2020年11月15日
金峰山[廻り目平から](川上村/山梨県甲府市/北杜市)
金峰山からの展望。手前に瑞牆山・小川山。その向こうに八ヶ岳・北アルプス。
金峰山荘709-802中ノ沢出合(林道終点)807-825最終水場-846中間地点850-940金峰山小屋-1001金峰山1028-1100砂払ノ頭-1151大日岩北側1222-1246八丁平-1321中ノ沢出合(林道)-1407金峰山荘
先日登った御座山からは五丈岩がしっかり見えた。そこでもう1回、金峰山に登ってみようと思いたった。過去1回は20年以上前、甲武信岳からの縦走で山頂を踏んでいるが、そのときは霧が深く展望は優れなかった。山頂から下って金峰山小屋に宿泊したが、先代の娘さんが小屋を継いですぐの頃。宿泊者は10数人だけで、炬燵を囲み楽しく過ごしたことを憶えている。今回は川上村側から登る。
(左)林道終点。中ノ沢出合。(右)最終水場。
午前7時、金峰山荘の駐車場に車をとめる。まずは、西股沢に沿うつま先上がりの林道を歩く。1時間弱で林道終点(中ノ沢出合)。木橋で沢を渡り、シャクナゲの中、右手にジグザグに登る。その後は沢筋に出て沢の右上(左岸)を登って行く。周囲は唐松と針葉樹が混在する。道が沢に接近して「最終水場」の案内板。標高2000の掲示があって、右手への登りで標高を上げていく。
(左)中間地点。(右)苔むす針葉樹林の道。
斜上トラバースと急登を繰り返し、右手の尾根にのるとシャクナゲの中、「中間地点」の案内板がある。標高2150m。その先はシラビソ・コメツガなど針葉樹林の中、木の根の張り出した尾根を登って行く。2302標高点手前で左に巻き、道は緩やかに。その先は再び針葉樹林帯の中の登り。展望もない中を淡々と登れば、意外とあっけなく金峰山小屋に到着。
(左)金峰山小屋と小川山。(右)ハイマツ帯の登り。
ここに至ってようやく展望が開ける。ハイマツ帯の中、山頂に向かって岩がゴロゴロした道を急登。20分ほどで三角点と山名標がある山頂に到着。いきなり人が多くなり驚く。廻り目平からの登山道で行き会った登山者は4人だけ。しかし、山頂から五丈岩にかけて50人を超える登山者で賑わっている。しかもその後も続々と登ってくる。
(左)金峰山の山頂一帯。五丈岩の右に南ア。(右)五丈岩と富士山。
天気は快晴で、四周の展望をほしいままにする。西は小川山・瑞牆山の向こうに八ヶ岳。その右に北アルプスが霞む。南西には南アルプス。そして南には富士山が大きい。下山は大日岩経由。ハイマツ帯の稜線をいくつもの岩峰を右に巻いて下っていく。足場が見つけにくい岩の登り下りも。砂払ノ頭が最後の展望地。あらためて景色を見渡して、ここから樹林帯に入る。
(左)大日岩への下りから稜線を振り返る。(右)大日岩。
奥秩父らしい樹林帯の急な下りを進めば、大日岩前の道標がある分岐へ。小川山登山道の示す方向に従い、岩によじ登り、左が切れ落ちた岩の上を進む。少々スリリング。テラス状の場所で八ヶ岳と瑞牆山を眺めながら休憩。その先はまったく人に会わない行程となる。
(左)大日岩から八ヶ岳と瑞牆山。(右)八丁平の分岐。
休憩後、シャクナゲと針葉樹の中、岩の左下を巻いて足元が切れ落ちたザレ場を通過して急な下りへ。緩やかになると八丁平の分岐。右折して苔の深い森を進めば、沢音が大きくなる。おおむね砂洗川の左岸を、所々は高巻きもしながら下って行けば林道の終点に出る。あとは淡々と林道を歩いて金峰山荘に帰着。稜線部の快晴の展望、そして奥秩父らしい苔むす針葉樹林帯を楽しむことができた。
(左)八丁平付近の苔と樹林。
[参考]金峰山荘・駐車料金 500円(施設利用料なので1人単位)