2021年09月25日

霧ヶ峰[ガボッチョ/池のくるみ~車山肩](諏訪市)

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踊場湿原北側の道を進む。

池のくるみ西端1021-1044池のくるみ東端1047-1107沢沿い・ガボッチョ取付点-1126ガボッチョ1132-1149沢沿い・取付点に戻る-1154本道に戻る-1255車山肩-1313第五園地分岐1332-1348霧ヶ峰インターチェンジ-1417池のくるみ西端

池のくるみ~車山肩の間を歩く。ついでにガボッチョの山頂にも立ち寄ってみようと思う。日差しは暑いけれど、時折吹く風は秋のものだと感じる。池のくるみ西端(案内板前)の駐車スペースに車をとめる。踊場湿原の北側を東に進む道(周回路)に入る。ところどころカヤトが道に被さり煩い所があるけれど、前方には草原が広がり気持ちがいい。

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(左)池のくるみ西端から湿原を見渡す。(右)このあたりからガボッチョの斜面に取付く。

湿原の東端まで来て、小川沿いにさらに東に進む。途中、右に折れて支沢に沿って南東へ進む。このあたり、踏み跡は入り乱れている。適当なところでガボッチョの北西斜面に取付き、錯綜する踏み跡を追いながら登る。はっきりした道はないけれど、全体カヤトに覆われているので、山慣れた人なら適当に登れば山頂にたどり着くだろう。ところどころ、トリカブトの花が見られる。

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(左)ガボッチョ山頂から八ヶ岳展望。(右)ガボッチョから踊場湿原を見おろす。

ガボッチョ山頂からは晴れていれば360度の展望が得られるはずだが、今日は目の前の蓼科山・八ヶ岳も稜線を雲に隠していた。間近には車山が見えるけれど、遠望は望めない。車山肩への道に戻り、笹原の中、北へと緩やかな道を進む。やがて唐松林に入るあたりでは、道は溝状で歩きにくく、左右の笹の中の踏み跡をたどることになる。

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(左)笹原の道を車山肩へ。(右)車山肩の先から車山。

再び草原を進んだ後、最後は樹林帯の中、笹の斜面を登って車道(ビーナスライン)に登り着いた。わずかに北に進めば、車山肩の駐車場。池のくるみ~車山肩の間は、もう少し道が整っているかと思ったが、踊場湿原沿いなどはカヤトが覆い被さったり、樹林帯に入ると笹が踏み跡を隠していたりして、気軽なハイキングコースという感じではなかった。

車山肩から遊歩道を強清水(霧ヶ峰インターチェンジ)まで下り、あとは車道を歩いて池のくるみまで戻った。池のくるみ~ガボッチョ~車山肩の間では、他の登山者には会わなかった。こんなところを歩く人もめったにいないだろうけれど。

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(左)八島湿原とその向こうに鷲ヶ峰と美ヶ原。(右)帰路の車道から湿原とガボッチョ。
posted by 急行野沢 at 20:56| Comment(0) | 登山(霧ヶ峰) | 更新情報をチェックする

2021年09月20日

<富山遠征> 薬師岳[折立から往復](富山県富山市)

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薬師岳山頂。右奥に剱・立山、後立山方面を望む。

[第1日(9/20)]折立登山口847-941太郎坂(アラレちゃん)945-1020青淵三角点1031-1153五光岩ベンチ1229-1318太郎平小屋・泊
[第2日(9/21)]太郎平小屋517-541薬師峠-615薬師平-656薬師岳山荘700-735薬師岳避難小屋跡735-753薬師岳836-909薬師岳山荘914-940薬師平-1005薬師峠-1025太郎平小屋1043-1121五光岩ベンチ1127-1221青淵三角点1232-1332折立登山口

薬師岳は長野県側からはなかなかアクセスしにくい山。懸案の山ではあったが、折立から往復する最短コースで登った。折立の駐車場は、到着時ほぼ満車。幸運にも1台分の空きを見つけてとめることができた。もう少し遅い時間なら、下山者の場所が空きはじめると思う。折立登山口から愛知大学の遭難碑を左に見て歩きはじめる。全体に道はよく整備され、何の問題もなく歩ける。

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(左)青淵三角点。(右)湿原の木道を進む。

最初は樹林帯の中、小丸太の階段や木の根の段差の登りが続く。ブナの大木も見られる。途中、山行記録でよく見かけるアラレちゃんの看板(青淵三角点までのほぼ中間)を過ぎるといったん傾斜は緩む。その先も緩急の登りで、青淵三角点に到着。ベンチが置かれ、眼前に山頂部の展望が開ける場所。天気予報はいいはずだったが、雲が垂れ込めていて展望は開けない。(写真は2日目のもの)。

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(左)石畳状の階段から有峰湖を振り返る。(右)前方に太郎平。

しばらく湿原の中の木道を進むが、その先でいったん下り、ベンチのある鞍部から樹林帯を登り返す。その先は広い草地の中、土留めと敷石で整備された道を登る。振り返ると有峰湖が見える。随所にベンチも設置されている。やや右にトラバース気味の緩やかな登りで五光岩ベンチ。晴れていれば左に山頂部、前方に緩やかな太郎平の風景が広がる。

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(左)綿毛のチングルマごしに山頂展望。(右)太郎平小屋が見えてきた。

今日は太郎平小屋泊りと決めている。あまり早く小屋についても仕方ないので、ゆっくり休憩。その先もよく整備された緩やかな登りで太郎平小屋に到着。小屋の前の広場からは薬師岳や水晶・鷲羽方面、北ノ股岳方面の稜線も展望できる。今日の宿泊は40人程度。

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(左)池塘を見ながら木道を進む。(右)薬師平からの展望。

2日目は快晴。薬師岳の山頂部を正面に見ながら、池塘も点在する気持ちの良い木道を進む。右手には槍ヶ岳も見えてきた。いったん薬師峠にくだる。薬師峠のテン場には本コース上数少ない水場がある。薬師峠からは沢沿いに登り返し、ガラガラした谷状を進む。いったん平坦となる薬師平からは、槍ヶ岳・三俣蓮華・黒部五郎が正面に見える。

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(左)稜線への登り。(右)薬師岳山荘から山頂部を見上げる。

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(左)前ピークから山頂を望む。(右)右下にはカール。

稜線への緩やかな登りから、稜線に登り着いて右折し、その先すぐに薬師岳山荘。その先はガラガラとした斜面の急登となる。避難小屋跡のある前ピークにたどり着き、右下にカールを見ながら薬師岳山頂までは緩やかな道程。この時間、山頂は無人。やがて数人が登って来た。

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(左)薬師岳山頂。(右)薬師岳山頂から槍ヶ岳方面。

今日は素晴らしい展望。北には剱・立山方面の展望が広がる。その右には後立山連峰。その奥に頭を出しているのは高妻山か。烏帽子・野口五郎・水晶・鷲羽。その向こうに四阿山や浅間山。右手の鞍部に見えるのは黒部五郎小舎だろうか。下山は大展望を楽しみながら、往路を折立まで戻った。

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(左)薬師岳山頂から剱岳・立山方面。

[参考]有峰有料林道 1,900円
    太郎平小屋 1泊2食 11,000円
posted by 急行野沢 at 22:00| Comment(0) | 登山(北アルプス・乗鞍) | 更新情報をチェックする

2021年09月12日

唐松岳[八方尾根往復](白馬村)

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ハイマツ帯から望む白馬三山方面

八方池山荘804-843八方池-921扇雪渓927-940丸山ケルン945-1018唐松岳頂上山荘上のピーク-1035唐松岳1052-1109山荘上ピーク1114-1144丸山ケルン-1155扇雪渓-1223八方池上(第3ケルン)1227-1252八方池山荘

土日で予定していた山行がちょっとしたことから中止になった。憂さ晴らしに近場の山に出かけたい。思いついたのは日帰り北アルプス定番の唐松岳。しかし、天気予報もよい日曜日とあって、ゴンドラ「アダム」乗場には長い列ができていた。ゴンドラとリフト2本を乗り継いで、八方池山荘前から8時過ぎには歩きはじめることができた。とにかく登山者が多い。自分もそのひとりなのだが。

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(左)八方池と白馬三山。(右)ダケカンバ帯。

青空はあまりなく薄曇りだが、展望はそれなりに開けていた。八方池の景色も盛夏の彩よりは少しくすんだ感じだが、白馬三山はくっきり姿を見せている。その先のダケカンバ帯をいったん過ぎれば、左斜面は盛夏には花畑となるところ。マツムシソウ・ウメバチソウ・トリカブト・アキノキリンソウ・ハクサンシャジンなどは見られるけれど、やはりやや地味な感じ。

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(左)丸山ケルン。(右)丸山ケルン付近から高妻・頚城山塊。

少しだけ雪が残っている扇雪渓を過ぎてダケカンバの中をひと登りすれば、ハイマツ帯に。右に白馬三山、左に五竜・鹿島槍を見ながら登る。足元ガラガラの斜面を登れば丸山ケルン。振り向けば高妻山や頚城の山々を望むことができる。山頂を右手前方に見ながら、ハイマツ帯からやや岩が多い登りとなる。以前は左を巻いて唐松岳頂上山荘の前に出ていたが、現在は尾根を直登するコースにかわっている。

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(左)尾根を直登し右奥の山頂を目指す。(右)剱岳を左に見ながら唐松岳へ。

山荘を見下ろすピークに至れば、五竜岳から立山・剱へと至る展望が広がる。いったん鞍部に下ってから唐松岳へ登り返す。唐松岳山頂は3回目。多くの登山者で賑わっている。目の前に五竜岳が大きい。その右に槍ヶ岳、裏銀座方面の山並みを挟んで立山、剱。富山方面の日本海まで見通すことができた。八ヶ岳や南アルプスも霞んで見えた。下山は往路を戻り、リフトとゴンドラを乗り継いで下った。

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(左)唐松岳山頂。(右)左に五竜・遠く槍、右に立山・剱。

[参考]八方アルペンライン(ゴンドラ+リフト×2)往復 3,000円
posted by 急行野沢 at 21:09| Comment(0) | 登山(北アルプス・乗鞍) | 更新情報をチェックする

2021年09月05日

十石山[白骨温泉から往復](松本市/岐阜県高山市)

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樹林帯を抜けると笹原が広がる。

白骨温泉上登山口716-727スーパー林道分岐-808丸太ベンチ(小広場)813-820湯沢ノ平-1000森林限界-1025十石峠避難小屋1032-1035十石山-1039十石峠避難小屋1108-1131森林限界-1256湯沢ノ平-1303丸太ベンチ(小広場)1308-1342登山口

天気が微妙なので迷ったが、国道158号を西に走ると青空も見られたので、十石山に白骨温泉から登る。以前登ったときは、割と簡単だったような記憶がある。今回は笹が煩くて、部分的には笹ヤブ漕ぎといっていいほど。朝は笹のしずくで全身ずぶぬれになった。道は特段の急登もなく適度な勾配で続くけれど、登山者の多い山ではないので整備がいき届いているとはいえない。

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(左)登山口。手前に3台分の駐車スペース。(右)小広場でいったん勾配は緩む。

白骨温泉街からスーパー林道を少し進んだところが登山口。脇に3台ほどの駐車スペースがある。道標に従い登山道に入り樹林帯を進めば、このコース唯一の道標がある。十石山へ左折。大きな折返しで登る。途中まで笹刈り取れているが、道は谷側に崩れがち。ダケカンバがあらわれ、笹が深い登りとなる。勾配が緩むと、丸太のベンチがある小広場。傍らの木に林野庁の標識がある休憩適地。

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(左)さくらフィルムの道標が数ヶ所。(右)樹林が少し疎らになってくる。

ここからは1835標高点の南側(湯沢の平)をたどる針葉樹林帯の緩やかな道。さくらフィルムの道標が数ヶ所。このあたりも笹が深いが、道形ははっきりしている。標高1860あたりから登りに転じ、しばらくは尾根上にジグザグの登り。標高2050をすぎればやや勾配は緩み、その後は適度な傾斜の登り。右手に霞沢岳あたりが見えてくるはずだが、今日は雲の中。雨後なので足元は滑る。

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(左)樹林帯を抜け、山麓を見おろす。(右)カラマツソウが斜面に広がる。

道脇に林道が咲き、少しずつ樹林が疎らになってくる。標高2400くらいで森林限界、樹林帯から抜け出す。ここからが楽しいところ。笹とハイマツの緩い斜面を登る。盛夏に比べると地味だが、カラマツソウなど花も思ったよりも見ることができた。ナナカマドは赤い実をつけていた。右へトラバース気味に登り、左に折り返せば避難小屋に到着。

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(左)避難小屋まであと少し。(右)十石峠避難小屋。

左へ緩やかな稜線にトウヤクリンドウを見ながら数分たどれば、ハイマツの中の十石山三角点。避難小屋まで戻り休憩。周囲は厚い雲に覆われて視界はない。晴れていれば北に穂高、南に乗鞍が展望できると思う。山頂付近は快適なのだが、樹林帯の登りが長すぎるのがメジャーな山にならない理由だろうか。他の登山者には誰にも会わなかった。

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(左)小屋から三角点までの稜線。(右)稜線上のトウヤクリンドウ。
posted by 急行野沢 at 22:00| Comment(0) | 登山(北アルプス・乗鞍) | 更新情報をチェックする