2021年05月29日

三宝山~甲武信岳[毛木平からシャクナゲ咲く十文字峠経由](川上村/埼玉県秩父市)

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大山の山頂から三宝山を望む。

毛木平550-701八丁坂の頭-722十文字小屋735-818大山823-903武信白岩山-933尻岩-1027三宝山1104-1135甲武信岳1158-1223千曲川水源地標-1317滑滝1322-1422大山祇󠄀神社-1445毛木平

久しぶりの奥秩父。三宝山から北の十文字峠あたりを歩いたことがなかったので、ちょうどシャクナゲの季節であることに思い当たり、甲武信岳を含めて周回で歩いてみることにした。足の遅い私には日帰りはギリギリかなと思ったが、それなりの時間で歩くことができた。朝5時半、毛木平の駐車場にはまだ数台の空きがあった。ただ、下山時には手前の林道に20台ほど路駐があった。

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(左)八丁坂の登り。(右)八丁坂の頭  

しばらく歩いて千曲川源流へ向かう道から左折。橋を渡り山腹を回り込んで沢沿いに進む。沢は一昨年の台風のせいか荒れている。道は徐々に右の山腹へと取り付いて、八丁坂と呼ばれる九十九折の急登となる。標高差200m弱で八丁坂の頭と呼ばれる稜線に着き、あとは針葉樹林の緩やかな道を進んで十文字峠へ。すぐ先の十文字小屋周辺には満開のシャクナゲが咲いていた。防獣のネットが少々痛々しい。

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(左)十文字小屋のシャクナゲ。(右)岩と木の根が混ざる登り

この先少し標高の高いところは、まだツボミが多かったのでこれからが最盛期か。岩と木の根で歩きにくい登りが断続的にあらわれる。大山直前の登りは手足を使う岩場に鎖が4箇所。登り着くと展望が開ける。右に川上村方面、正面には三宝山が大きい(冒頭写真)。ピークを右に巻き、小さなアップダウンを繰り返すと武信白岩山の基部に着く。山頂の岩峰へは×印が書かれているが登頂禁止なのか。

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(左)大山への鎖のある岩場。(右)武信白岩山の南のピークも岩峰。

鎖のある次のピーク(武信白岩山の南のピーク)も岩場で展望が開ける。その次の2288ピークを右に巻いて下り、尻岩という大岩がある鞍部へ。ここから三宝山へはだらだらとした長い登り。針葉樹林の中、足元に広がる美しい苔に元気づけられながら登る。到着した三宝山は樹林の中で展望はない。数人の登山者が休んでいるが私も昼食休憩。その後、鞍部を介して甲武信岳へと登る。

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(左)三宝山への登りは苔が美しい。(右)三宝山の山頂 

甲武信岳の山頂は身体を吹き飛ばされそうな強風が吹いていて、多くの人が登ってくるが、みんな写真を撮っただけで立ち去って行く。目の前に金峰山へ続く奥秩父縦走路。雲が多いけれど、富士山や八ヶ岳はやや霞みながらもなんとか展望することができた。過去2回は奥秩父縦走のようなかたちで登っているけれど、今回の甲武信岳は少し別の感慨がある。

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(左)三宝山南側から甲武信岳を望む。(右)甲武信岳山頂。右に富士山が霞む。

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(左)甲武信岳山頂から三宝山を望む。(右)金峰山・八ヶ岳方面。

下山にとった千曲川水源地標経由の道は、やはり長く感じられた。甲武信岳西側のガレ場を下った後は緩やかに進み、稜線から右折して水源地標へ。その先は沢が荒れているためか、右上に付け替えられた高巻道をたどる。滑滝がほぼ中間点か。途中、「源流まで何km」の道標があるので目安になる。美林の歩きやすい広道や、岩の際を進む細い道が交互にあらわれる登山道を下って毛木平にたどり着いた。

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(左)滑滝。「甲武信岳2時間」の道標がある。
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2021年05月23日

剣ヶ峰[浅間火山館から天狗の露地・ヒサシゴーロ尾根](御代田町/小諸市)

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剣ヶ峰山頂から浅間山を望む。

浅間山荘750-818一ノ鳥居-840ニノ鳥居-919カモシカ平-930火山館935-953天狗の露地-1018尾根にのる-1055剣ヶ峰1121-1141九合目(標高2200)-1241三合目(標高1750)-1319浅間山荘

浅間山荘の駐車場には10台ほどの車しかとまっていなかった。現在、浅間山は規制により前掛山まで登ることはできない。そのせいだろうか。登るのは浅間山の南西にある剣ヶ峰。途中にある天狗の露地と呼ばれる場所や、下山にとるヒサシゴーロ尾根の展望が楽しみ。浅間山荘から火山館までは一般登山道をたどる。今日、途中出会った登山者は火山館付近で3人、剣ヶ峰付近で1人のみ。

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(左)ニノ鳥居。(右)カモシカ平。笹原が広がる。

一ノ鳥居・不動滝・ニノ鳥居と歩きやすい道が続く。「薪を運んで」という火山館の依頼にこたえて1本背負い、長坂を登れば笹原が広がる。沢を右下に見ながら進むとカモシカ平の案内板。左に外輪山の岩峰、右には牙山がそびえている。前方に初めて浅間山が見えると火山性有毒ガスの発生地帯。その先の成分で真っ赤な沢を渡り火山館に到着。

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(左)火山館の手前で赤い沢を渡る。牙山を振り返る。(右)火山館。ここで右手の踏み跡に入る。

今日はここからが本番。火山館前から右手の道に入る。最初は思っていたよりも明瞭な踏み跡が、亜高山的な深い針葉樹林に続いている。所々不明瞭な場所もあらわれ、赤テープも見ながら進む。しばらく進むと周囲が開け、露地風の広地に出た。ここが天狗の露地だろう。目の前に浅間山。ここからしばらく露地風広場と樹林帯が交互にあらわれる。

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(左)火山館から鬱蒼とした針葉樹林帯へ。(右)天狗の露地から浅間山を望む。

右手に剣ヶ峰とこれから登る尾根が近づく。尾根への取り付きが少々わかりにくい。2081付近の小広場から赤テープを追って南側の樹林帯に入り、南東にトラバース気味に進んで尾根にのったが、尾根の突端まで回り込むのが正解だったのかも。尾根上は草地に樹木が行く手をふさぐところも。踏み跡も錯綜するが尾根をたどればいい。最後は岩角や低木につかまりながらの急登で剣ヶ峰の山頂へ。

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(左)剣ヶ峰とこれから登る尾根。(右)剣ヶ峰の北東尾根にのる。

北東側に浅間山が大きい(冒頭写真)。その左に黒斑山など外輪山。南には蓼科山方面が霞む。東は浅間隠山・鼻曲山・八風山。遠景の山々は雲の中に隠れている。休憩の後、南側ピークまで低木の間を進み、ここからヒサシゴーロ尾根を下る。すぐに笹原となり、踏み跡不明瞭な中、軽井沢方面を見おろす。その先からは展望のよいガレ場が、途中に灌木帯を挟みながら標高1900mあたりまで続く。

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(左)剣ヶ峰山頂直下は急登。(右)剣ヶ峰から黒斑山方面を望む。

文字の消えかけた「標高2200m」の案内板を過ぎると、左手には谷状の広いガレた斜面が広がる。ガレ場の右端あたりを歩くようにする。灌木帯に出入りするあたりで不明瞭な場所があるが、マークをよく見て進む。途中から右手斜面にもガレ場が広がる。前方には千曲川流域の平地とその向こうに蓼科山方面、右手を振り向くと黒斑山や牙山が眺められる。

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(左)ガレ場を下る。前方は蓼科山方面。(右)ガレ場から山頂方向を振り返る。

標高1900を過ぎて樹林帯になるが、やや踏み跡がわかりにくいところがあり、赤テープが頼り。周囲に松の木が増えると道は明瞭になり、三合目・二合目の案内板を過ぎるあたりはトラロープの張られた急坂が続く。そのまま下れば往路の登山道に合流。合流箇所は踏み跡と赤テープがあるくらいで、明確な目印はない。浅間山荘まで戻り、真っ赤な温泉で一浴してから帰路についた。

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(左)樹林帯を下り三合目。

[参考]浅間山荘・駐車場 500円
posted by 急行野沢 at 23:00| Comment(0) | 登山(浅間・高峰) | 更新情報をチェックする

天狗温泉[浅間山荘](小諸市)

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剣ヶ峰から下山後、天狗温泉「浅間山荘」で入浴。時節柄最近はあまり日帰り温泉に寄らなくなっていたが、登山者も多くないから空いているだろうと思い入ってみた。浴室には先客1名のみ。驚かされるのは、やはり湯の色。鉄分の多い赤い湯は他にもたくさんあるが、ここまで濃い赤褐色の湯は見たことがない。浴槽内部がまったく見えない。さっぱり汗を流して帰ることができた。

[参考]入浴料金 通常800円(登山者駐車料金も払ったので600円になった)
posted by 急行野沢 at 20:00| Comment(0) | 温泉(佐久・東御) | 更新情報をチェックする

2021年05月15日

烏帽子岳[山の神コース=東御市祢津から](東御市)

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稜線にたどり着くと小烏帽子岳へ笹原の道が続く。

山の神755-836伐採地(1104標高点)-923林道交差(1415標高点)-1014白樺林1018-1101稜線-1114小烏帽子岳-1123烏帽子岳1155-1206小烏帽子岳-1220稜線下降点-1246白樺林1250-1311林道交差(1415標高点)-1334伐採地(1104標高点・一杯水往復)1344-1410山の神

「烏帽子スカイラン」のために整備された道が、東御市祢津の奥から烏帽子岳まで通じていることを知った。この道を使わせてもらい烏帽子岳に登ろうと思う。「NET'S(祢津地域づくりの会)」と「烏帽子スカイラン実行委員会」による道標が分岐につけられていて迷う心配はないし、急登や危険な箇所もなく道は非常に歩きやすい。ただ、山麓から登るので標高差は1,200mある。

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(左)「山の神」から歩きはじめる。

祢津地区の北側の葡萄畑に車を走らせ、少々道に迷いながら「山の神」へ。鳥居と石祠があり、その前の余地に駐車。すぐ横に「入山の際の注意」が掲げられている。しばらくは林道のような広い道を進む。廃林道を使って整備した箇所もあるのか、道幅が広かったり細かったり。6回林道と交差するが、その場所には必ず道標がある。雑木や唐松の新緑の中を進むと林道に出て、右手に伐採地が広がる。

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(左)1104付近。右手は伐採地。(右)1415から少し進んだ和分岐。分岐には必ず道標がある。ここで水平距離は中間点。

1104標高点で左の山道に入ると「最短ルート」と「迂回ルート」が分かれる。往路は最短ルートで。唐松林の中の緩い登りが続き、1415標高点で林道と交錯すると、その先で左から和ルートを合わせる。「烏帽子岳4.0km」の道標があり、ここでようやく半分。かつては地元小学校の学校登山の登山道だったらしく「和小」のプレートが各所にある。足元に笹が見られるようになる。

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(左)学校登山のプレート。(右)右手に白樺の美林。標高1740。

2回林道と交差するあたりで白樺の木々が見られ、樹間から左右に平行する尾根も見えて、ようやく山に来た気分に。標高1740m付近では右手に白樺の美林が広がりほっとさせる。少しずつ樹木は疎らになり笹原が広がるようになる。視界が開け少し元気が出てくる。左からの尾根に合流した後、トラバース気味に進むあたりでは千曲川沿いの平地を見おろせた。その先、すぐにガレ場の登りとなる。

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(左)視界が開けるトラバース道。(右)ガレ場から左に小烏帽子岳が見える。

ガレ場を登り切れば稜線。雲間から湯ノ丸や篭ノ登方面の山並みが見える。気持ちのよい笹原の道を緩やかに進めば、地蔵峠からの道と合流。とたんに登山者が増える。分岐には山の神コースに向けての注意看板があった。この先は勝手知った道。小烏帽子岳を越えて烏帽子岳へ。ただ、雲が多くて山頂展望はいまひとつ。四阿山も雲に霞んでいる。

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(左)稜線に登り着くと湯ノ丸・篭ノ登。(右)小烏帽子岳から稜線を振り返る。

下山は往路を戻った。途中、1104付近に「一杯水」の案内看板があったのでのぞいてみたが、泥水がたまっているだけで飲料水の補給はできない状態。山の神コース上ではひとりの登山者にも会わなかったが、烏帽子岳付近では20人ほどの登山者とすれ違った。歩いて楽しかったのは標高1700mを越えたあたりからで、やはり前半が単調で長すぎる気がした。

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(左)稜線から烏帽子岳を望む。(右)烏帽子岳山頂。四阿山が雲に霞んでいる。
posted by 急行野沢 at 23:00| Comment(0) | 登山(四阿・湯の丸) | 更新情報をチェックする

2021年05月09日

子檀嶺岳~大林山[低山縦走](青木村/上田市/筑北村)

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大林山西尾根にたどり着く。左前方に大林山。下山時のためここにマーク。

修那羅峠729-806林道ゲート(田沢嶺裏コース登山口)-831登山道へ-855子檀嶺岳900-916岳の平-957「1088ピーク」-1019「1023三角点」-1035「1040圏ピーク」-1109「1150圏ピーク」-1141反射板-1203大林山西尾根稜線1206-1228大林山1258-1316大林山西尾根下降点-1333反射板1340-1455修那羅峠

子檀嶺岳から大林山の間は一般登山道ではない。しかし東信と中信を分ける稜線であり、いつか歩かねばと思っていた。ただ、低山ゆえもう少し気温の低い季節にすべきだったか。修那羅峠の駐車余地に車をとめて青木村側に車道を下る。まずは子檀嶺岳へ。途中、「みすず精工」の看板で左折。同社の敷地の脇を進み、ゲートを過ぎ林道歩きの後、登山道に入る。随所に案内板があり迷う心配はない。

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(左)子檀嶺岳の西尾根から前方に山頂。(右)子檀嶺岳の山頂。青木村の平地を見おろす。

唐松林の中を直登して西尾根へ。左折して稜線を進めば子檀嶺岳に到着。南と東の視界が開けているが、雲が多く遠くの山並みは霞んでいる。風が強い。北側の新緑の山腹をジグザグに下って岳の平へ。左折して子檀嶺岳北側を巻く林道を進む。途中右折して大林山へと続く稜線に入る。赤松・唐松・雑木の中、最初は歩きやすい送電巡視路。左手の送電線越しに大沢山方面の展望が開け、鉄塔112号の下へ。

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(左)歩きやすい送電巡視路。(右)送電線越しに大沢山方面。

鉄塔からは上田方面の視界が開ける。二重山稜の地形から1088へ登る。このあたりは尾根がわかりにくい、少し右(東)に進んでから左(北)の尾根を下る。赤松の尾根は踏み跡薄い。こんな道脇に石仏が佇んでいる。林道を横断してヤブがちな尾根を進めば、1023三角点。踏み跡薄い尾根は峠状の場所を越え、急登から1040ピークで右折。その先は林道のような広道となる。

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(左)こんなところに石仏が佇む。(右)広道で歩きやすい部分。

唐松林の中、小ピークを越え、廃林道横切る峠を過ぎ、急登で1150m圏のピークへ。左折して左・唐松、右・雑木の林相が美しい尾根を行けば、左下に林道が見える。痩せ尾根を登って1198へ。その先は低い笹が出てくる。笹の中を登ると反射板の裏に出る。地図上の電波塔の位置。反射板越しに上田方面の展望。ここからは笹が深くなる。鞍部を介して大林山西尾根に向けて、笹の中の急登。

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(左)反射板から上田方面を展望。(右)笹の急登。

尾根に登り着けば、左前方に大林山が見える。あとは小さなアップダウンで左に坂上トンネルからの道を合わせ、大林山の山頂へ。いつもながら、ややヤブっぽい山頂。今日はやや霞みがかっていたが、後立山連峰の展望が得られる。下山は往路を反射板まで戻り、巡視路風の道を下れば林道に合流。あとは林道を歩いて修那羅峠まで戻った。途中、子檀嶺岳、大林山でそれぞれ1人の登山者と会っただけ。

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(左)大林山の山頂。後立山連峰を望む。
posted by 急行野沢 at 23:38| Comment(0) | 登山(千曲川左岸-更級・塩田平) | 更新情報をチェックする

2021年05月03日

なめしあたま~黒沢ダム~松本駅(安曇野市/松本市)

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「なめしあたま」山頂直下。

三郷スカイライン展望台先(舗装終点)917-1014なめしあたま(1725三角点)1021-1103送電巡視路に合流-1113「No.76鉄塔」-1135「No.78鉄塔」1201-1212「No.79鉄塔」-1224黒沢ダム上(林道に出る)-1430梓川倭交差点-1548合同庁舎-1622松本駅

目的のひとつは「なめしあたま」。三郷スカイラインの先のヤブがちな寂峰。もうひとつは松本駅までのロードで赤線をつなぐこと。ただ、登りは最初の1時間程度で、あとは下りとなる行程が後ろめたい。今回は大糸線一日市場駅からタクシーを奮発。三郷スカイライン最上部の展望台先(舗装終了地点)まで入ってもらう。冷沢への林道から左に別の林道が分岐する地点、その間の尾根を登り始める。

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(左)左右林道の間の尾根を登る。(右)笹に覆われた尾根を登る。

防火帯のような尾根上は笹やカヤトが繁り、踏み跡は薄い。途中2箇所ほど、廃林道と交差する広場状の平地がある。ひたすら急登が続く。予想より踏み跡は薄く笹は深い。振り返ると安曇野の平地がずっと下に見える。標高1640付近で勾配は緩み尾根はやや左に向きを変える。林道を横切り深い笹の中を進み、三角点のある「なめしあたま」山頂に到着。展望は樹間から黒沢山方面に続く山並みが見える程度。

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(左)「なめしあたま」山頂。(右)ヤブ漕ぎで尾根を下る。前方に安曇野の平地。

稜線伝いに西へ「かねうち」「ますがた」方面に進むのはピークハンター向け。今日は黒沢ダムに向けて南に下る。明瞭な尾根だが、踏み跡のないヤブ漕ぎ。途中、急勾配で直進が難しくなり、やや東の斜面を滑るように下ったが、少し回り込んでも尾根筋を下るのがいいと思う。青テープが示している。ほどなく廃林道に出るが、この林道も深い笹に覆われている。途中、左手から廃林道が1本合流。

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(左)送電巡視路に合流し歩きやすい道に。「なめしあたま」を振り返る。(右)No.76鉄塔付近。

標高1,500m付近で左手から送電巡視路が合流。三郷スカイラインから山腹を巻いてきた道と思われる。いままでのヤブ漕ぎが嘘のような歩きやすい道。1479を緩やかに過ぎ、No.76鉄塔あたりは白樺などの林相も美しい。その先は、送電巡視路特有のプラ階段の急な下りが続く。1257脇のNo.78鉄塔で休憩。樹間から望めるのは黒沢山方面か。さらに下り、金松寺山方面を望むNo.79鉄塔で右折。

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(左)プラ階段の急な下り。(右)No.78鉄塔。樹間に黒沢山方面。

ジグザグに下って林道に降り立ち、しばらく進むと黒沢ダム。ここまでの山中では、当然ながら他の登山者と会うこともなかった。巡視路部分は歩きやすく、ハイキングコースになり得るのではないか。あとは赤線つなぎの目的のために、安曇野から松本平西部を歩いて松本駅までロードをこなす。暑くも寒くもなく、前方に美ヶ原方面の山並みを眺めながら、淡々と歩くのも悪くはなかった。

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(左)No.79鉄塔。前方は金松寺山方面か。

[参考]タクシー(一日市場駅~三郷スカイライン展望台) 6,140円
posted by 急行野沢 at 22:00| Comment(0) | 登山(白馬山麓・安曇野・松本平) | 更新情報をチェックする

2021年05月02日

小雪降りしきる上高地散策(松本市)

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穂高がまったく見えない河童橋

沢渡バスターミナル900=925大正池バス停935-大正池-1001田代池-1028ウェストン碑1033-1050河童橋1138-岳沢湿原-1240穂高神社奥宮1256-明神橋-1353河童橋1430-1445上高地バスターミナル1500=1530沢渡バスターミナル

天気はあまりよくなさそうだったが、家族が一緒なので、その日程を優先させて上高地の散策に出かけた。ところが終日、小雪が降り続けるような天気。穂高や焼岳の展望は皆無。しかし、こんな上高地を訪れることはあまりないだろうから、これはこれで面白かった。

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(左)雪が降りしきる大正池。(右)木道に雪が積もり滑りやすい。

沢渡バスターミナルからバスで上高地へ。大正池バス停で降りると雪が降っている。あわてて雨具をつけて歩きはじめる。大正池も小雪舞う中で、焼岳の姿はとても望めない。薄雪が積もって滑りやすい木道を歩き田代池へ。冬の風情の田代池も悪くはない。田代橋から右岸に渡り、ウェストン碑を経由して河童橋へ。穂高連峰は雪雲の中。

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(左)田代池。(右)河童橋を見ながら昼食(五千尺キッチン)。

こんな天気なのにそれなりに人は多い。昼食をとってから岳沢湿原経由で穂高神社奥宮へ。家族はここの御朱印をもらうのが今日の目的。明神橋を渡り左岸を河童橋に戻り、喫茶休憩。身体がすっかり冷えてしまった。あとは上高地バスターミナルから沢渡へバスで戻った。

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(左)岳沢湿原。(右)穂高神社奥宮。

[参考]沢渡駐車料金 1日700円
    バス(沢渡~上高地)往復2,400円
posted by 急行野沢 at 22:00| Comment(0) | 季節の散策(花・湿原など) | 更新情報をチェックする