2020年10月25日

二ツ山~鉢伏山[東山田コースから](岡谷市/下諏訪町/松本市)

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前二ツ山から三峰山・二ツ山と蓼科山・八ヶ岳を望む。

東山田コース登山口955-1052二ツ山1057-1124前二ツ山-1200鉢伏山1240-1314前二ツ山1320-1348二ツ山1353-1426林道-1442登山口

二ツ山へは昨年12月に南南西の尾根(東山田コース)から登り、そのあと三峰山まで往復した。しかし、二ツ山から稜線を歩くなら鉢伏山へ向かう方が楽しいだろうと思っていた。そこで、あらためて東山田コースから二ツ山経由で鉢伏山まで往復した。秋晴れの1日、展望を楽しみながら歩くことができた。

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(左)登山口。(右)二ツ山へ笹の尾根を登る。  

登山口までの林道は複雑で、途中2回ほど間違えたので林道脇に車をとめて歩きはじめたのは10時近くになっていた。標高1,650m地点、「西山田三区」の標識脇から踏み跡を進む。唐松と笹の尾根を歩けば、緩やかな起伏から右手の木の間越しに富士山や八ヶ岳を望む。中間部では広葉樹の紅葉を楽しめる。尾根上のアップダウンは段々と急になってくる。ロープが張られた箇所もあり、濡れた土で足元が滑る。一般的には勧められない道だとは思う。

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(左)二ツ山直下の急登。(右)二ツ山付近からの八ヶ岳・富士山。

1720、1712を過ぎ、石碑のあるピークを過ぎると二ツ山直下の急登となる。一直線の登り。その先、勾配が緩むと笹が深くなる。赤テープはあるものの、この分では踏み跡がわからなくなる日も近いのではないか。たどり着いた二ツ山の山頂は樹間の展望程度。稜線の分岐まで歩けば前方左に北アルプスが望めるものの、その稜線は雲に隠れ気味。分岐を左折して鉢伏山へ向かう。

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(左)二ツ山付近からの北ア。雲に隠れ気味。(右)前二ツ山への登り。

笹原の中、小ピークをひとつ越えて疎林の鞍部へ下る。その先は笹原に大きな折返しで前二ツ山へと登って行く。振り返ると三峰山やその向こうに浅間山。左に派生する尾根に登り右折して、前鉢伏山(1842m)に到着。実はこの稜線上では、このピークが一番展望がいいと思っている。左手に諏訪湖を見下ろしながら二重山稜の鞍部へと下り、稜線の右側を巻くように北アや美ヶ原を望みながら登る。

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(左)鉢伏山(三角点)。美ヶ原を望む。(右)北ア南部を展望する。   

道が緩み広道となれば間もなく鉢伏山荘からの道に合流。途端に人が多くなる。石ゴロの登りをわずかで鉢伏山山頂(三角点)に到着。その先、展望台前のベンチで休憩する。右手に北ア、前方に中央ア、左手には南ア、さらに左に富士山と八ヶ岳。10人ほどの登山者がこの展望を楽しんでいる。下山は往路を戻った。下山といっても登り返しも多いので、往路と同じ時間がかかった。

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(左)鉢伏山から諏訪湖と富士山・南ア。
posted by 急行野沢 at 22:01| Comment(0) | 登山(美ヶ原・鉢伏) | 更新情報をチェックする

2020年10月21日

雨飾山[雨飾温泉から薬師尾根](新潟県糸魚川市/小谷村)

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雨飾山から後立山連峰の展望。

雨飾温泉723-745薬師尾根-824みはらし場(1309ピーク)829-918中の池924-1011稜線-1031雨飾山1113-1135稜線分岐-1213中の池1223-1303みはらし場(1309ピーク)1313-1334薬師尾根-1352雨飾温泉

雨飾山は小谷側から登る人がほとんど。糸魚川の雨飾温泉(梶山新湯)から登るのは、よほどの山好きか天邪鬼か。小谷側から登るよりもハードだと聞いていた。確かに急登の連続だけれど、思ったよりも短時間で山頂に立てたし、途中の紅葉も素晴らしかった。今日は絶好の秋晴れで、山頂からは素晴らしい展望を楽しむことができた。

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(左)登山口の雨飾温泉。(右)薬師尾根の登りにはブナの大木も。

平日なので雨飾温泉下の駐車場は十分な余裕あり。雨飾温泉の建物の左脇から登山道に入る。いきなり急登が続く。足元は落葉と濡れた土が滑る。薬師尾根の突端に登り着き左折。すぐ見晴らし場で右手展望が開ける。尾根上の足元岩ゴロの登りの先は、「山頂まで180分」案内板と梯子。所々の木の間に展望を得る緩急の登りには、ブナや杉の大木が見られる。道が緩むと1309ピーク(山頂見はらし場)。

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(左)1309ピークから山頂方向。(右)急登ゆえ梯子も随所に。

前方に山頂部を望み、振り返ると鋸岳や鬼ヶ面山。ここからは紅葉が美しい尾根上をたどる。アルミ梯子があり「山頂まで150分(一ぷく処)」の案内板。何箇所か痩せ尾根状の展望地があり、山頂部や日本海が望める。いったん緩んだ先は、梯子が連続する急登。その先、左へ巻く道はこのコースの数少ない平坦路。「山頂まで120分」の案内板があり、見はらし場を過ぎ中の池に到着。

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(左)尾根上に紅葉が広がる。(右)中の池みはらし場より日本海を望む。

中の池はヤブっぽい水たまりのような感じで、やや陰湿な場所。その先は直登気味から折り返しを挟む急登となる。標高が上がり低木は葉を落としている。両側は背の高い笹、足元は霜で滑りやすい。ロープのある岩場も数箇所あるが、稜線までもう少し。道が緩んで稜線にたどり着き、小谷方面からの道に合流。いきなり登山者が増える。ここからは緩やかな起伏の一面の笹原の中の道を山頂に向かう。

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(左)中の池。(右)標高が上がると木々は葉を落としている。

山頂直下は岩場をよじ登るような急登。登りが終わり左へ歩けば、山名標がある雨飾山山頂。以前、小谷側から登った時は霧の中の山頂だった。今日は秋晴れの中、展望が広がる。山頂からの展望でまず目をひくのは、後立山連峰の連なり。右端の朝日岳から雪倉・白馬・唐松・五竜・鹿島・爺。その左の槍穂高はやや霞み気味。反対に目をやると焼山・火打。北には日本海が広がっている。

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(左)笹原を進むと山頂部が間近に。(右)雨飾山山頂。後立山連峰を望む。

平日なのに山頂付近は40人ほどの登山者で賑わっている。最近知られるようになったが、笹原を見おろすと、登山道が女性の横顔に見えた。下山は往路を戻った。薬師尾根の登山道で出会った5人ほどの登山者は健脚者揃いで、やはりこちらはマイナーな登山路といっていいだろうか。登山口の雨飾温泉で汗を流してから帰途についた。

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(左)山頂から焼山・火打方面。
posted by 急行野沢 at 23:38| Comment(0) | 登山(戸隠・雨飾・妙高) | 更新情報をチェックする

2020年10月03日

鍋冠山~大滝山[三郷スカイライン展望台から](安曇野市/松本市)

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大滝山北峰から望む槍穂高連峰。薄曇りなのが少し残念。

三郷スカイライン展望台546-640冷沢登山口-803鍋冠山810-900「大滝山北峰まであと2km」905-1022稜線分岐1027-1030大滝山北峰-1038大滝山南峰1048-1058大滝山北峰1134-1137稜線分岐-1222「大滝山北峰まであと2km」-1316鍋冠山1321-1413冷沢登山口-1500三郷スカイライン展望台

多くの登山地図では、「鍋冠山から大滝山まで4時間」というコースタイムになっている。しかしネット上で「2時間ほどで歩ける」という記載を見つけて、それなら足の遅い私でも大滝山日帰りピストンが可能かと考えた。紅葉の季節のためか、コロナの反動か、人気の山域は多くの登山者で賑わい駐車場所にも困るらしい。こちらは人の少ない山域だが、延々と樹林帯をたどる行程になりそうだ。

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(左)安曇野の平地を見おろしながら林道を進む。(右)冷沢登山口。

安曇野の平地から三郷スカイラインを進み、展望台下にある登山者用駐車場に車をとめる。駐車数台のみでガラガラ。歩きはじめたのは日の出とほぼ同時。すぐに道はダートの林道となり、その先15分ほどで林道ゲート。4WD車ならここまで進入可能だが、無理することはない。右手に安曇野を見おろす林道をさらに40分ほど歩いて冷沢の登山口。ここから登山道に入る。鍋冠山までは7年前に歩いている。

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(左)鍋冠山の山頂。(右)八丁ダルミは深い樹林帯の中、緩やかな道が続く。

鍋冠山への道は北・西・南へと方向を変え、コの字型に進む。針葉樹林と笹に囲まれ、緩急をつけながら登って行く。道は笹刈りされ、よく整備されている。後から来た健脚者2人にあっという間に抜かれた。道が西から南へと方向を変える前後は急登となり、左手展望が一瞬開ける。勾配が緩めば間もなく鍋冠山。樹林帯の中、道の途中のような山頂。休んでいた健脚者2人に追いつき、しばし言葉を交わす。

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(左)樹間から常念岳を望む。(右)あと2km。ここから登り。

鍋冠山からいったん下る。だんだん下りも緩やかになり、「鍋冠山1km」あたりからは起伏の少ない道が続く。途中、尾根の右を歩く箇所では樹間に常念岳が見えたが、その他は深い樹林の中でほとんど展望はかなわない。変化の少ない八丁ダルミの行程は、巨樹も立ち並ぶ美林を慰めとする。気持ちよく歩ける平坦路も「大滝山北峰まであと2km」(標高2,170mくらい)の標識あたりまで。

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(左)樹木が低くなり稜線が見える。(右)振り返ると鍋冠山と安曇野の平地。

ここから大滝山に向けての登りがはじまる。はじめは大きく折り返しながら登る。標高2,300mほどで右へやや長いトラバース。その先は勾配も増し、直登気味の登りもあり、我慢のしどころ。標高2,500を過ぎると、ダケカンバや低木が多くなり空が広がる。振り返ると鍋冠山。左手に広がる谷は色づいている。急登が緩んでハイマツの稜線に飛び出し、薄曇りではあるが眼前に北アルプスの風景が一気に広がる。

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(左)稜線のハイマツ帯に飛び出し、縦走路に合流。槍ヶ岳・蝶が岳・常念岳方面を見渡す。(右)大滝山北峰から正面に槍、右に常念。

この景色が見たくて、延々と我慢して樹林帯を歩き続けてきた。正面の蝶ヶ岳の向こうに槍の穂先、その左に穂高連峰・焼岳・霞沢岳。右には常念岳が大きい。縦走路を左に、岩の細尾根を進めばすぐに大滝山北峰。緩く下って、今期営業休止の大滝山荘。蝶ヶ岳ヒュッテをスルーして、「すいている」という理由で大滝山荘に宿泊したのはもう20年も前。こんな小屋だったかな、と記憶は曖昧。

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(左)大滝山荘。(右)大滝山南峰から八ヶ岳方面。

小さな池やコケモモの咲く草原を過ぎて大滝山南峰へ。ハイマツに囲まれて開けているのは東の妙高戸隠・八ヶ岳方面のみ。しかし、少し南に下ると槍穂高や焼岳・霞沢岳・乗鞍方面が開けた。北峰付近まで戻り、大展望を目の前に見ながら昼食休憩。いつまでもこの景色を見ていたいが、後ろ髪をひかれながら往路を戻った。誰にも会わないかと思っていたが、単独行2人と2グループに出会った。

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(左)大滝山南峰から焼岳・霞沢岳・乗鞍岳方面。上高地の谷が見える。

同様のルートの記録 こちら → 「大滝山:三郷スカイラインから往復(2024年8月11日)」
              →
posted by 急行野沢 at 22:00| Comment(0) | 登山(北アルプス・乗鞍) | 更新情報をチェックする