右)稜線から茶臼山の行者岩。
森林限界を超え、視界がようやく開ける。正面に木曽駒山頂方面が見えるが、山頂部は雲の中。振り返ると茶臼山の行者岩が聳えている。東側は一面の雲。砂礫地を進むと分水嶺の案内板がある。夏道は稜線の左下、ハイマツや低木の中を進む。再び周囲が開け、コロナの影響で休業中の西駒山荘に到着。将棊頭山は山荘のすぐ上に見えるが、稜線を進んで右に折り返すように道はつけられている。
(左)休業中の西駒山荘。(右)将棊頭山の山頂。今日は雲が多かった。
ハイマツの中、花崗岩の砂礫地を緩やかに進んで将棊頭山に到着。残念ながら雲が多く、ここでも木曽駒山頂方面は、ときどき宝剣岳が顔を見せるくらい。その他の方向も雲に覆われている。それでも稜線の涼しい風を感じながら、高山の雰囲気を楽しむことができた。西駒山荘の下で水を補給してから、下山は往路をもどった。途中出会った登山者は10人ほどだった。
(左)将棊頭山からの展望。宝剣岳が雲間に見えた。
2020年08月02日
八ヶ岳 [県界尾根・野辺山口~小天狗の先まで](南牧村/山梨県北杜市)
小天狗の先の展望地。晴れていれば前方に赤岳が望めるが。
県界尾根・野辺山登山口840-905防火線の頭-1013小天狗1018-1025展望地-1043「2258標高点」1046-1102展望地1123-1129小天狗-1216防火線の頭-1232登山口
県界尾根の野辺山口は、赤岳への登路の中でも地味な存在だと思う。県界尾根を赤岳まで日帰り往復する健脚者もいるが、私には厳しそうだ。今日はリサーチも兼ねて行けるところまで。梅雨明けが発表されたが、八ヶ岳の山並みは雲に覆われていた。登山口への道も途中からダートになり、防獣柵を開けて進む。20~30台は駐車できようかという登山口に、他に車の姿はない。
(左)県界尾根・野辺山登山口。(右)防火帯の中の登山道。
登山届箱とWCも設置された登山口から歩きはじめる。左右は唐松の植林。その中に笹に覆われた防火帯が続いている。防火帯につけられた、笹刈りされた登山道を緩やかに登って行く。20分強も歩けば防火帯は終わって樹林に入り、緩やかなピークに「防火線の頭」の三角点がある。その先はしばらく緩やかな道。
(左)防火線の頭は樹林の中。(右)崩壊地から清里方面の展望。
周囲は徐々に薄暗い針葉樹林帯となり、尾根も少しずつかたちを整え、斜度も増していく。標高1980m付近から左手は崩壊地となり、その際を登る。ところどころ急登となるが、清里方面の視界も少しは得られる。その先は痩せ尾根状の岩の多い急登。左から尾根が合流するあたりは、深い樹林の中、道を笹が覆いわかりにくいが赤マークが導いてくれる。
(左)痩せ尾根の急登。(右)清里からの道と合流。
緩やかに尾根を登ると清里からの道と合流。すぐその先が小天狗のピーク。この先、道は緩やかになる。深い樹林帯と開けた場所が交互。2258標高点まで歩いてみるが、赤岳方面は雲の中で展望は開けない。今日は2258標高点までで折り返し、小天狗の少し西側の展望地に戻り休憩した。以前、赤岳を仰いだ場所だが、今日は雲の中。帰りは往路をそのまま戻った。登山口も整備され、赤テープも随所にあり歩きやすかった。