2021年03月31日
白岩峰(長野市)
白岩峰のピークを望む。
浅川西条(アンテナ脇の路側余地)1048-1057堰堤1058-1119白岩峰1135-1142林道-1148白岩峰-1209駐車場所
平日に時間を見つけて近場の里山へ向かう。長野市北部の浅川西条の住宅地から北へ。リンゴ畑の中の細い道を進み、アンテナの脇に余地を見つけて駐車。その道をそのまま歩きはじめる。しばらく進むと道は左右に分かれる。左へ進むのが一般登山道。右折して小川を渡る。明瞭な送電巡視路は右折して尾根を登るが、小川に沿ってヤブの中を直進すると堰堤の右上を通過する。
(左)一般コースは左へ。今日は右の小川を越えて進む。(右)尾根に取り付くとトラロープのある急登。
沢に降りて少し進んだ先から左の尾根に取り付く。最初はヤブがちだが、トラロープがあらわれて急登の道は少しずつ明瞭になる。前方の松林越しに山名の由来の白い斜面が見えてくる。足元は左右切れ落ちたザレた痩せ尾根。しばらく登った後、左へとトラバース。右折して再び尾根上にのる。最後はやや左の樹林の中を進み、白岩峰のピークへ。
(左)白くザレた道は左右切れ落ちている。(右)白岩峰の山頂。三登山方面の稜線を見渡す。
二級基準点が埋め込まれている。足元をのぞき込むと真っ白な断崖。標高はたかだか590mだが、前方には四阿山や志賀高原の山々が霞んでいる。北へ5分ほど進むと林道に出るのを確認し、折り返す。下りは石仏コースを下るつもりが、勘違いして南西側の尾根を下ってしまった。登り下りあわせて1時間程度だったけれど、真っ白な斜面が新鮮だった。
(左)白岩峰から志賀高原方面を望む。
2021年03月27日
志賀高原スキー(山ノ内町)
一の瀬ファミリーから左に北アルプスと右に北信五岳方面を望む。
「長野近隣県限定スキーリフト券半額キャンペーン」(長野県内一部の感染警戒レベルが上がったため、3/20~4/9は長野県民限定に変更)でリフト券が半額になるので、それを利用して志賀高原にスキーに出かける。今年はスキーに出かける機会が少なくて、いまさらだけれど3月末になって家族と一緒に出掛けた。
一の瀬ダイヤモンド脇の駐車場に車をとめる。非常事態宣言が解除されてどの程度の人出なのかわからなかったが、思った以上に賑わっていた。駐車場もかなり埋まっていて、その多くは県外車である。部分的にはわずかなリフト待ちもあった。多くの人が滑走中もマスクやそれに類するものをつけていたし、レストランなどではアクリル板を設置するなどの対策が取られていた。
一の瀬を中心として西館山・東館山・寺子屋から焼額山まで足をのばした。各ゲレンデ上部からは、北信五岳から北アルプスまで広く展望が広がっていた。朝は雪質もよかったけれど、昼頃になるとべとべとの春の雪に。特に標高の低い西館山下部や南斜面の焼額山では、重い雪に苦労した。比較的快適に滑れたのは寺子屋だろうか。滑っていると暑く、もう雪山で遊んでいる季節ではないのかもしれないと思った。(長野県民限定半額キャンペーン:シニア1日券2,350円)
(左)一の瀬ダイヤモンドから岩菅山と一の瀬ファミリーを望む。(右)寺子屋上部から妙高山と焼額山方面。
2021年03月20日
袴岳[万坂峠から](信濃町/新潟県妙高市)
袴岳から望む黒姫山[左]と妙高山[右]。
駐車場所(万坂峠北東)815-914袴岳931-1014袴湿原1021-1036駐車場所
今日は少々時間の制約があるので、短時間で登れて妙高山などの展望が楽しめる袴岳へ。万坂峠の300mほど北東、赤池への車道が分岐する場所に駐車。赤池への車道は20~30mだけ除雪されているので、その部分に4~5台駐車できる。最初からスノーシューで歩きはじめる。まずは万坂峠の少し北側までトラバースして右折、夏道に従って唐松林の中を直登する。
(左)最初の急登が緩み振り返ると斑尾山。(右)トレース薄い雪の斜面を登る。
勾配が緩むと右手樹林越しに袴湿原の一部と思われる雪原が広がっている。再び急登を進めば少し視界が開け、振り向くと斑尾山が大きい。スノーシューやスキーの跡が錯綜したり、風で消されたりして、トレースはあるようなないような……。痩せ尾根状のやや細い箇所を下り、3つ目の小ピークへと登り返して行く。傾斜が緩めば左に黒姫山が見え、前方に緩やかな袴岳の山容が見える。
(左)2つ目の小ピーク。左に黒姫山、前方は袴岳のひとつ手前のピーク。(右)ブナの木々にツリーホール。
ブナやダケカンバの美しい樹林の中を登って、袴岳の山頂へ。東側は樹林に遮られているけれど、西側の展望が開けている。目の前に妙高山が大きい。その左に黒姫山、飯縄山。青空にくっきりと山容を浮かび上がらせている。この展望を楽しみにして登ってきた。下山は往路を戻り、途中から左に折れて、袴湿原・袴池に寄ってみた。
(左)袴岳山頂の東側は樹林帯。妙高山を望む。(右)袴岳から望む飯縄山[左]と黒姫山[右]。
とはいうものの、湿原も冬はただ雪原が広がっているだけ。最後は急坂を直接下って、駐車場所へと戻った。雪は緩み気味で、スノーシューでないと厳しいかもしれない。下りの急坂では制動が効きにくい場所も。山中では誰にも会わなかったが、下山すると登り始めようとしている2人連れがいて、しばし言葉を交わした。
(左)雪原が広がる袴湿原。
2021年03月14日
根子岳[峰の原高原からスノーシュー](須坂市/上田市)
小根子岳分岐付近。
こもれびホール駐車場847-908登山口(料金所)915-1002根子岳避難小屋1007-1049小根子岳分岐-1105根子岳1146-1203小根子岳1208-1240根子岳避難小屋-1320登山口(料金所)1324-1339こもれびホール駐車場
冬の根子岳はBCスキーのためにあるような山。しかし、私はゲレンデスキーの道具しか持っていないので、スノーシューで臨もうと思う。峰の原高原にある「こもれびホール」前の登山者用駐車場に車をとめる。登山届箱や地図なども設置されているが、今日は他に車の姿はない。ここから登山口までは車道を10分ほど歩く。
(左)入山協力金の料金箱。ここから牧場脇を歩く。(右)雪原を進む。
車道脇左手に「根子岳」の案内板を見つけて雪上の道に入るが、雪の段差が危ない橋もあり、冬はあまり歩かれていない様子。もう少し車道を歩いた箇所から山道に入る方がよさそう。少し登って平坦地を先に進むと、入山協力金200円と掲示があり料金箱が設置されている。ここから、目の前の牧場左側に設けられている有刺鉄線に沿ってスノーシューで歩きはじめる。
(左)避難小屋の上あたり。(右)北信五岳を望む。
空を雲が覆い、風は冷たい。右手にリフト終点が見えるが、その先も広い雪原の中、ゲレンデの端を歩いているような感じ。標高1650m付近から勾配が増す。我慢して登れば、避難小屋への分岐の案内板。いつしか前後にBCスキーの7~8人が歩いている。BCスキーの案内標が随所にあるので、迷う心配は少ない。空は少しずつ晴れてきて、霧氷をまとった樹々が輝いている。
(左)根子岳山頂から四阿山を望む。(右)根子岳山頂から志賀高原方面。
背後のオオマツ・ツバクロゲレンデの向こうに見えるはずの北アルプスは雲の中だが、左手後方には北信五岳がきれいに見えて、元気が出てくる。小根子岳分岐を過ぎれば、根子岳まではあとわずか。樹林帯に出入りしながら進めば、石祠のある根子岳山頂に到着。風はやや強いが、さほど寒くない。BCスキーヤーを中心に20人ほどで山頂は賑わっていた。
(左)後立山連峰。右端に白馬岳。(右)小根子岳から四阿山と根子岳。
遠景は雲が多いけれど、それでも展望を十分に楽しむことができる。間近に見える四阿山の左には横手山など志賀高原の山々、右には浅間山から湯ノ丸方面。八ヶ岳方面は雲の中。北アルプスは雲に霞んでいる部分が多いけれど、白馬岳あたりははっきり見える。北アルプスの雲がきれいに晴れるのを期待したが、待ちきれずに下山にかかる。
(左)小根子岳付近から後立山と北信五岳。(右)北アルプスを正面に見て下る。
途中、小根子岳に立ち寄ると白馬岳の右に戸隠・高妻・飯縄・黒姫・妙高・斑尾と連なる圧巻の展望が目の前に広がった。ここからは往路を戻ったが、下るほどに天気が良くなってきた。雪が緩んできたが、目の前に北アルプスを眺め、青空の下の山頂部を振り返りながら下るのは幸せな気分だった。途中、50~60人とすれ違ったが、そのほとんどがBCスキー。スノーシューは7~8人くらいだった。
(左)下山時、根子岳を振り返る。
別の年の記録はこちら → 「根子岳 峰の原登山口からスノーシュー(2023年2月12日)」
2021年03月07日
黒姫山[大橋林道登山口から往復](信濃町)
しらたま平から高妻山・戸隠連山と北アルプスを望む
大橋林道登山口658-728登山道入口734-806新道分岐-914稜線921-1000大池分岐-1015黒姫山1044-1055大池分岐-1135稜線下降点1141-1229新道分岐1233-1301林道へ1306-1344登山口
北信五岳に名を連ねる黒姫山。以前、夏に登った時の印象は、悪天候だったためかいまひとつ。淡々と樹林帯を登った記憶だけが残っている。山頂が外輪山の最高地点というのもすっきりしない。今回、快晴の雪道を登ってみて、その印象は大きく変わった。稜線上からは、高妻・戸隠から北アルプス、間近に飯縄山、北に頚城の山々を望む絶景を堪能できた。
(左)林道から登山道へ。(右)ブナの大木も見られる。
朝6時過ぎ、大橋林道登山口の駐車スペースには先着7台。その後次々と車が入ってきて、6時半過ぎには満車(15台ほど)。準備に手間取るうちに、出発は7時前になった。最初は緩やかな林道歩き。30分ほどで分岐を右に行くと、すぐに登山道入口。ここでアイゼン装着。「登山道」の道標に従い、唐松林の山腹を緩やかに登って行く。トレースは有るが、BCスキーの跡が交錯しわかりにくい箇所も。
(左)ダケカンバの広い尾根を登る。(右)右に飯縄山が見える。
途中、林道と交差しながら進み、右手の尾根に取り付く。尾根上の登りが緩めば新道分岐のはずだが、道標や分岐する道は雪に埋もれているのかはっきりしない。その先の平坦地では、ブナの大木が見られ、樹間に山頂方向を望む。はっきりした尾根上の道となり、雑木やダケカンバの大木を見ながら登る。標高1650mを過ぎる頃から、樹間の展望が開けてくる。空も晴れてきた。
(左)振り向くと高妻山。(右)稜線まであと少し。
右手に飯縄山、背後に戸隠・高妻の展望がすっきり開けるのは、標高1750m付近から。ダケカンバの疎林が広がる尾根を登る。前方に見える稜線がなかなか近づかず、苦しいところ。ようやく稜線に登り着いて、ほっとする。前方、樹林越しに中央火口丘の小黒姫と頚城山塊の山々。1893ピークの向こうに高妻山。ここからは外輪山の稜線を進む。最初は樹林帯の中の登り。左手前方に山頂が見えてくる。
(左)稜線を進むと左に黒姫山山頂。(右)雲海に浮かぶ飯縄山。
その先、1998ピーク手前が「しらたま平」と呼ばれるところだろうか。戸隠方面や北アルプスなどの素晴らしい展望を楽しみながら、稜線上を進む。左は樹林越しに頚城の山々。南側には雪庇も見られるので注意。小ピークを越えて大池分岐の鞍部へ下る。大池方面はトレースなし。山頂への急登が目の前にそそり立っている。山頂直下は切れ落ちた箇所もあり慎重に。
(左)山頂への急登が待っている。(右)山頂から志賀高原と越後三山。
たどり着いた山頂は、祠なども雪の下。南側に雪庇を張り出している。前方にはいままであまり見えなかった志賀高原の山々、その向こうに白いのは越後三山だろうか。振り返ると歩いてきた稜線の向こうに高妻・戸隠・北アルプス、目の前に飯縄山、北側は樹林がやや邪魔だが、妙高・火打・焼山・天狗原・雨飾。これまで2名とすれ違ったが、いまは無人。しばし展望の山頂をひとり占め。
(左)山頂から高妻・戸隠・北ア。(右)後立山連峰。蓮華・針ノ木から右に、双耳峰に見えない鹿島槍、武田菱がわかる五竜。
下山は往路を戻った。稜線上では写真撮影に忙しい。登山者が少ないかなと思ったが、下山途中では20人ほどとすれ違った。時間とともに気温が上がり、雪が緩み歩きにくい。最後の林道歩きは踏み抜き多発で、時間がかかった。佐渡山方面からのBCスキーヤーに次々と追い抜かれる。少し大回りになるが、車で国道406号参宮橋近くの「森林囃子(もくもくばやし=日帰り温泉)」に立ち寄ってから帰った。
(左)雨飾・天狗原金山・焼山・火打・妙高。