2021年08月30日
八ヶ岳[赤岳~美濃戸から文三郎経由・地蔵尾根下山] (茅野市)
展望荘まで下り赤岳を振り返る。少し晴れてきたかな?
美濃戸(赤岳山荘P)612-814行者小屋826-835阿弥陀岳分岐-931稜線(文三郎尾根分岐)941-1006赤岳1034-1104赤岳天望荘1119-1122地蔵の頭-1212行者小屋1229-1415美濃戸(赤岳山荘P)
赤岳へ美濃戸から日帰り。天気予報を吟味して出かけたはずだったが、山頂付近は雲に閉ざされ視界は開けなかった。赤岳・中岳間の稜線や、山頂部は強風が吹きつけていた。下山を始めると少し天候は回復してきたようで、見上げると赤岳の山頂部も見えるようになってきた。赤岳手前の岩場に咲いていたトウヤクリンドウが印象的だった。
(左)南沢沿いの道。(右)行者小屋。
午前6時、平日なので美濃戸(赤岳山荘)の駐車場には十分な空きがあった。まずは南沢経由で行者小屋へ。行者小屋までの標高差は600m、概ね沢沿いの苔と針葉樹の道だが、ところどころは高巻の勾配もある。最後は緩やかな針葉樹の道で行者小屋へ。前方の主稜線は深い雲に覆われている。
(左)文三郎道は階段の連続。(右)行者小屋を振り返る。
今日は文三郎道から登る。樹林帯の登りの先は、階段が連続する。視界が開け、振り返ると雲間から行者小屋を見おろせる。ときどき風が霧を払い、前方に赤岳・中岳間の稜線が見えるようになる。稜線の分岐にたどり着くと、怖いくらいの強風が吹いていた。雨具とヘルメットを装着。
(左)稜線が近づくと強風に。(右)トウヤクリンドウ咲く岩場。
トウヤクリンドウを見ながら、キレットとの分岐を過ぎれば、鎖もあらわれ手足を使う岩場の登り。岩場に入れば風は少し遮られている。竜頭峰北側の分岐で左折して梯子を登れば赤岳山頂。真っ白で展望皆無。しばらく待ったが、風が強く雲は晴れそうにないので赤岳天望荘に向かって下ることにする。岩礫の滑りやすい下り。しかし、展望荘まで下って振り返ると赤岳の姿がくっきりと見えた。
(左)キレット方面との分岐。(右)北側から見た赤岳山頂。
いまは山頂も展望が回復しているのだろうか。横岳方面も少しずつ山並みが見えるようになってきた。下山は地蔵尾根を下る。鎖が連続する岩場の急斜面が続く。行者小屋まで下って振り返れば、朝は見えなかった八ヶ岳の主稜線がそれなりに見えるようになっていた。何となくすっきりしない気分のまま、南沢を歩いて美濃戸へと戻った。平日なのにかなりの登山者とすれ違った。
(左)赤岳展望荘への下り。(右)地蔵の頭から横岳方面を望む。
同じコースでの登山記録はこちら → 「赤岳(2024年6月12日)」
2021年08月24日
北八ヶ岳[天狗岳~唐沢鉱泉から反時計回り周回] (茅野市/小海町)
第二展望台から西天狗岳を望む。
唐沢鉱泉643-732唐沢鉱泉分岐(尾根)738-823第一展望台-848第二展望台-923西天狗岳929-943東天狗岳958-1052中山峠-1057黒百合ヒュッテ1114-1150渋の湯/唐沢鉱泉分岐-1215八方台/渋の湯分岐-1243八方台分岐-1257唐沢鉱泉
天気が不安定なので、日帰りの登山に切り替える。お馴染みの天狗岳だけれど、西尾根は最近ご無沙汰しているので、唐沢鉱泉から反時計回りで周回することに。朝は晴れていたけれど、山頂についたときは真っ白で何も見えず。雨が降らなかったのがせめても。朝6時半唐沢鉱泉着。平日なので登山者用の駐車場には十分な余裕があった。
(左)尾根にのる(唐沢鉱泉分岐)。(右)第一展望台。
最初は針葉樹林帯の中を大きく折り返しながら登る。1時間弱で尾根に着いて左折。ところどころ木の根の段差がある急登もあり、シャクナゲが増えれば小さな岩峰の第一展望台。この時間には赤岳や南アルプスまで展望することができた。前方には天狗岳・根石岳などが望めた。第二展望台までは比較的緩やか。足元に咲いているのはコゴメグサか。
(左)第一展望台から赤岳を望む。(右)森林限界を超え岩石帯の急登
途中、縞枯れ帯を過ぎ、第二展望台に着く頃には、赤岳は雲に隠れてしまった。正面には西天狗が大きい。小さな鞍部から登り返せば、岩石帯となり標高2520m付近で樹林帯を抜ける。ストックをしまい、手足を使って岩の間を登って行く。周囲はすっかり霧に覆われたが、こちらから登るのは久しぶりなので何となく新鮮。勾配が緩んで西天狗岳に到着。真っ白で展望はない。
(左)西天狗岳山頂。(右)東天狗へ登り返す。
東天狗へと登り返すが、当然こちらも霧の中。展望が開ける見込みはないので、中山峠に下る。標高を下げると中山方面の展望が少しは得られるようになる。何やら大規模な改築工事をしている黒百合ヒュッテの前で休憩。10人ほどの登山者で賑わっていた。黒百合ヒュッテからの下りは濡れた大岩が重なり、いつも歩きにくいところ。
(左)中山峠へ下る。(右)黒百合ヒュッテ。工事中。
それもあって、八方台方面の道を大回りすることにした。渋の湯への分岐を過ぎて八方台分岐までは、一面の苔が美しいところ。展望が得られない山行なら、せめて苔ぐらいは楽しみたい。歩きやすい道を唐沢鉱泉へと下った。こんな天気の平日なのに、30人ほどの登山者とすれ違った。
(左)苔が美しい八方台への道。
2021年08月19日
霧ヶ峰[車山肩から南の耳・蝶々深山] (諏訪市/長和町)
南の耳へ、草原の道を進む。
車山肩駐車場841-900車山乗越-931南の耳942-1015車山乗越-1031蝶々深山1050-1115車山肩
ワクチン接種とそれに続く長雨で、まったく山に行けなくなってしまった。この間、北アルプスの縦走なども考えていたけれど、天候を考えて自重。コロナの状況も気になるけれど、長雨もピークが過ぎたらしいので、我慢できずに軽い山歩きに出かける。高い山は登山口への林道が崩れていたり、登山道が水浸しだったりするようなので、手軽に歩ける霧ヶ峰へ。
(左)車山肩から車山乗越へ。朝は青空だった。(右)蓼科山・八ヶ岳を展望。
車山肩から車山乗越経由で南の耳まで往復し、さらに蝶々深山まで往復した。朝のうちは晴れていて、南の耳へとたどる稜線からは蓼科山・八ヶ岳方面、さらには四阿山・浅間山方面の稜線を望むことができた。足元はところどころぬかるんでいるが、大きな支障はない。人影はまったくなくて、南の耳に到着するとようやく登山者と遭遇。
(左)殿城山への分岐から、南の耳・北の耳を望む(右)四阿山・浅間山を展望。
花の季節はもう終わりなのか、ハクサンフウロの咲き残りが見られたくらい。歩きはじめは青空が広がっていたが、次第に雲が広がってきた。それでも車山乗越まで戻ってから、蝶々深山を往復。ますます雲が多くなり小雨も降って来たので、車山肩まで急いで戻る。最後は雨が降りはじめる中、あわてて車に駆けこんだ。
(左)山彦谷南の耳。蓼科・八ヶ岳・車山を望む。(右)蝶々深山へ足をのばす。雲が多くなった。
2021年08月04日
西穂丸山~焼岳小屋 (岐阜県高山市/松本市)
西穂丸山付近から笠ヶ岳の稜線を望む。
鍋平駐車場627-645新穂高第2ロープウェイ・しらかば駅815=822西穂高口駅835-926西穂山荘938-949西穂丸山954-1002西穂山荘1013-1020焼岳上高地分岐-1125「2194北側の池」1138-1208割谷山1218-1306焼岳小屋1329-1439鍋助横手1444-1525登山口1535-1555中尾高原-1628鍋平駐車場
猛暑の中、楽をしてロープウェイで標高を稼ごうなどと考えた。前回登った笠ヶ岳を眺めたいし、歩いたことのない西穂山荘~焼岳小屋の間もついでに。鍋平の無料駐車場に車をとめ、20分ほど歩いて第2ロープウェイ乗場のしらかば駅へ。ロープウェイの早朝便があると思ったのは勘違いで、今日は通常便のみ。1時間以上駅で待った。あわよくば独標までと思ったが、西穂丸山までで折り返すことに変更。
(左)ロープウェイで西穂高口へ。(右)ロープウェイから槍・穂高。
30人ほど乗車のロープウェイ始発で西穂高口駅へ向かい、歩きはじめる。最初は緩やかな下り。鞍部から足元に岩が多い、樹林帯の登りとなる。西穂山荘に荷物をデポして丸山まで空身で往復する。岩の段差などを登って行くと森林限界を超え、ハイマツ帯の中を歩き丸山へ。笠ヶ岳・西穂・霞沢岳・焼岳など、素晴らしい展望が広がる。西穂山荘まで戻り、焼岳小屋への稜線に足を踏み入れる。
(左)西穂丸山から西穂方面を望む。(右)霞沢岳・乗鞍岳・焼岳を望む。
そんな気はしていたけれど、全体として見どころとなるポイントは少なく、ときどき上高地側を見おろすけれど、概ね地味な樹林帯の中を進む。季節が違えば、それなりの味わいはあるのかもしれないが。西穂山荘から一気に下って、上高地への道との分岐。「きぬがさの池」は遠目に眺められるだけ。さらに標高を下げ、2181前後は緩やかな針葉樹林帯の道が続く。
(左)上高地への道と分岐。(右)2181前後は樹林帯の緩やかな道。
2194北側ピークへは急登。上高地を見おろし、振り返ると穂高方面は雲が多くなっていた。2194北側で池の横を行くが、池畔には近づけない。鍋谷山への登りでは、(たぶん)小屋の人が笹刈りの作業をしていた。この先はやや笹が深くなる。割谷山は右下を巻くが、足元が悪い。2229を過ぎ稜線を外れて右下に下れば、正面に焼岳が見えて焼岳小屋に到着。暑さがこたえ、最後は頻繁に休みながら進んだ。
(左)上高地を左に望む。(右)2194付近の池。
数人の登山者が行き来する焼岳小屋前で休憩後、中尾温泉へ向けて下山。新中尾峠からしばらく下ると中尾峠からの道と合流。谷状の地形に溝のような道で緩やかに下る。右へややトラバースの後、左折して九十九折の下りで谷に下る。焼岳へのメインルートのひとつだけあって、歩きやすい。尾根の左下を巻き気味に下るようになると、「鍋助横手」の標識。
(左)焼岳を前方に見て焼岳小屋到着。(右)鍋助横手付近。
左折してジグザグで下ればブナの大木も見られ、白水の滝の展望地を過ぎて間もなく林道終点。「近道」の標識に従って進めば尾根を左から回り込み、沢に降りて「焼岳登山口」にたどり着く。ダンプカーが頻繁に走る車道を歩いて、中尾高原経由で鍋平の駐車場に戻る。車道歩きも後半、緩やかな登りになるのがやや嬉しくないところ。前回同様、平湯の「ひらゆの森」で汗を流して帰路についた。
(左)白糸の滝を見れば登山口までもう一息。