ハイマツ帯となり前方に見える稜線を目指す。
海ノ口自然郷・横岳登山口707-734貯水池741-859標高2300-917小広場(案内板の標高は2500m)922-951展望デッキ(標高2600)-1037三叉峰1051-1101横岳1112-1123三叉峰1154-1222展望デッキ-1243小広場-1300標高2300-1357貯水池-1419登山口
天気があまりよくなさそうだけれど、ひたすら針葉樹林帯を歩く杣添尾根なら、曇り空でも関係ないと考えることにした。朝7時、海ノ口自然郷(別荘地)奥の登山者用駐車場には10台の先着車。天候のせいか、まだ4台ほどの空きがあった。最初は別荘地の中、車道を何回か横切って歩き、四阿・貯水池・WCのある広場に出る。ここが本来の登山口といった趣き。
(左)海ノ口自然郷の登山口。右手奥に登山者用駐車場(無料)がある。(右)四阿・貯水池・トイレのある広場。
すぐに沢を橋で渡り、あとは苔むした針葉樹林帯の中をひたすら登る。急登が標高2140くらいまで続く。少し勾配が緩むものの、再び少しずつ勾配は増していく。足元は木の根や濡れてすべりやすい岩が多い。倒木が多い一帯を過ぎると、標高2300mの案内板。さらに登って、標高2500の案内板がある小広場が休憩適地。ただ、手元の高度計ではここの標高は2430くらいでは?
(左)針葉樹林帯の急登が続く。標高2100。(右)標高2500の掲示がある小広場。休憩適地。
ダケカンバが目立つようになる。標高2530付近は枯木が多く、左側が開けている。だんだん樹林が疎らになり、空が広くなってきた。いったん勾配が緩んだ先は、以前は右側のダケカンバ帯を巻くように道がつけられていたが、少し前に尾根上に道がつけられたようだ。左手の階段を登ると展望台風のデッキが設えてある。雲がかかってはいるが、横岳方面の稜線を望むことができた。
(左)稜線を望む展望デッキ。標高2600。(右)三叉峰に到着。
ここからハイマツの尾根上を登って行く。ハイマツの根が出ている箇所もあり、意外と歩きにくい。右から巻道を合わせると、稜線直下の急登へ。ハイマツの中、岩の段差の急登の末、三叉峰にたどり着く。縦走路に出ると登山者が多くなった。しばらくすると霧の中から、北側の無名峰と横岳山頂が姿をあらわした。ほんの10分ほど歩いて横岳山頂へ。
(左)霧の中から無名峰と横岳。(右)横岳山頂直下。
こんな天候なのに横岳の手狭な山頂は10人ほどの登山者で賑わっていた。ときどき晴れ間がのぞくものの、ほぼ雲に隠れて展望はすぐれない。雨が降らないだけ、よしとしなければならないだろうか。三叉峰までもどって昼食休憩とした後、往路を下山した。杣添尾根ですれ違った登山者はほんの数人だった。

(左)横岳から硫黄岳方面。雲が多い。